大学3年生「就活」座談会
3、広がっていく“就職活動”の謎
―Tさんは周りの大学3年生の女の子とかを見ていて、思ったりすることはありますか?
Tさん「1年の頃から、『あの子すごいな』っていう子はいましたね。全て先手先手でいろいろやっていって、3年生でゼミに入るときに、もう自分の研究テーマを持っていたり。あと、その子とは別の子なんですが、社会人とすごいコネクションを持っているという女の子もいますね。で、広告業界とかテレビ業界の人と知り合ったりしています」
S君「すごい!どうやったらそうなるの?」
Tさん「うーん、多分だけど、その子はインカレのサークルに入っているから、そういうつながりじゃないかな」
―例えばキャバクラでバイトをして会話のテクを磨いて就活に生かしている人がいるっていう話は聞いたことあるなあ。社会を勉強するという意味でも有用だし。
Tさん「でも、そういう女の子は実際にいると思います。社会人とのコネもできるし」
S君「そうなんだ。そういう話を聞くと、すごいというかちょっと怖くなるなあ」
―就職活動において、不安なこととかはありますか?
H君「俺、途中で部活を辞めたんですよ。そういうところは受け入れてもらえるか不安です。ただ、研究職志望だからいいのか、心配しなくても」
S君「正直、会社に入ってみないと分からないから、やりたいことは何ですか? とか今聞かれても答えがでないですよね。OB訪問やネットで調べて良い会社だ! って思っても入ってみると全然違うことって普通にあるって聞きますし…」
―ミスマッチはよくある話ですよね。
S君「あと、気になっていたんだけど、リクルーターっているじゃないですか。あの人たちってどういう感じで接触してくるんですかね。この前、ミクシィで企業っぽい人からメッセージが来てたんですよね。あれは一体なんだったんだろう」
Y君「でも、ミクシィで結構学生を見ている企業ってあるんじゃないかな。アナウンサーとかはそういうところで素行や品性を監視されているって聞いたことありますし」
S君「そうらしいよね」
―やっぱり今の時期はなかなか手探りですよね。
この後も、しばらく就職活動談義に花が咲いた。彼らの話を聞いて思ったのは、やはり就職活動の早期化であった。
これだけ多様な価値観が広まっているなかで、自分をしっかり持って就職活動に挑むのはなかなか大変なこと。この5人だけでなく、就職活動生皆さんが自分に合った企業に入社できることを願っている。
(新刊JP編集部/金井元貴)