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著者: 小森 康充
定価: 840円
出版社: PHP研究所
ISBN: 4569802389
ISBN: 978-4569802381

解説

「成果が出せる営業」と「成果が出せない営業」。
その違いはどこにあるのでしょうか?
才能や素質、話法、努力などという回答が浮かぶかも知れません。

しかし、これらの回答の中には最も重要なものがありません。
それは「段取り」、つまり「準備」です。

本書の著者である小森康充さんは外資系企業で20年間、営業キャリアを積み、独立。
現在は人気営業コンサルタントとして活躍しています。

そんな小森さんが何より大切にしているのが「事前の目標設定」です。
それがすべての準備のスタート地点になるのです。

目標設定は何よりも「具測達一」が基本です。

具・・・目標は、具体的でなければならない
測・・・目標は、測定可能でなければならない
達・・・目標は、達成可能でなければならない
一・・・目標は、一貫性がなければならない

本書はこの4つの原則の説明からはじまります。

事前の段取り方法や現場で使えるワークシートが掲載されているほか、小森さん自身の経験談がところどころで差し込まれており、カバンに忍ばせておいて、困ったときに読むことで営業の手助けになるでしょう。

成果を出したいセールスマンにとって、必読とも言える一冊です。

目次情報
はじめに

第1章 商談成功のカギは「事前の目標設定」にある

1 「具測達一」が基本
◆まずは、目標をはっきりさせよう
◆「具測達一」の原則で目標を設定する
  ①具―目標は、具体的でなければならない
  ②測―目標は、測定可能でなければならない
  ③達―目標は、達成可能でなければならない
  ④―目標は、一貫性がなければならない
◆円滑なコミュニケーションで売上をアップする

2 目標以上の成果を上げるために
◆成果を上げる5つのポイント
  ①自分より大きな目標を達成した人に教えてもらう
  ②ナンバー1になるものを持つ
  ③自分が目標達成しているイメージを持つ
  ④上司や周囲から援助を得やすいようにしておく
  ⑤上の人の立場になって考える
◆すべては目標設定から始まる

第2章 説得力を高める「段取り」

1 アピールするポイントを押さえる
◆「商品の紹介はしたことがない」の本当の意味は
  ①商品―愛情を伝える
  ②会社―誇りを持つ
  ③営業―自己アピールをする
◆会社も自分もプレゼンする

2 商談に必要な3つのツール
◆お客様は何に関心があるか
◆事前準備・段取りで商談が変わる
◆得意先情報シートを作る
◆取引状況を数字で把握する

3 イエスと言ってもらえる状況を作り出すための手法
◆議論の余地のない「事実」を用意する
◆説得力のあるデータを作り出す
  ①訪問回数を増やすこと
  ②得意先の規模が平均以上であること
  ③担当者、その上司とコミュニケーションがとれること
◆誰が決定権を持っているか

第3章 顧客訪問の「段取り」

1 優先順位を決めるための法則
◆売上増加が期待できるのはどこか
  ①増加見込売上
  ②成功可能性
  ③期待値
  ④タイミング
  ⑤コスト
  ⑥一貫性
◆行動計画表を作る

2 訪問時間を最大化するために
◆内勤の時間をできるだけ少なく
  ①毎日の「することリスト」を作成する
  ②やるべきことの優先順位をつける
  ③重要なことからやり始める
  ④大きな仕事は分解して一つひとつ処理する
  ⑤一つひとつの仕事に対して目標を設定し、必ず次のステップを決定する
  ⑥まわりの人のスケジュールを把握する
  ⑦1枚の紙は一度しか手に取らない
  ⑧常に「いまいちばん良い時間の使い方は何か?」を考える
◆効率的なタイムマネジメントで、営業に集中する

3 「段取り」をシミュレートしておく
◆訪問前に段取りを確認しておく
  ①目標設定
  ②店内チェック
  ③プレゼンテーション
  ④マーチャンダイジング
  ⑤記録
◆「営業の3つの仕事」を理解する
  ①店内配置(ディストリビューション)―商品を扱っていただく
  ②プロモーション
  ③価格(プライス)と広告(マーチャンダイジング)

第4章 相手の「心の窓」を開く「段取り」

1 「心の窓」が開いていなければ絶対売れない
◆購買の大原則を踏まえて
◆「心の窓」は開いているか
◆商談の原則

2 信頼関係を築く3つのポイント
◆お客様の心の窓を開くために
  ①正直、誠実な態度で接する
  ②コンタクト回数を増やす
  ③相手を宝物だと思う
◆心の窓を閉じてしまうコミュニケーション
◆心の中にあることを正直に言う
◆心地よい商談をイメージする

3 聞き上手になる6つのステップを必ず実践する
◆お客様の心の窓を半分開く
  ・ステップ1 リード(誘導)
  ・ステップ2 アイコンタクト
  ・ステップ3 ミラー(繰り返し)
◆心の窓を開くことに7割の時間を使う
  ・ステップ4 心地よい質問
  ・ステップ5 立ち入った質問
  ・ステップ6 解釈

4 相手の「心の窓」を開いた状態での商談例
◆4回の訪問で新規店と契約(新規開拓成功例)
◆お客様の課題を解消して受注に成功

第5章 得意先と信頼関係を構築する「段取り」

1 得意先浸透で成功率を高める
◆取引先との関係を5段階で評価する
  ①敵対関係
  ②限定的・短期的関係
  ③限定的パートナー
  ④友好的パートナー
  ⑤戦略的同盟関係
◆5つの得意先情報を押さえよう
  ①「得意先の目標と戦略」を知る
  ②「得意先の組織」を知る
  ③「得意先のビジネス状況」を知る
  ④「得意先のものの見方・考え方」を知る
  ⑤「自社商品の貢献度」を知る

2 長期的な商談戦略を立てる
◆会社同士の協力関係を築く
◆過去を振り返り、さらに強い関係を築く
◆ビジネスレビュー会議の進行の仕方
  ①結果報告
  ②賛辞
  ③問題点の整理
  ④目標の合意
◆プレゼンテーションの資料配布方法
◆ビジネスレビューを行うタイミング

おわりに

書籍情報
著者: 小森 康充
定価: 840円
出版社: PHP研究所
ISBN: 4569802389
ISBN: 978-4569802381