―織田さんが恋愛や男女の考え方の違いに関する本を書かれるようになったきっかけがありましたら、教えてください。
織田 「私は昔コンサルタントをやっていたのですが、マーケティングにも携わっていました。
マーケティングは心理学と仕組みの組み合わせだと言われるんですけど、どちらかというと私は心理が好きだったので、そちらに傾倒していったんです。そこで男女の違いというものに関わったのでそれをちょこちょこと配信したり、たまに恋愛のことも書いていたら、マーケティングよりもそちらの方が面白いということになり、恋愛について書くようになったんです。
初めはメルマガをやっていて、メルマガをきっかけに本を出すようになったと言う感じですね」
―恋愛というのはかねてから取り組みたいテーマではあったのでしょうか?
織田 「そうですね、やりたいことではありました。将来的には男女の違いで起こるケンカをなくしたいと思っています。将来的には結婚前のカップルに“将来こういうケンカをします”というのを学んでもらった上で結婚してもらうような学校を作れたらいいですよね。それで将来ケンカしたときに“これは当たり前のケンカだから乗り越えられるものだ”と思ってもらえたら離婚も減ると思うので」
―お仕事上、恋愛に関する相談を受けることが多いかと思いますが、近頃多い相談はどんな内容ですか?
織田 「恋愛の相談はあまり受けていないんです。なぜかというと、相談を受けるのが得意な人は“俺についてくれば大丈夫”タイプの人で、自我が強い人なんですよ。こういう人だと人の影響をあまり受けないのでいいんですけど、私は人の影響を強く受けてしまうタイプなので、例えば恋愛についての悩みで精神が弱っている人の相談を受けると一緒に沈み込んでしまうんです。だからあまり人の相談を受けないようにして逃げ回ってます(笑)」
―男女の考え方の違いでもっとも大事な点はどんなことだとお考えですか?
織田 「日常生活だと、会話の違いが一番重要なのではないかと思います。男性は議論を戦わせるような会話を好みます。議論を戦わせることで情報交換ができるので、それを楽しんでいるところがある。しかし女性はそうではなく、自分の話に同調してほしいんですね。だから、うまく同調できない人は会話が繋がらない人だと思われてしまうことがあります。
しかし、男性は話を聞く時に結論を求めます。たとえば100円ショップでいろいろ眺めて歩いたんだけど買うものがなくて…という話をされると男性はイライラしてしまう。だから女性から男性に話す時はオチを入れてあげることが大事です。
こういう会話の違いをお互い知っておかないとコミュニケーションがうまく取れなかったりしますね
」
―モテる人とモテない人の違いはどんなところにあるとお考えですか?
織田 「男女共に外見がそこそこ綺麗じゃないとモテないです。同性同士だと性格を重視して人を判断できるんですけど、異性は性格を理解できる部分が少ないので、相対的に外見が重視されてしまう。それに、恋人を選ぶ時は付き合いの短い人の中から選ぶことも多いので、外見を重視して選びやすい傾向になってしまいます。
世の中イケメンと美人に優しい仕組みになっていると思うかもしれませんが、外見はカッコいいカッコ悪いよりも清潔感の方が大事です。小奇麗にしていることが第一だと思いますね。
」
―どうすれば女性にモテるようになるのでしょうか?
織田 「女性にモテる男性というのは、話を聞くのが上手な人、エスコートが上手な人です。
男性は好みの女性が目の前に現れた時の行動として自慢、つまり自己PRをしやすいものですが、女性はそれをあまり良く受け取りません。だから自慢をしないで女性の話を聞いてあげることと、ドアを開けてあげたり、重い荷物を持ってあげたりなどの気遣いができるとうまくいくと思います
」
―では、反対に女性はどうすれば男性にモテるようになるのでしょうか。
織田 「女性も清潔感は大事で、清潔感のある女性は不美人でもモテちゃうんですね。どういうことかというと、「愛でセックスを買う男 セックスで愛を買う女」の紹介でお話したように、最初は女性の方から男性に無意識にアプローチをしていることが多いので、相手との距離感を近く取る人がうまく行きやすいんです。女性が目の前に立って話していると、それだけで男性はドキドキしてしまうんですね。じっと目を合わせるとか、近くに立つことができる人はうまくいきやすいです。
でも、男性も女性もトレーニング次第である程度はモテるようになります。外見は一番変えるのが簡単なので、まずはそこから始めるといいと思いますね
」
―織田さんにとって、モテる男性とはどんな男性ですか?
