新刊JPトップ > 特集 > 『bestseller's interview 第一回 池田千恵さん』 

「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!ヘッダー画像

『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』
著者:池田千恵
出版社:マガジンハウス
定価(税込み):1470円
ISBN-10:4838719930
ISBN-13:978-4838719938

book summary

出勤前の数時間が人生を劇的に変える!
朝4時起きを実践し始めてから、充実した仕事・プライベートを手に入れた著者が、自身の体験を交えてそのメリットや、習慣化・持続化の秘訣を紹介する。
「忙しくなると焦ってミスを連発してしまう」
「いつも慌ただしくて、余裕が全くない」
「そのせいで自分に自信がない」
本書はそんな人にとって、自分を変えるきっかけとなる一冊だ。

author profile

■池田千恵さん
 Before 9プロジェクト主宰/CONECTA代表。年間720時間の朝勉強で夢をかなえる「朝のスペシャリスト」。福島県生まれ。2度の大学受験失敗を機に早起きに目覚め、半年の早朝勉強で慶應義塾大学総合政策学部に入学。起業家精神を鍛えるため、社員270名(2009年4月現在4000名)の当時のワタミフードサービス(現ワタミ)入社後、外資系戦略コンサルティング会社に転職。一方、朝の時間を活用して趣味の飲食の資格を取得し、教室を開催。2008年に独立。朝の始業前の時間を有効活用する大人の学び場「Before 9プロジェクト」を主宰。朝時間の活用で仕事と趣味の境目をなくし、人生を豊かに過ごす術を研究している。
Before 9プロジェクト公式サイト
http://before9.jp/

interview index

1、毎日がプレッシャーとの戦いだったコンサル会社時代
2、「4時起き」を始めてから池田さんに起こった変化とは?
3、「身を削ぎ落すつもりでダメだった昔の自分のことも書いた」
4、取材後記

毎日がプレッシャーとの戦いだったコンサル会社時代

―池田さんのプロフィールに「図解化コンサルタント」とあるのですが、どういったことをされるお仕事なのでしょうか?

出版社の編集者さんとすごく似ていて、相手が持っているアイデアをヒアリングして、モヤモヤとした部分を掘り起こし、具体化して図にする仕事です。
これは一例ですが、企業のウェブサイトなどで、字がずらっと並んでいてどんな事業をしているのか分かりにくいものがありますよね。そうした情報を整理して一枚の図にするんです。また、画像化して納品したりもしています。他にはプレゼンテーションの際につかうパワーポイントの資料の作成代行もしています。

―本書の中にも、外資系コンサル会社時代にパワーポイントの資料作成をかなりの数こなしたということが書いてありますね。

コンサルタントは、多い時には一日に三回くらいプレゼンをするんです。その資料を多い時は一日百枚くらい作っていました。
その経験もあって自分の頭に浮かんだイメージをすぐにパワーポイントに起こせる力が身についたんです。『30分後に出発するからそれまでに資料を作ってほしい』という頼まれ方をされることも頻繁にあったので、資料を素早く正確に作ることもできるようになりました。今はきちんとお時間をいただいてやっていますけどね(笑)
毎日プレッシャーとの戦いでしたが、その経験は今に生きていると思います。4時起きも同じで、4時に起きてから9時の始業までの5時間にどれだけのことをできるか、ということ。そういった意味で、物事の段取りをつける力が身に着いたと言えると思います

―ビジネスの場面において、プレッシャーを楽しみ、そして打ち勝つ秘訣がありましたら教えていただけますか?

とにかく時間に余裕を持つことですね。朝慌ただしくなってしまうのは時間ギリギリに起きるから。時間に余裕を持って起きることで後のスケジュール全てに余裕が出てきます。遅刻をしたり人を待たせたりすることがないから、相手の風上に立つことができるといいますか、仕事に対して攻めの姿勢で臨むことができます。自分に落ち度があると、どうしても後手後手に回ってしまいますからね。

―そういえばお酒に関する資格をお持ちとのことでしたが、どんな資格をお持ちなのでしょうか。また、おすすめのお酒がありましたら教えていただきたいです。

ワインエキスパート、効き酒師、酒匠の資格を持っています。おすすめは小笹屋竹鶴という広島のお酒。薄い山吹色のお酒なのですが、どっしりした味でお燗にして飲むとすごくおいしいです。ワインは、地方でいいますとブルゴーニュのものが好きですね。それと、樽の香りが強めのものも好きです。でも楽しくおいしく飲むのが一番だと思っているのであまり凝りすぎないようにしています。

―ビールはいかがですか?

