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33歳からの仕事のルール

ビジネスRPG小説

25歳か…。中山と同じ年齢だな。パラ見したら、結構良いこと言っている。あいつ、こういう自己啓発本は読まないだろうけど、買っていってやるか。何か起きるかも知れないし。
 ふと見ると、その脇に『33歳からの仕事のルール』という赤と白のやけに目立つ本が平積みにされていた。どちらも明日香出版社から出ている本だ。33歳。中山に読ませるんだったら、俺も読まないといけないか。自己啓発本はあまり読んだことがなかったけど、買って読むことにした。

俺が中山にできることは、今はこれくらいかも知れない。
でも、動くことでまず始まるのだから。

【仕事のルール 92】人は人でしか変わらない

翌日、中山がしょぼくれた顔をして俺のところにきた。どうやら仕事で大きなミスをしてしまったらしい。
怒鳴られると思い込んでいるのか、話がおぼつかない。
(そういや俺もこんなミスして、当時課長だった川島さんに怒られたっけ)

中山は最後に、素直に「ごめんなさい」と謝った。
反省していることだし、それよりこの経験をどう生かすかが重要だ。

 「中山、おまえ今夜時間あるか?」
 「は、はい…?」
 「時間だよ。メシでも、と思ってね」
 「ええ、それなら」
 「よし、じゃあ決まりな」

その日、夕方、俺と中山は会社近くの小料理屋で話をした。  実はあの後、中山がミスをした取引先にお詫びの電話を入れたのだが、そのことを話すと中山は驚いていた。

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しばらくその話が続いたが、中山はこれでもか!というくらいに反省の言葉を並べた。俺が「大丈夫だから」と言っても、まだ中山は罰の悪そうな顔をしていた。さて、どうしよう?

Q2 : さあ、松井はどちらの行動をとるべきか?
1、とにかくこちらから話をし、場を盛り上げようとする
2、とにかく相手の話を聴く姿勢を作り、相手の本音を聴いてあげる

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「33歳からの仕事のルール」書籍写真

  • 書籍名:33歳からの仕事のルール
  • 著者:小倉 広
  • 出版社:明日香出版社
  • 定価:¥ 1,470 (本体価格+税)
  • ISBN-10:4756913407
  • ISBN-13:978-4756913401