織田 「複数の女性に言い寄られるというよりは、初恋とか自分の好きな人に好かれる人がモテる人で幸せなのかなと思っています。私自身、昔は恋がうまくいかずに悔しい思いをしました。そういうのがなくなればいいなと思ってやっています。
大好きで、うまくいくはずの人と、単なる男女の違いによる問題でうまくいかないケースが多いので、そういうことがなくなり、好きな人とずっと付き合っていけるようになればいいなと思っています」
―女性から好意を持たれたら絶対に逃したくないのですが、そういったことを示すサインのようなもの(動作や言葉など)はありませんか?
織田 「それはないと思った方がいいです(笑)ただ、サインは無理ですけどチェックは可能です。
女性の“Like”と“Love”を男性は勘違いしがちです。女性は“Like”の表現として遊びに誘ってくれることも多いのですが、それが“Love”に至っていないケースも多い。“Love”の場合は特徴があるので、それを見分けることが可能です。男性の場合“Like”と“Love”はほぼイコールなので勘違いしやすいんですね。
“Like”と“Love”の違いですが、“Love”の場合は独占欲が出てきます。“Like”は皆で遊んでもいいんですけど、“Love”は皆で遊ぼうと誘うと嫌な顔をしたり。二人で遊びに行こうと言った時の喜び方が大きかったりすると“Love”の可能性が高いと思います。あとは帰る時にパッと帰ろうとするか、もうちょっと一緒にいようと言ってくれるかどうかも“Like”と“Love”で違いますね
」
―例えば明日合コン等があるという時に、即効性のあるモテ・テクニックがありましたら教えていただきたいです。
織田 「これは特になかったんですが…(笑)モテ・テクニックではないのですが、合コンで気になった人から電話番号の聞き出すコツだったらありますよ。
人間って心のハードルをたくさん持っていて、いきなり電話番号を聞かれても教えたくないものですが、メールアドレスなら教えてもいいかな、と思っていることが多いんです。今はほとんどの携帯電話に赤外線通信機能がついているので、メールアドレスを交換するという名目で赤外線通信をすれば一緒に電話番号も教えてもらうことができます。ただ、iPhoneには赤外線機能がついていないので、モテたい人でiPhoneを使っている人がいたら、赤外線機能がついている携帯と両方持つべきだと思います(笑)
それと大事なのは、テンションは日々落ちていくものなので、合コンが終わったらその日のうちに御礼のメールを出すことですね。相手は三日もしたら顔も忘れてしまいますから
」
―合コンで気になる異性に自分を印象付けるためのテクニックはありませんか?
織田 「目を合わせるというのが一つと、あとは相手を誉めるといいです。男性から女性を誉める時は細かいところを誉めるといいですね。たとえば服装よりはバッグとか小物を誉める方がいいです。あとは“手が綺麗ですね”とか、もしどうしても誉める場所が見つからなかったら“目がキレイですね”って言うと完璧です。これは言われて嫌な人はいませんし、そもそも目が綺麗じゃない人はいないのでどんな人にも使えますしね(笑)」
―最後になりますが、読者の方々にメッセージをお願いします。
織田 「男性と女性の違いは知ると面白いですけども、それだけではなく実生活に使えるものが多いです。だから私の本に限らずいろいろなものを読んでいってもらえたらと思います。皆さん面白いことを書いていてそれぞれ学べることがあるので」
(取材・記事/山田洋介)