ビールも好きですよ。5月9日に『ゴクゴクの日』という、家や屋外でビールをゴクゴク飲んで爽快感を味わおうという会を企画して、登録商標も取っているんです(笑)。先日9月5日は裏ゴクの日ということで、その集まりのためだけに大阪まで行ってきました。
みんなで楽しめる企画を考えるのが好きなのですが、このようなアイデアも朝浮かぶことが多いですね。

「4時起き」を始めてから池田さんに起こった変化とは?

―朝4時起きを実践する前と後で、生活にどのような変化があったのでしょうか?

予想外のことが起こってもアタフタすることがなくなって、常に攻める姿勢でいられるようになりましたね。急に仕事を振られても落ち着いて受けられるようになりました。それと、4時起きは精神衛生的にも良いんです。これはワインの資格を取るための勉強をしていた時に感じたことなのですが、朝にまとまった時間を取れるようになると、夜に思い切りお酒を飲んでも罪悪感がないんですよね。 夜に勉強するつもりだと、急に飲み会が入ってお酒を飲んでしまったりした場合、罪の意識を感じてしまうじゃないですか。

―朝4時に起きるということは必然的に早寝になるかと思いますが、眠れない時はありませんか?

この本を書くにあたって色々な方に取材をして意見をお聞きしましたが、帰りの電車で寝てしまうと、帰宅してから目が冴えてしまうことがあるので、帰りの電車で起きているようにするといいようです。あとは適度にお酒を飲んだりするのもいいと思いますよ。

―朝4時起床というのは習慣化するまではなかなか大変だと思います。特に冬場は辛いのではないかと思うのですが、そういった時期でも4時にスッキリ起きるにはどうすればいいのでしょうか。

いくつかありますが、目が覚めたらすぐに熱いシャワーを浴びるとすっきりと起きられます。また、フェイスパックを冷蔵庫で冷やしておいて朝パックをしたり、ゆるめに絞って冷蔵庫に冷やしておいたタオルを首筋にあてたりするのもすごく効きますよ。あとは、ストレッチをするなどして体を動かすのも効果があります。

―朝早起きすることのメリットを教えてください。夜更かしして時間を作るよりもやはり効率的なのでしょうか。

「身を削ぎ落すつもりでダメだった昔の自分のことも書いた」

―以前、ワタミで社員として働いていたということで、一通りの調理は身につけられたと思いますが、どんなお料理が得意だったのでしょうか。

和民にいたころは全然(仕事が)できない人だったんですよ。だから得意なものが全然なくって、いつも余裕なく働いていました。注文が入ると機械から伝票が出るんですけど、それが作業台に届きそうになるくらい溜めてしまったりしていましたね(笑)。そうなるとアルバイトさんが飛んできて、助けてもらったりしていました。
飲食店のキッチンの段取りって、家の料理の段取りと全然違うんですよね。テキパキと段取りできる人はすごいなあっていつも思っていました。

―ワタミで働いたことでご自身にどんな変化がありましたか?

社長(現会長)の渡邉美樹さんは裏表がなく、人格にブレがない方。そういった方の近くで働くことができたことは私にとって大きかったです。例えば渡邉さんの手帳術や教えにしても、働いていた当時は『社長だからできるんだ』とか『私のような凡人には無理』とか思っていましたが、今改めて考えるとすごくいいことをおっしゃっているんですよね。

―現在も渡邉さんとは交流があるのでしょうか。

年に一度の株主総会でご挨拶していますし、この本もお送りしました。また、ハガキをいただいたりもしています。『ワタミの卒業生が夢を叶えたのがうれしい』と言っていただけました。

