「僕らはもっと自由になれる」3年で10億円稼いだ私の成功法則

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インタビュー

■FXで大損失、そのとき人はどうなるのか?

―『「僕らはもっと自由になれる」3年で10億円稼いだ私の成功法則』という
タイトルがとても印象的ですが、このタイトルの意味から教えていただけますか?

「まず『僕らはもっと自由になれる』というところをお話すると、私たち日本人だけでなく欧米人も含めて、人間は誰しも自由というものを実感することが難しいと思うんですね。いつも何かに追われていて、仕事もしないといけない。
今、FXという名前で広まっていますが、外国為替証拠金取引が日本で個人向けに解禁されて10年ちょっとになります。私はそのFXが人を自由にできるツールだと思っているんです。私たち大人にとって、自由は経済的な豊かさと切っては切れないものですし、私はその豊かさを実現するためにFXが最適な方法だと考えています」

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―本書は前半が山口さんの半生について触れられていて、後半はガチなFXの攻略法が掲載されています。まずは前半部分からお話を聞きたいのですが、FXで一度、一晩で2000万円損失したことがあると書かれていたのですが、これは本当なんですか?

「本当です(笑)」

―インターネット上で、一晩でとんでもない額を燃やした人の体験談を読んだことがありますが、目の前が真っ暗になるとか。

「そうですね。もう……。FXで損失を出すということは、100%その人の責任です。FXの口座に入れるお金の額は自分で決めているわけで、2000万円を口座に入れたのは私ですから、誰も責めることはできません。
自分の場合、それまで儲けたお金プラス家族の預貯金、例えば子どもの養育費も当て込んでしまいました。その上でリスク限定措置(最大損失額が限定される設定のこと)もせずに寝てしまい、朝起きたら大暴落という感じでした。朝、子どもを保育園に送らなければいけなかったのですが、そのときは何も考えられなかったですね。何も手がつかない。『どうしよう』だけでした」

―家族の貯金や養育費までつぎ込んだのですか。

「これは投資にはまってしまった人間の落ち度です。順調に勝つと、増える以外に考えられなくなるんですよ。すると、想定内の損失で止める設定もしなくなるので、増えるはずだという根拠のない自信だけで動いてしまうんです」

―確かに本書の中にも、「連戦連勝の自分が負けるはずがない」と思っていたという記述がありました。

「そうなんですよね。負ける自分が全く思い浮かばないんです。そうすると急に足をすくわれてしまう。だから、小さく負けることがFXには大事だと思いますね」

―そのときにはすでにお子さんもいらっしゃったそうですけど、その2000万円の損失をしてしまったことを、ご家族に対してどう説明されたのですか?

「言いませんでした。ただ、やはりばれてしまうもので…。普通の家庭であれば離婚も選択肢の中に入ると思うのですが、私の妻はあまりお金に対してうるさくないので、どうにかして取り戻すと約束しました」

―でも、実際のところ2000万円の損失というのは、パソコンモニター上の数字で起きていることで、現金がなくなるという感覚はないのではないでしょうか。

「そうですね。本当になくなったという現実味はないです。お店で1万円払って、高いなと思っても、FXで1万円のリスクをとるのはすごく簡単です。おっしゃる通り、並んでいる数字でしかありませんから。ただ、2000万円損失してからは、数字じゃなくてお金が動いているという意識を強く持つようにしました。
クレジットカードやローンなんかでも現金を払っている感覚がなくなるといいますが、数字でもそれはお金だという感覚は、必ず子どもの頃から家庭で教えておくべきだと思います」

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―儲かると冷静でいられなくなる人は多いと思います。そこで冷静でいられるようになるにはどうすればいいのでしょうか。

「一つは失敗談を経験者から聞いて、リスクに対する意識を上げることが大事だと思います。体験してみないとどうなるか分からないけれど、失敗しろということは言えませんから」

―多額の損失を出したら、もうやめようという気になると思いますが、山口さんはそう思われなかったのですか?

「損失額が大きくて、普通に働いても到底返せないと思ったんです。それで、稼げる方法はないかと考えた時に、FX以外にないんですよ。もうやるしかないということで、死に物狂いで勉強しました」

■パソコンを見る時間は「1日1~2時間」

―本書の中でFXは安全な投資だとおっしゃっているのですが、その言葉の根拠について教えていただけますか?

