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岡「アンソニー・ロビンズのセミナーに行くとよく話しに出てくるのですが、明るいエネルギーと暗いエネルギー、ダークエナジーといわれますけど、人間は明るければ明るいほど、逆に自分の中にはない反対のエネルギーを求めてしまうんですよ。だから、なぜだか知らないけれども、素敵で明るくて太陽のような女の子が、そういうダークな男に魅かれることがあるんです。その逆バージョンですね」
泉「逆バージョンですね、はい」
岡「話を戻すと、そのあと、全国模試1位になると」
泉「そうですね。不良になって彼女と付き合って、別れてしまったら不良でいる意味がありませんから。そこからまた学校に行き始めたんです」
岡「非常に現金な性格ですが、目標が明確ですよね」
泉「明確ですね。その学校に行き始めたタイミングで偏差値が全教科30になっていたんですよ」
岡「不良の間、全然勉強していなかったんですか?」
泉「一切していなかったですね。全然していない期間は2年ほどでした」
岡「さあ、全国の偏差値30のご子息をお持ちのご両親の方々は、何か一つきっかけがあれば、泉さんのようにわずか半年で全国1位になれるという可能性を感じられるのではないかと思います」
泉「簡単なんですよ、全国1位って」
岡「そうなんですか?」
泉「実は、全国ナンバーワンが大したことないんだと気づいたある出来事があるんですよ」
岡「それはすごい気づきですね。そのお話は後ほどうかがうことにしまして、その後は志望大学に進んで、現在では英文学の専門家としていろいろな大学で先生をなさっている」
泉「そうですね」
岡「さらに100万部のベストセラー作家にもなったと。これは大学の先生をしながらミリオンセラーになったのですか?」
泉「はい。今でも大学で教えていますから」
岡「現役で先生をしつつ、小説家もしつつ、さらにビジネス書なども書かれている」
泉「そうですね。今は45冊書いたのかな」
岡「その100万部のベストセラーは、聞いたことがあるかも知れませんが『クロスロード』という本ですね。そしてこの『クロスロード』が書籍だけではなく、いろんなメディアで展開されて、『クロスメディアの寵児』と」
泉「そういう風に呼んでいただいて」
岡「作家だけでなく、舞台から映画から俳優、脚本家、演出家、作詞家、デザイナー、もういろいろな分野をとにかく面白そうだなと思ったら全部やってしまう。それがプロとして成り立っているわけですよね」
泉「自分のなかでのこだわりなんですけど、それだけを専業にして生きている方からすると、正直言って僕みたいなやつはうっとうしいと思うんですよ、次から次へとかじりやがってと。でも、かじるというふうに思われたくないんですよ。また後で触れますが、人間の活動って全部繋がっていて、僕は泉忠司という活動をやっているだけなんです。ただし、専業でやっている方からすると嫌だと思いますし、自分だったらきっと嫌だと思います。だったら、それぞれの活動で専業の方に負けないだけの実績を作らなきゃいけないなと思うんですね」
岡「なるほど、かじっているだけだと失礼なので、本格的なところまでちゃんと見せると」
泉「そうでしょう。本を45冊書いて累計300万部売っていれば、作家の先生もそんな風に言わないと思うんですよ」
岡「かじるどころか全部食べちゃったと」