
- 定価:
- 1,500円+税
- 著者:
- 山田 浩司
- ISBN-10:
- 4344971329
- ISBN-13:
- 978-4344971325
第2回
働いている人であれば、誰もが望む「収入アップ」。
もちろん、起業するもよし、今の職場で出世を目指すもよし、転職するもよしで、やり方は一つではありませんが、一般的に「希少価値の高い資格」を取っておけば収入は上がりやすいというのは確かでしょう。
新刊JPでは難関資格受験予備校「フォーサイト」の設立者である山田浩司さんの著書『難関資格が取れる勉強法』(幻冬舎/刊)を通して、“難関資格をパスするための勉強法”を紹介しています。
連載2回目となる今回は、あらゆる種類の勉強につきものの「暗記」について。
記憶が定着しやすい暗記とそうでない暗記の違いに迫ります。
■「インプット」は「アウトプット」しながら
学習して得た情報を人に話して聞かせることで、頭が整理されたという経験を持つ人は多いはずです。
これは気のせいではありません。「読む」「聴く」「見る」などで単に情報をインプットするだけで終わるよりも、その情報に基づいて行動してみたり、人に話したりして「アウトプット」するほうが、記憶の定着率がいいのです。
他にも覚えたことを大声で朗読したり、ノートに書き写したりなど、「インプットしながらアウトプットする」ことが、学んだことを頭の中に定着させる秘訣だといえます。
■まずは「全体像」をつかむ
勉強をする意欲に燃えている人がついやってしまいがちなのが、覚えないといけないことを、いきなり難しい本や参考書を買ってきて、細部から細かく理解しようとすることです。これでは時間がいくらあっても足りませんし、挫折しやすくなります。
どんな勉強をするにしても覚えておくべきは「まずは全体像や大きな流れ」を押さえること。その際は、読むのが恥ずかしくなるほど初歩的な本や参考書の方が適しています。
そして、全体像を掴んでから細部を頭に入れる方が、学習効率的にも記憶の定着にも断然いいのです。
■「捨てる問題」「勉強しない範囲」を決めてしまう
資格試験において忘れてはいけないのが「必ずしも満点を取る必要はない」ということ。
試験によってことなりますが、ほとんどの試験の合格ラインは60~70%に設定されており、毎年のように出題される「定番の問題」も少なくありません。
だとしたら、特に時間的な余裕がない社会人の場合は、勉強の計画を立てる段階で、難問・奇問に属する問題やあまり出題されない部分は初めから勉強しないと決めてしまい、出題されやすい範囲や大事な範囲を集中して勉強する方が得策です。
広い範囲をまんべんなく勉強するより、ある程度範囲を絞って集中的に勉強するほうが、知識も定着しやすいはずです。
一日のうちで勉強に割ける時間が限られていても、工夫次第で難関資格はパスできます。
本書にはその工夫や方法論が網羅されており、資格取得を目指す人の力強い味方となってくれます。
(新刊JP編集部)
- 第1章:
「勉強時間がない」はただの言い訳 -
- 長時間勉強しないと結果が出ないというのは大間違い
- 勉強が得意かどうかは合格にまったく関係ない
- 高学歴ほど「落ちるパターン」にはまりやすい
- 勉強のテクニックさえあれば誰でも合格できる
- じっくりしっかりテキストを読むから時間がかかる
- 誰でもすぐに実行できる勉強法でなければ意味がない
- 第2章:
忙しい人の資格取得は“学習計画"で決まる -
- 忙しい人こそ、計画が重要
- アメとムチ作戦でやる気を起こす
- モチベーションを高めることが合格への近道
- なりたい資格について調べるとやる気が出てくる
- なぜ勉強したいのか動機を明確にするとぐっと合格に近づく
- 「やる気」を高める三つの秘訣
- モチベーションアップのためにすべきこと
- 効率のよい勉強法は一人ひとり違う
- 勉強は朝にするのがよいのか、夜にするのがよいのか
- あなたはどの感覚を使うのが得意?
- さまざまな感覚を刺激することで記憶力がよくなる
- 試験の苦手な人は苦手な人なりの計画をたてる
- 意志の弱い人は、勉強する環境づくりに力を入れる
- 学習計画のゴールを確認する
- 具体的な学習計画をいかにたてるか
- 学習計画をたてる前に考えておくべきこと
- 実際に学習計画をたててみよう
- 第3章:
短時間の勉強でも合格できる学習テクニック -
- 勉強のやり方を決める
- まず全体像をつかみ、それから細部を理解しよう
- 薄いテキストを繰り返し読む
- 勉強のやり方はインプットとアウトプットの繰り返し
- インプットは丸暗記ではなく、きちんと理解して覚えよう
- 関連を見つけて覚えよう
- 脳に残りやすい記憶と残りにくい記憶
- 短期記憶と長期記憶には違いがある
- 復習の大切さは科学的に証明されている
- 復習をしないと、覚えていられない
- いつ、どのように復習をするのが効果的か
- アウトプットはスモールステップを意識する
- 問題を解くときは間違えたときの対応が重要
- 問題を素早く解く練習をする
- 過去問を徹底的に復習する
- 1秒でも多く勉強しよう
- 時間を操作して増やしてみよう
- 途中で挫折しないためのポイント
- マインドセットをしなやかにする
- 勉強を楽しもう
- 合格者から学ぶ勉強法
- おわりに
山田 浩司(やまだ こうじ)
1962年生まれ、名古屋大学法学部卒。大手資格受験予備校を経て、難関資格受験予備校フォーサイトを設立。
DVD学習を主軸とした独創的な受験勉強法を導入し、全国平均の4・34倍(宅建)、4・0倍(社労士)2・3倍(行政書士)の合格実績を上げる(2013年度実績)。
自らも宅建、行政書士などの難関資格を多数保持。マスコミ取材依頼も殺到する、勉強法のカリスマ。

- 定価:
- 1,500円+税
- 著者:
- 山田 浩司
- ISBN-10:
- 4344971329
- ISBN-13:
- 978-4344971325