知ってるかい?
仕事をするためにわざわざ満員電車に乗ってオフィスに通うなんてもう古いんだ。
例えば、我らが新刊JP編集部の仕事を考えてみてほしい。
「新刊JPニュース」の記事を書いたり、取材先と連絡を取ったり、
金井や川口の記事を校正したり…。
……
オフィスにいる必要なんて全然ないじゃないか!
記事のやり取りや編集部員間のスケジュール確認なんてケータイやPCがあればできるし、 会議があるならその時間だけどこかに集まればいい。 時間や場所に捉われない働き方。 それを実現したのがインターネットであり、 クラウド・コンピューティングだったはずだ!
そこで手に取ったのが『残業ゼロ! 時間と場所に縛られない クラウド仕事術』(岡田充弘/著・明日香出版社/刊)。こいつを使ってスピード感溢れ、アグレッシブな“クラウドワーカー”に、俺はなる!
こんなオフィスにも満員電車にもオサラバしてやるぜ! オレはもっと快適に仕事をしたいんだぁ!。
山田「そんなわけで、僕クラウドワーカーになるからしばらく出社しないね」
金井「あーそう、気をつけて」
山田「実はもう名前も山田蔵人(くらうど)にしちゃったからしばらく出社しないね」
川口「はぁっ!?何それ、どうでもいいけどこっちに迷惑かけないでよ」
迷惑などかけるものか、旧人類たちよ。これがクラウド時代の働き方なのだ。
そんなわけであばよ!
こうして“クラウドワーカー”生活は始まった。
■時間と場所に制限されず、自由にスピード感ある仕事ができる“クラウド仕事術”
“クラウドワーカー”となるためにまず行ったことは、タスクを整理して、 そのタスクをどのタイミング、状況でやるかということも含めて一日の予定を立てることだ。 基本的に会議や取材以外は自分のペースでできるのが“クラウド仕事術”のいいところ。 さて、今日やることは…と。
・インタビューのテープ起こし+編集
・「新刊JPニュース」の記事を書く
・企画書作り
・編集部のミーティング
頭がよく回る午前中にアイデア力が必要な仕事を片付けるのはテッパン! ということで、朝イチでやるのは企画の発案だ。 記事執筆やテープ起こし+編集は夜でいいだろう。 さあ、クラウド仕事術の始まりだ!
AM9:00
いいアイデアを出すためにはリラックスすることが一番、ということで自宅近くの川辺を散歩してみた。電話や上司からの急な仕事依頼などの割り込みがないので集中して考えられる。
午前中は頭がすっきりしてグッドアイデアがモリモリ湧く。蒸し暑いオフィスで机に向かって考えるのとはえらい違いだ。
いくつか使えそうなアイデアが浮かんだので企画書に落とすためにアイデアを書きとめる。こういう時はPCでなくメモ帳やノートの方が便利だ。
AM10:00
自宅に戻って企画書を作成。金井にメールで送る。 それぞれのタスクに合った環境で仕事をするようにするとはかどり方が全く違うのだね。 これもクラウド化の利点の一つだ。 合間にメールをチェックすると金井からメールが!
金井「今日のミーティングは時間を遅らせて15時でいい?」 特に問題ないから「OK」。どうせ自宅にいるわけだし、帰宅後にやるはずだった記事の執筆を前倒しすればいいだけだ。きわめて柔軟に対応できる。
途中、社外の人からから電話がかかってきたが自宅で対応可能だ。オフィスに来るメールをGmailに転送するよう設定しておけば、過去のメールのやり取りも見れる。 ここまでは自宅作業によるデメリットはほとんどない。
PM12:30
記事も書き終わったので、少し早いがミーティングに向けて出発だ。 昼過ぎとあって電車も空いている。 ラッシュを避けられるのもクラウド仕事術の利点だろう。
各所の書店を回ったにも関わらずオフィスに早く着きすぎてしまい、1時間ほど時間が余ってしまった。以前ならパチンコでもやっていたのだろうが、“クラウドワーカー”となった俺は一味違う。
銭湯に行って一息入れつつ、金井の原稿の校正をする。 急な印刷はコンビニを活用するのが便利だ。
PM15:00
お風呂ですっきりしたらミーティング。午前中に送った企画書を金井・川口はチェックしていたので話が早い。
今日はミーティングをするためだけにオフィスまで来たのだという自覚があるせいか、普段のミーティングよりも参加意識が高い気がする。 そしてここがミソだが、会議に必要な資料は紙で保存するよりデジタル化して共有する方が圧倒的に効率がいい。これも“クラウド仕事術”の知恵だ。
PM16:00
充実したミーティングだったが、終わったらすぐに次の仕事に向けて動き出す。 帰りの電車の中で、テープ起こしがスムーズに進むように録音した音源を聴き返す。
PM20:00
帰宅後、テープ起こしもこなして全日程終了!すごい充実感…。 お風呂はもう入ってしまったので後は寝るだけだ。
◇ ◇ ◇
正直、やってみるまでは、どこかしらに死角があるだろうと予想していたが、少なくとも仕事の進行に関しては“クラウド仕事術”に欠陥はないように思えた(職種にもよるだろうが)。あるとしたら無駄話をする相手がいなくて少々さびしいことくらいか。
メリットの方が大きいことは間違いない。 仕事にスピード感が出るし、能率も上がる。集中力も途切れにくい。 いつでもどこでも、その時の状況に合わせて状況に合った仕事ができる。 特に営業職の人が“クラウド仕事術”を実践したら、地球上全てが職場となったような感覚を覚えて、よりいっそう仕事がアグレッシブになるに違いない。プログラマー、デザイナーの人にもおすすめだ。
『残業ゼロ! 時間と場所に縛られない クラウド仕事術』には、時間と場所に捉われずに、仕事を自由自在にカスタマイズするためのノウハウや小技が数多く書かれている。 “オフィス通いって本当に必要なの?”と感じている人は試してみてはいかだろうか。
ちなみに個人的には「こりゃいいや、しばらく続けよっと」と思っている。
(新刊JP編集部/山田洋介、改め山田蔵人)