ハイブリッドワーカー 会社勤めしながらクリエイティブワークする新刊jp

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ハイブリッドワーカーとは?

将来はマンガ家、ミュージシャン・・・ 子どもの頃に描いていたそんな夢を、大人になるにつれて見えてくる厳しい現実との折り合いで封印し、 今は日々に追われるフツウのサラリーマン。そんな人は多いだろう。

そんな中でも、会社勤めをしながら、「なりたい自分」を達成した人たちもいる。 例えば、芥川賞作家の磯崎憲一郎氏は三井物産で次長を勤める会社員としての顔も持っていることで今、話題となっている。

つまり、会社員でありながら、夢だった「なりたい自分」も叶えた人たちのことを「ハイブリッドワーカー」という。

より具体的に定義をしていくと、会社員でありながら終業後や休日などに副業となる活動(=ハイブリッドワーク) を行う人のことで、一般的に収入が不安定な作家や音楽家といった自分のやりたいことを、収入に気を使うことなく行っている。 もちろん、自由な時間にその副業を行うのだから仕事に支障が出ることもない。

「ハイブリッドワーク」は副業の形を超えた、新しいライフスタイルの形なのである。

ハイブリッドワーカーの魅力

このたび講談社アフタヌーン新書から出版された『ハイブリッドワーカー』では ハイブリッドワークを営む6人のインタビューが掲載されている。 その中の1人、ヒップホップ&レゲエユニット「ケツメイシ」のRYO氏をご紹介しよう。

◆「ミュージシャン」兼「薬剤師」
ヒップホップ&レゲエユニット「ケツメイシ」のラップとMC担当のRYO氏も本書の中で紹介されている ハイブリッドワーカーの1人だ。
薬科大学時代から音楽活動を始め、製薬会社に営業として就職してからもインディーズでCDを出し、 7000枚売れるようになった頃、音楽で食べていくことを決意し、勤めていた製薬会社を退社。 結婚もして子どもが生まれたばかりだったRYO氏は知り合いの薬局で朝から夜まで薬剤師としてアルバイト、 夜から朝まではライブとレコーディングというハイブリットワークな生活を送った。
今やアルバムを出せばオリコンチャートの上位に入るほど大人気のケツメイシだが、 RYO氏は今も恩義のある薬局で薬剤師として立つことがあるという。 製薬会社、薬局で働いた経験は今の音楽活動に活き、夢は最後まで続けることが大事とRYO氏は語る。

何かやりたいことがある、夢があるのにはじめの一歩が踏み切れないでいる、 そんな人はハイブリットワークという安定の中でその夢を追うことができる。 それがハイブリッドワークの魅力なのだ。

書籍『ハイブリッドワーカー』

本書は、ハイブリッドワーカーたちの6人の生の声を聞くことができる新書だ。 2つの仕事を同時にこなし、マンガ家、作家、ミュージシャンなど各業界で成功してきた著名人6人に「副業」という観点で、 著者のヨシナガ氏がロングインタビューする。 また、ヨシナガ氏自身も一般企業で会社員をしながら1日3万~4万アクセスを集める人気サイト 「僕の見た秩序。」を個人で運営している「ハイブリットワーカー」だ。

もしやりたいことや夢があるとしたら、彼らの声に耳を傾け、「ハイブリッドワーカー」を目指してはいかがだろうか。

ハイブリッドワーカー
  1. 『ハイブリッド・ワーカー』目次
  2. 田中圭一―「サラリーマン」兼「マンガ家」
  3. 津村記久子―「会社員」兼「小説家」
  4. sachi―「OL」兼「ヴォーカリスト」
  5. 太田靖彦―「芸能マネージャー」兼「農業家」
  6. うーら―「OL」兼「料理研究家」
  7. RYO―「ミュージシャン」兼「薬剤師」