「君はこうだから、こういう風にすればいいんじゃない?」
俺は「YOU」、つまり相手を主語にして話した。
すると、関野さんの顔がだんだんと険悪になってきた。
ハッとした。そうだ、『33歳からの仕事のルール』にも書いてあったが、「YOU」を主語にすると、言われている本人にとっては批判的に聞こえるんだった。
ヤバイ。だが、気づいたときは既に時遅し。
関野さんは「あなたは私の何を知っているのよ」といった具合になっていた。
その後、なぜか俺の態度は、悪評として女性社員の間に広まっていた。
一体全体どうしてこうなったのかわからないが、とりあえず俺は女性社員から総スカンを食らった。
- 書籍名:33歳からの仕事のルール
- 著者:小倉 広
- 出版社:明日香出版社
- 定価:¥ 1,470 (本体価格+税)
- ISBN-10:4756913407
- ISBN-13:978-4756913401