巷では読書術について述べられた多くの本が出版され、様々な方法が提唱されている。しかし、どうにも続かないという人も多いのではないか。
とはいえ、ただ漫然と本を読んでいても、後で内容を思い返したときに結局あまり覚えておらず、結局読んでいないのと一緒…と思ってしまう事もしばしばだろう。
読書することの目標が、情報のインプットと、そこからアウトプットを生み出すということならば、何かしらの策を打たなければならない。それも、継続できるような策でないと意味がない。
そういったことを一度でも思ったことがある人には特に本書を勧めたい。
本書は100円ノートを使用した、目的をもった読書を提案している。
必要なのは100円ノートだけで、一見単純だが、本や情報との出会い方から探し方、インプットとアウトプットを結び付け、後で活用できるようにする方法など、内容は奥深い。ただ漫然と読書するのと、100円ノートを使うのとでは大違いである。まさに、読書を知的に「活用」させるための技術を網羅した、最強のマニュアル本であるといえる。
前作『情報は1冊のノートにまとめなさい』で、情報整理に革命を起こした奥野宣之氏が、今度は読書術に100円ノートを取り入れた本書。もしかしたら、この一冊を読書するだけで、これからのあなたの読書の質が格段に上がり、毎日積み重ねる読書が、自分の財産であると思えるようになるかもしれない。
(新刊JP編集部)
Q、前作『情報は1冊のノートにまとめなさい』がベストセラーとなりましたが、まずその感想、心境から教えてください。
企画の発端から発売時期、編集者やエージェント、デザイナーとの出会えたことも含めて、あらゆる面でうまく転がり、とてもラッキーでした。内容の面では、これほど多くの読者に支持してもらって身に余る幸せだと感謝しています。部数より、私の考えた「面白いこと」がちゃんと伝わったということを、なによりうれしく思っています。
Q、本書『読書は1冊のノートにまとめなさい』は「1冊のノートにまとめなさい」シリーズの2冊目となりますが、本書を書くきっかけはどのようなことだたのでしょうか
ナナブックス編集の市川さんからお話をいただいたことがきっかけです。「次を出しましょう」「でテーマは何を」「読書術を」「ああ、なるほど」という感じで・・・・
奥野宣之(おくの・のぶゆき)
1981年大阪府生まれ。
同志社大学文学部を卒業後、現在まで業界紙記者。
読書量は年間100~150冊程度で、買うことを含めて趣味。
読んだ本の内容をすっかり忘れてしまっていることに危機感を感じ、数年前から誰でも継続できる読書メモやその活用法、効率的な読書方法について研究を重ねる。
仕事や日常生活でのメモの整理に苦労した体験をもとに、独自の情報整理術をまとめたデビュー作『情報は1冊のノートにまとめなさい』は27万部のベストセラーに。
著者エージェント:アップルシード・エージェンシー