本書を拝読してまず思ったことが、人脈を築くためには自分自身の行動や言動を見直すことから始めなければいけないという部分です。人と誠実に向き合うことが何より重要だと感じたのですが、鳥居さんご自身がこうしたことに気づかれたきっかけから教えていただけますでしょうか。
ソーシャルメディアの発展により、商業的な広告産業は衰退し、口コミによるバズマーケティングがクローズアップされてきたからです。これからの時代は売り込みではなく口コミ。
人は何を買うかではなく、誰から買うかに関心があります。だからこそ、ファンづくりがより重要と考えたからです。
本書では人脈とはどういうものか、人脈を築ける人の特徴、一流の人とはどういう人か、さらにはソーシャルメディアにおける人脈術まで多岐にわたって述べられていますが、この本を書かれた理由を教えてください。
多くの人が名刺の作り方から渡し方、そして実際に会いたい人に対する正しいアプローチの仕方を理解していない人が多く、これはとてももったいないと感じました。私自身や友人たちの体験を体系化し、具体的な事例を分かりやすく解説してみました。
こうした類書がマーケットになかったので、ちょうど良いタイミングで角川さんから企画をいただいたのが経緯です。
鳥居さんがこれまで人脈作りをする中で、「失敗した」と思ったエピソードはございますか?
また、どのようなことで「失敗した」と思いましたか?
何度もあります。飲み会の席で気軽にプロのコンサルタントに相談してしまったり、確かな人間関係が出来ていないうちから『お願い』をしてしまったりなど数知れずです。でも人間は失敗から学びますから(笑)。大事なことは同じ失敗を繰り返さないことです。
人脈作りのゴールの1つは、自分が会いたい人とつながるということだと思います。会いたい人とつながるために、まずすべきことはどのようなことですか?
相手が喜ぶことを頼まれる前に率先して行うことだと思います。相手のサプライズが大きければ大きいほど、応援力も大きいものになります。
人に誰かを紹介する際の注意点を教えてください。
まずステージが同じ程度の人同士か、もしくはそれほど違わない方を紹介するようにしています。
紹介や推薦は究極の応援です。お互いにと長期的に付き合える人かどうかが基準です。また紹介する相手にメリットが与えられる関係になれるかも大きなポイントです。
本書にはソーシャルメディア上における人脈術についてもつづられております。
ツイッターやフィエスブック、ブログも紹介されていますが、鳥居さんが最も力を入れているのが「メルマガ」だということに驚きました。「メルマガ」のどの部分が、他のソーシャルメディアよりも優れているのでしょうか。
メルマガがソーシャルメディアにおいて唯一、キャッシュ化できるメディアです。メルマガはいつでも解除できるので、購読し続けてくれる人はあなたのファンであり見込み客だからです。先日、『100冊購入者向けのキャンペーン』をメルマガで募集しました。内容は『ロブションのフレンチのフルコースを食べながら鳥居と3時間のコンサル面談』というもの。応募者は一日半で12名もありまし。僅か2回のメルマガで予想の2倍以上の申し込みをいただき、驚いています。
またセミナー3日前で確定の申込者が10数名しかこれなどはメルマガの威力をまざまざと感じた体験です。
鳥居さんが本書のような人脈術を会得する上で、最も影響を受けた人(もしくは手本とした人)はどなたですか?また、どのような部分に影響を受けましたか? 差し支えなければお名前も含めて教えてください。
ジム・ローンと 本田 健 その他数えきれないほどの応援いただいた方々。
鳥居さんにとって「人脈」とは何ですか?
あなたの夢を実現させてくれる究極のツール。不可能を可能にしてくれるエネルギー。
読者の皆様にメッセージをお願い致します。
亡き ジム・ローン も『正しい人と付き合いなさい。これが最速で最強の人生の成功のポイントだ』 と教えてくれました。私はジムや 本田 健 さんをはじめ、多くの心豊かな成幸者たち考えをモデリングしただけです。
今回 そのエッセンスを凝縮して一冊の本にまとめたのが、『人脈塾』です。
人生は出逢いで決まります。
そしてその貴重な出会いをどう発展させていくかで、あなたの夢実現が加速するかどうかが決まります。
本書からの学びを行動に移し、人生をより豊かにしていただければ、著者としてこれ以上の喜びはありません。