借金3億円から立ち直った男の実話
誰の人生にも上昇気流・下降気流があるものですが、ビジネス書著者として数多くのベストセラーを持つ水野俊哉さんほどアップダウンの激しい人生を送ってきた人は少ないでしょう。
水野さんがそれまで勤めていた会社から独立したのは20代半ば。そしてアパレルブランドや芸能プロダクションと組んでインターネットや携帯電話でアパレルの物販をする事業を立ち上げ、怒涛の勢いで売り上げを伸ばします。当時の水野氏はいわゆる“業界人”であり、巨大クラブを借り切ったファッションイベントをVIP席から見下ろし、ブランドものの服で身を固め、食事は高級レストラン、そして仕事もIPO(株式公開)を目指してバリバリこなす若手社長でした。この時点ではまさに順風満帆の人生だったのです。
しかし、仲間との飲み会の途中でひらめいた新事業のプランを実行に移してから水野さんの人生の流れは大きく変わり、水野さんを翻弄しはじめます。
勢いのある若手社長ということで、水野さんの周りには様々な人が集まってきました。融資は簡単に決まり、儲け話を持ちかける人も後を絶ちません。また、○億稼げばいつまでにセミリタイアできる、といった人生設計を話す人も。そんな人々と付き合ううちに、いつしか水野さんは独立した時に決めた「自由に生きる」という生き方を忘れ、拝金思想に染まってしまったそうです。
満を持して始めた新規事業は失敗、水野さんはそれまでの暮らしから一変、3億円もの借金を抱える身となります。今までいい方に回っていた人生が、今度は悪い方にばかり回るようになっていきました。
お金も会社も恋人も、全てなくした水野さんは、一縷の望みを託して企業再生の専門家に現状を相談します。そして彼のアドバイスを受け、債務整理をしながら人生をもう一度やり直そうと決意したのです。
水野さんほど波のある人生を送る人は少ないはずですが、ビジネスで成功する過程で待ち受ける数々の落とし穴や、失敗した時の悲惨さ、そして再起に向けた取り組みの困難など、本書で書かれている内容には誰の人生にも通じるものがあります。
彼のビジネス人生が物語形式で書かれた本書は、ビジネス書として役立つとともに、その面白さや生々しさで読者を引き付けるにちがいありません。
水野 俊哉(みずの としや)
1973年生まれ。大学卒業後、ベンチャー起業するも、個人保証を入れていた3億円の負債を抱えて取締役を解任。
その後、絶望から再生し、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破、成功法則を研究する。現在は著述を中心に、セミナー、講演などの活動も行なっている。
著書は、シリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(光文社ペーパーバックス)の他、『「法則」のトリセツ』(徳間書店)、『お金持ちになるマネー本厳選50冊』(講談社)、『徹底網羅!お金儲けのトリセツ』(PHP研究所)など多数。
最新刊は ビジネス私小説「幸福の商社 不幸のデパート」
http://www.bk1.jp/product/03462516
主宰する出版セミナーからは、大手出版社より受講生が続々とデビューしている。
水野俊哉出版セミナー 実践編 http://www.pubca.net/mt_jissen/9_10/
「ビジネス書のトリセツ」(徳間書店)をベースにした理論編は 11月13日(日曜日) 1400-1700
http://pubca.net/mt_riron/11_12/
水野俊哉ブログ
http://d.hatena.ne.jp/toshii2008/
オフィシャルサイト
http://mizunotoshiya.com/
< 水野俊哉 オフィシャルメールマガジン > 発行周期:不定期
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■Chapter 1 欲望とカネの世界
・現実を認められない無気力状態
・いったいどこで間違ったのか
◎人生の分岐点はどこにあるのか?
・転落と再起の本当の理由
・何が「バタフライ・エフェクト」を起こしたのか
◎金で買えないものはない
・2000人規模の大イベント
・「仕出し屋」が揃えた女子大生軍団
・VIPフロアへの秘密の階段
・金持ちと美女の饗宴
◎成功すれば億万長者、失敗すれば敗残者
・IPOにすべてを賭ける
・エレベーターの止まらないフロア
・なぜ「勝ち組」の誰もが消えたのか
■Chapter 2 こうしてお金の流れは止まる
◎天啓のごとく降りてきた「完璧なアイデア」・嵐の前の静けさ
・100年に1度のチャンス
・アルコールが生んだ事業プラン
・金に糸目はつけない
◎私財を投じてでもチャンスに賭ける
・「下請け」から脱出するために
・膨れあがるスタッフ
・片っ端から金を借りる
◎セミリタイアにはいくら必要か?
・億の出資があっさり決まる
・金の地下水脈の水先案内人
・闇紳士の魅惑的な言葉
◎創業メンバーは全員切れ
・従業員が20人いれば犯罪者が混じっている
・社長マニアの美女たち
・続々とかかるM&Aの声
・1日100億動かしている会社です
◎転落はある日、突然はじまる
・4人のトップ会議
・クーデターの勃発
・修羅場
■Chapter 3 脱出不能の借金の穴
◎どうすれば脱出できるのか?・金がないのは首がないのと同じ
・薬物中毒のような借金の苦しみ
・不正会計、架空取引、キックバック
・ブラックな人脈
・金は「足りない」より「ない」ほうがいい
・わかったこと、失ったもの
◎金があったら幸せになれるか?
・鳴る携帯、鳴らない携帯
・自分は「世界の中心」にいるのか
・幸福の経済学
◎借金を借金で返すか、事業をつぶすか?
・ホラ吹き社長
・借金の穴は無限に掘れる
■Chapter 4 地獄で知った「お金のからくり」
◎世の殺人事件はほとんどが女か金に起因する・貸付額と怒りの大きさは反比例する
・成功と失敗を分かつ基準とは?
・ギャンブルで100%勝てる方法
◎カモになったら嬲り殺し
・そこにいるのは人か木か
・取り立て屋との終わりなき攻防
◎返せなければ返さなくていいのか?
・たったの3億しかないじゃないの
・底抜け脱線ゲーム
・銀行必勝法と落とし穴
◎金に詰まったら死ぬしかないのか?
・返済をストップする
・絶望の底のさらにどん底
・銀行への電話
・ポンカス案件
・人生のドブさらい
◎金を払う順序を間違うな
・「金→モノ→人」か「人→モノ→金」か
・社長はなぜ孤独なのか
◎去っていった人たち
・恋人からの借金
・人生の勝ち負け
・砂糖に群がっていた蟻
■Chapter 5 幸福の商社、不幸のデパート
◎「『思考は現実化する』なんてバカバカしい」と思っていた・名画のような光景
・借金も貯金も何もなしからの再スタート
・交通事故と宝くじの関係
・心を縛る鎖
・むさぼるように成功本を読む
・「お金」「時間」「健康」「人間関係」の管理
◎成功本の成功法則を全部やったらどうなるか?
・倒産した経営者ほどつぶしのきかない職業はない
・成功本通りのチャンスがやってきた!
・「最後の仕事」に失敗したら何になるか
◎「成功実験のモルモット」になる
・「紙に書くと実現する」は本当か
・自分は一度死んだ
◎過去を変えるたったひとつの方法
・時が変えたこと
・青いスーツ
・ベストセラーを書く方法はあるか
◎収入と能力は比例しない
・「フロー」を起こせる仕事をする
・給与の額は環境次第
◎この瞬間の選択が未来をつくる
・無限の選択肢
・もうひとりの自分
・起こったかもしれない未来
◎人生はいつからでもやり直せる
・体をつくり直せば心もついてくる
・恩人との再会
・いちばん大事なこと