
- 定価:
- 1,500円+税
- 著者:
- 山田 浩司
- ISBN-10:
- 4344971329
- ISBN-13:
- 978-4344971325
第4回
社会人として充実したキャリアを送るために、大きな武器となるのが「資格」です。
しかし、働きながら資格試験の勉強をするというのは、やったことがある人ならわかると思いますが、並大抵のことではありません。
限られた時間で最大の成果を出す勉強法を身につけることはもちろん、モチベーションを常に高く保たなければ、なかなか取りたい資格には手が届かないのです。
新刊JPでは難関資格受験予備校「フォーサイト」の設立者である山田浩司さんの著書『難関資格が取れる勉強法』(幻冬舎/刊)を通して、“難関資格をパスするための勉強法”を紹介しています。
最終回となる今回は、社会人の試験勉強に必要な「マインドセット(意識・心理状態)」のお話。勉強がきちんと結果としてあらわれるマインドセットとは、どのようなものなのでしょうか。
■「しなやかマインドセット」と「こちこちマインドセット」実力がつくのは?
本書では、「しなやかマインドセット」と「こちこちマインドセット」という2つのマインドセットを比較して、勉強量に応じて実力が伸びやすい心理状態を解説しています。
それによると、実力が伸びるのは「しなやか」の方。2つのマインドセットにはこんな違いがあるそうです。
■「しなやか」と「こちこち」の違いとは?
「しなやかマインドセット」と「こちこちマインドセット」の違いは、端的にいえば「人間の能力は学習や経験によって伸ばせるものである」と信じるか「人間の能力はある程度生まれつき固定されている」と信じるかどうかということです。
「しなやかマインドセット」の人は、自分の能力は訓練次第でいくらでも伸びると考えていますから、無理して今の実力を偽ったり、虚勢を張ったりする必要がありません。
これに対して、「こちこちマインドセット」の人は、生まれ持った才能が人生を決めると思っていますから、努力にあまり価値を置きません。そうなると、どうしても「今の自分をいかに大きくみせるか」に考えが行きがちで、自分を磨く方向には意識が向かわないのです。
■「しなやかマインドセット」に変わるために
では、「こちこちマインドセット」から「しなやかマインドセット」に変わるためにはどうすればいいのでしょうか。
その方法はたった一つ、「いい自分」「悪い自分」も含めて、これまでの自分をいったんすべて捨てることです。そうすればもう守るべき自分はいないわけですから、あとは努力を積み上げていくしかありません。
これは簡単ではありません。しかし、自分の力を客観的に把握して、自分に欠けているもの、足りないものを探し続けていれば、「自分はもっと能力を伸ばせるはずだ」という、未来への自分への期待感を保ち続けられるはずです。
考え方や心理状態が変われば行動も変わります。
本書には、資格取得のための勉強法だけでなく、モチベーションを高く保ち続けるためのマインドセットの作りかたも綴られていますので、今年こそは資格試験にパスしたいという方は、自分を変える助けとして活用してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
- 第1章:
「勉強時間がない」はただの言い訳 -
- 長時間勉強しないと結果が出ないというのは大間違い
- 勉強が得意かどうかは合格にまったく関係ない
- 高学歴ほど「落ちるパターン」にはまりやすい
- 勉強のテクニックさえあれば誰でも合格できる
- じっくりしっかりテキストを読むから時間がかかる
- 誰でもすぐに実行できる勉強法でなければ意味がない
- 第2章:
忙しい人の資格取得は“学習計画"で決まる -
- 忙しい人こそ、計画が重要
- アメとムチ作戦でやる気を起こす
- モチベーションを高めることが合格への近道
- なりたい資格について調べるとやる気が出てくる
- なぜ勉強したいのか動機を明確にするとぐっと合格に近づく
- 「やる気」を高める三つの秘訣
- モチベーションアップのためにすべきこと
- 効率のよい勉強法は一人ひとり違う
- 勉強は朝にするのがよいのか、夜にするのがよいのか
- あなたはどの感覚を使うのが得意?
- さまざまな感覚を刺激することで記憶力がよくなる
- 試験の苦手な人は苦手な人なりの計画をたてる
- 意志の弱い人は、勉強する環境づくりに力を入れる
- 学習計画のゴールを確認する
- 具体的な学習計画をいかにたてるか
- 学習計画をたてる前に考えておくべきこと
- 実際に学習計画をたててみよう
- 第3章:
短時間の勉強でも合格できる学習テクニック -
- 勉強のやり方を決める
- まず全体像をつかみ、それから細部を理解しよう
- 薄いテキストを繰り返し読む
- 勉強のやり方はインプットとアウトプットの繰り返し
- インプットは丸暗記ではなく、きちんと理解して覚えよう
- 関連を見つけて覚えよう
- 脳に残りやすい記憶と残りにくい記憶
- 短期記憶と長期記憶には違いがある
- 復習の大切さは科学的に証明されている
- 復習をしないと、覚えていられない
- いつ、どのように復習をするのが効果的か
- アウトプットはスモールステップを意識する
- 問題を解くときは間違えたときの対応が重要
- 問題を素早く解く練習をする
- 過去問を徹底的に復習する
- 1秒でも多く勉強しよう
- 時間を操作して増やしてみよう
- 途中で挫折しないためのポイント
- マインドセットをしなやかにする
- 勉強を楽しもう
- 合格者から学ぶ勉強法
- おわりに
山田 浩司(やまだ こうじ)
1962年生まれ、名古屋大学法学部卒。大手資格受験予備校を経て、難関資格受験予備校フォーサイトを設立。
DVD学習を主軸とした独創的な受験勉強法を導入し、全国平均の4・34倍(宅建)、4・0倍(社労士)2・3倍(行政書士)の合格実績を上げる(2013年度実績)。
自らも宅建、行政書士などの難関資格を多数保持。マスコミ取材依頼も殺到する、勉強法のカリスマ。

- 定価:
- 1,500円+税
- 著者:
- 山田 浩司
- ISBN-10:
- 4344971329
- ISBN-13:
- 978-4344971325