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石川 直樹 Naoki Ishikawa 
1977年生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。七大陸最高峰登頂をはじめ、都市から極地まで世界中を旅しながら作品を発表し続けている。写真集『POLAR』『NEW DIMENSION』で講談社出版文化賞受賞。

幻の紀行文学の傑作が待望の復刊

著書『最後の冒険家』で第6回開高健ノンフィクション賞を受賞。文章だけでなく、写真家、そして冒険家として活躍する石川さんは、旅先で「僕はいったい何をしているんだろう、どうしてこんなところにいるのだろう」という感慨にしばしばふけるという。
「僕たちは目的がないことに慣れていない。仕事には目的があるが、旅には目的がないこともある。だから、ときに感傷的にもなりますが、そんなときにこそ新しい世界を見つけることができるのです」
チャトウィンは旅するとき松尾芭蕉の『奥の細道』を持参した。石川さんは、チャトウィンの本を旅の途中で何度も読み返したという。紀行文は旅の合間に読むのがいい。石川さんはどんな旅でも33リットルのリュックひとつで出かける。今回はどんな本を読もうかと思いつつ。

つづきはGQ JAPAN.6月号をご覧下さい。

BOOKS

ソングライン

『ソングライン』

ブルース・チャトウィン著
北田絵里子・訳
石川直樹・解説
/英治出版

凡百の紀行と異なり、
その視点、テーマがすべて根源的で深い。オーストラリアの先住民であるアボリジニの世界観を紹介する。現代の私たちが忘れてしまったものを思い出させ、本当の世界を蘇らせるヒントを与えてくれる。
Mt.Fuji

『Mt.Fuji』

石川直樹著/リトルモア

頂きには日本一の
風が吹く富士山。人生に一度は見たいと思う富士山。その富士山を、眺める山ではなく登る山としてとらえ、麓で行われる祭祀儀礼などを含めて縦横無尽に切り取った写真集。
釧路昔むかし -江戸時代の釧路-

釧路昔むかし -江戸時代の釧路-

釧路市史編さん事務局編/釧路新書

現在絶版中

釧路に行ったらぜひ。
地方では地方本に当たれ。かつて釧路は、「クスリ」と呼ばれていた。松前藩との交易、飛騨商人による漁業経営、松浦武四郎、幕府との関係など、江戸時代の釧路の歴史が簡潔に理解できる。
アイヌの歴史

『アイヌの歴史』

瀬川拓郎/講談社選書メチエ

相対的な視線で
書かれた冷静なアイヌの歴史書。宝を求め、サハリンのアムール川流域に進出するアイヌ。激しい格差、サケ漁を巡る内部対立。縄文から近世までダイナミックに変動するアイヌ社会の全歴史。