テーマ2:「女性」
「女性」として起業家としてハンデを背負っているなと感じたことですか? ありますね。特に途上国ではそれが顕著で、そもそも現地のバッグの工場では、女性って縫い子さんでしかないんです。だからあちらの男性にとっては、同じテーブルの上で女性と価格交渉をしたりするのは受け入れがたいことなんです。特にイラスム教はその傾向が強いと思いますね。ただ、ネパールでは女性がすごく活躍しているんですよ。
最初、バングラデシュで工場周りをしていた際は、常に下に見られている感覚がありましたし、工場に入れてもらえないことはザラにありました。でも日本人というところで信頼感がアップして、でもやはり若くて経験がないというところでダウンと(笑)。だから自分たちの工場を持つまでは大変でした。
でも、日本の方では得することが多いと思います。やはり女性じゃなかったら、こんなにメディアに取り上げてもらえないだろうし、起業したのが24歳のときじゃなかったらこんな風にならなかったなと思います。だからラッキーでしたね。あと、アメリカの友人の話を聞いていると、向こうにはもっと面白い人たちがたくさんいますからね。そういう意味で日本だったというのもラッキーだったと思います(笑)。