―普段からかなり本を読まれているかと思いますが、おすすめの書籍がありましたら教えていただけますか。

『GQ』でも紹介させていただきましたが、『7つの習慣-成功には原則があった!-』『「原因」と「結果」の法則』『うまくいっている人の考え方』がおすすめです。『7つの習慣』は大学四年生の時に読みました。自分のお葬式の時をイメージしてみる、という箇所に衝撃を受けた記憶があります。『「原因」と「結果」の法則』はコンサルティング会社に勤めていた時に上司に勧められたのですが、いつも読んでも新しい気づきや発見がありますね。

―学生時代からこういった自己啓発系の書籍を読まれる方は珍しいですね。

そうですね、人生に悩んでいたのでいろいろと読みました(笑)。今もそうですが、学生時代もすごくたくさん本を読んでいた気がします。

―本書『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』をどんな方に読んでほしいですか?

現状に満足できないけどどうしていいのかわからない、という方に読んでいただきたいです。それと、自分なんてダメだと思っている方にも読んでほしいですね。とても恥ずかしかったですが、身を削ぎ落すつもりでダメだった昔の自分のことも書きました。こんなにダメだった人でも早起きをすれば変われる、と思っていただけたらいいなと思います。

―最後に、そういった方々に向けてメッセージをお願いします。

人はみんな、本当はすごい力を持っているんだということを言いたいです。自分で自分の限界を決めてしまわないで、やると決めたことを徹底的にやったらきっとうまくいきます。朝4時起きが全ての手段ではありませんが、4時起きが自分の殻を破るきっかけになってくれたらいいなと思います。

 この日の取材は夜。朝4時に起きているという池田さんはきっと眠いだろう、などと思いつつ取材に臨んだが、実際はまったく逆でとてもエネルギッシュ。本の話題はもちろんだが、料理やお酒のお話、雑談に至るまで「どこまで話が広がるんだろう…」とこちらが心配になるくらい本当にたくさん語っていただけた。
 「4時起き」と聞くととても辛そうに思えるが、朝に時間を取ることにはその辛さを補って余りあるメリットがある。「仕事に追われている」「段取りをつけるのが苦手」という方は実践してみては?
(取材・記事/山田洋介)

■次回は…石田衣良さんの予定です!■

『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』をAmazonで購入する
トップに戻る

7つの習慣
-成功には原則があった!-
スティーブン・R. コヴィー、
ジェームス スキナー/著、
川西 茂/翻訳
キングベアー出版
定価:2039円
ISBN:4906638015
ISBN-13: 978-4906638017 amazonでチェックする

「原因」と「結果」の法則

「原因」と「結果」の法則
ジェームズ・アレン/著
坂本貢一/訳
サンマーク出版
定価:1260円
ISBN:4763195093
ISBN-13: 978-4763195098 amazonでチェックする

うまくいっている人の考え方
ジェリー・ミンチントン/著
弓場 隆/訳
ディスカヴァー・トゥエンティワン
定価:1260円
ISBN:4887590016
ISBN-13: 978-4887590014
amazonでチェックする





さいとう・たかをさん
『俺の後ろに立つな』
こちらから!

武田双雲さん
『武田双雲にダマされろ』
こちらから!

斉藤英治さん
『世界一わかりやすい「速読」の教科書』
こちらから!

林望さん
『謹訳 源氏物語』
こちらから!

三浦しをんさん
『天国旅行』
こちらから!

山本敏行さん
『iPhoneとツイッターで会社は儲かる』
こちらから!

神永正博さん
『未来思考 10年先を読む「統計力」』
こちらから!

岩崎夏海さん
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
こちらから!

明橋大二さん
『子育てハッピーアドバイス』
こちらから!

白川博司さん
『仕組みで「売る」技術』
こちらから!

長谷川和廣さん
『2000社の赤字会社を黒字にした 社長のノート』
こちらから!

原紗央莉さん
『本名、加藤まい』
こちらから!

本田直之さん
『パーソナル・マーケティング』
こちらから!

はまち。さん
『朝バナナダイエット』
こちらから!

川上徹也さん
『あの演説はなぜ人を動かしたのか』
こちらから!

石田衣良さん
『ドラゴン・ティアーズ―龍涙―』
こちらから!

池田千恵さん
『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』
こちらから!