- 書名:
- 思考の整理学
- 著者:
- 外山滋比古
- 価格:
- 546円
- 出版社:
- 筑摩書房
- 出版日:
- 1986年4月
- ISBN:
- 4480020470
- グライダー
- 不幸な逆説
- 朝飯前
- 醗酵
- 寝させる
- カクテル
- エディターシップ ・
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この『思考の整理学』という本は初版が1986年で、その後、20年にわたって売れ続けてきたロングセラーだ。著者の外山滋比古氏は英文学者や言語学者といった研究者の顔を持ちながら、その一方でエッセイストとしても著名である。
「思考する」とはどういうことか。これは、ある意味でとても根源的な問いである。そんな問いを、著者の経験などを踏まえて説明していく。
「学」とつくので、小難しい内容に思えてしまいがちだが、実際はとても分かりやすく書かれていて、論文というよりはエッセイである。特に学生や「言いたいことはあるんだけど、なかなか考えがまとまらない!」という駆け出しの社会人は、きっと身になるだろう。

長年、幼児・子供に対する“ことば”による情操教育・知育の重要性を提唱。専門の英文学をはじめ、言語学、修辞学、教育論、意味論、ジャーナリズム論など広範な分野を研究し多数の評論を発表。また、国語教科書や各種入試問題の頻出著者としても有名。
●職歴・経歴
1923年 愛知県生まれ 東京文理科大学英文科卒業
1951年 英文学雑誌『英語青年』編集長
東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学大学院教授を歴任。現在、お茶の水女子大学名誉教授。文学博士。
1994年 第46回日本放送協会放送文化賞受賞
英文学者の立場から日本語とマス・コミュニケーションを中心としたコミュニケーション論について研究。音読から黙読への変化と読者の誕生を考察した『近代読者論』で注目される。
●著書
『異本論』『修辞的残像』『ホモ・メティエンス』『わが子に伝える「絶対音感」』『あたまのよい子は「ことば」で育つ』他多数。最近では、『少年記』『中年記』『老楽力』『思考の整理学』が再び脚光を浴びている。
●指導内容
こどもの教育は「家庭という学校」ではじまるという教育論、ことばでこどもの知能が決定するという育児論を展開。また、生涯教育ではなく、生涯学習と呼んでいるのは、自ら勉強するという意味が強く込められている。