大学3年生「就活」座談会

早期化している傾向があるという就職活動。「働く」とはどういうことか、そして自分の行きたい企業は何処かを見つけるために、インターンシップや説明会に参加するなど、既に活動を始めている学生も多いという。
では、今、大学3年生の学生たちは、就職活動に対してどのようなことを考えているのだろうか。今回は都内の中堅私立大学に通う5人の学生に集まってもらい、就職活動について語ってもらった。


A君・・・法学部。夏休みにはインターンシップに参加するなど就活には前向き
S君・・・法学部。マスコミ系のサークルに所属。
H君・・・理工学部。将来は研究職を目指したいと言うが…?
Tさん・・・文学部で参加してくれた5人の中では唯一の女性。
Y君・・・法学部。東北地方出身で公務員を志望しているという。


1、「厳しいし、不況だから志望業界以外の業界も見ないとなあと思っています」

―それでは今日は宜しくお願いします。いきなり質問に入るけれど、就職活動はもう始めていますか?

S君「どこから始めたことになるのかは曖昧ですけど、一応は始めています」

―例えば大学主催の就職活動のガイダンスみたいなものがあったりとか。

S君「それはもうありますね」

A君「僕らの大学では、全体の説明会が夏休み入る前にありました。それで、その流れで夏休みにインターシップをしたりして」

―どんな説明があるんですか?

Tさん「だいたい心構えとか、就活の全体像ですね」

A君「あとは近年の早期化とか。でも、最後に言われたのって、大学生活を思いっきり楽しんでくださいって話でした」

Tさん「インターンシップはそこまで勧めている風には見えなかったけど…」

Y君「むしろ、夏休みで一般常識とかSPIの勉強をしておいたほうがいいよ、って言われましたね」

―そうなんですか。おじさんの頃はちょうど今頃に説明会とかだったから、早くなっているのを感じます。インターンシップは行きましたか?

A君「僕とTさんですね、インターンシップに行ったのは」

Tさん「でも、ワンデーだからセミナーみたいな感じでしたね」

S君「どの会社のインターンシップ?」

A君「商社と金融業界…ですかね」

―じゃあ、商社とか金融業界の方向を志望していたり?

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A君「いや、まだそこまでは決めてないですね。興味がある程度で」

Y君「僕は東北地方の出身で、公務員試験を受けようと思っています。でも、公務員も激戦だし、民間企業も行けるところに行ければいいっていう話を、ゼミの友だちと話していますね」

S君「そうなんだ。僕ははっきりしぼれていないです。ただ、もともとマスコミに興味があったから、マスコミ系のサークルに入ったということもあるので」

A君「マスコミもすごく狭い門だからね」

S君「うん、厳しいし、不況だから他の業界も見ないといけないなあっていうのはあるかな」