「世の中には、投資を含めて資産を形成する方法はたくさんありますが、その中でも、FXは失敗する率が低いように思います。
例えば、銀行から投資信託を勧められてお金を預けてみた。ところが1年経たずに8割のお金がなくなりました。これは私の親の話なんですが、銀行は責任をとりません。株の場合は、ストップ安やストップ高になって、売りたいときに売れないという状況が生まれます。私はもともと株売買をやっていたのですが、アメリカ同時多発テロ事件のときに結構な額の損失を生んでしまったことがあります。
また、事業を始めるといっても、97%の企業が創業10年以内に倒産しているという事実があります。そういう意味では、FXは他の方法の欠点をつぶせるので、リスクの低い投資と考えることができます」

―普段、パソコンの画面をどのくらい見ているのですか?

「以前は1日17~18時間は見ていました。寝る以外ずっと。ご飯食べているときも見ていました(苦笑)。今は1日1~2時間程度ですね。むしろそちらのほうが勝てるようになりました。モニターを見ている時間が増えるということは、それだけトレードしてしまう。つまり、勝つ場面だけでなく負ける場面にも居合わせる率が高くなるということです。1、2時間程度ならば、勝つだろうという場面をしぼってやるんです」

―FXをする上で情報は重要だと思います。たくさんの通貨がありますし、これから伸びる、暴落するなどの予想を始め、さまざまな情報が飛び交っていると思いますが、山口さんはどのようにして情報を仕入れ、判断をされているのでしょうか。

「長期的なスタンスで取り組もうとすると、情報はある程度必要ですが、実はそういうスタンスでやると利益が見込めなくなるように思います。
自分の場合は、例えば1日で1円動くような場合にその中の10銭分動くところを抜いて現金に換えているので、長期的目線は逆に要らないんです。また、私はドルと円、ドルとユーロ以外の為替はあまりしないようにしています。この2つは市場がすごく大きく、グローバルなものなので、例えば世界的に大きなファンドが仕掛けてきても、影響を受けることはほとんどありません。そういう意味でもリスクが少ないんですよ」

―本書の後半はすごく実用的な内容ですよね。「勝ち続けるための10パターンを覚える」という章では、勝ちチャートパターンと負けチャートパターンをそれぞれ5つピックアップして掲載されています。

「そうですね。私はクロスリテイリングという会社を立ち上げて、そこで投資の方法を教えているのですが、その会員さんたちも購入することを踏まえて、やはり実用的な内容も入れるべきだろうと考えて、こうしました。
本書ではパターン数を10個載せましたが、実は自分の中には数百というパターンがあります。その中から初心者の方でも、こういう動きなら気づくだろうというチャートを厳選したという感じですね。まずはこの本を読んで、興味を持ってもらって、デモトレードなどで勉強していってほしいです」

―稼ぎ続けることができるのは、やはり勉強する人なんですね。

「そうです。どの業界もそれは同じだと思います。FXを始める方の中には、楽して儲けられると思っている人もいます。でも、勉強をしなければ稼ぐことはできません。
よくギャンブルと同じように扱われますが、その部分を変えたいんですよ。アメリカにはFXトレーダー養成学校があって、専門知識を身につけられるようになっています。そして、卒業生はしっかりと利益を出せるようになる。日本はFXトレーダーをしているというと、あまり良い顔されないので、そういったネガティブなイメージを変えたいと思います。
自分の願いは安全に投資をする人が増えることです。社会や経済の情勢もすごく移ろいやすくて、いつどうなるか分からない状況が続きますが、もし日本が経済的に破たんしても、この世から通貨がなくならない限りは稼ぐことができます。どんなことがあっても、家族を養っていける力を持って、その上で自分の人生を歩んでいってほしいですし、そのきっかけをこの本にしてもらえたら嬉しいですね」

(了)

著者プロフィール
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山口堯史

主にFXのスキャルピングで生計を立てているプロのトレーダー。
今でこそ安定的に稼いでいるが、FXを始めた当初はなけなしの貯金をすべて溶かしてあっさりと退場した苦い経験も。
その後、一度退場はしたものの独学でロジックの検証を始め、安定的に勝てるロジックやトレード手法を多く確立。
今では自分で編み出した勝てるロジックを一般のトレーダーに教える講師として活躍している。
また、過去には約1年間のシグナル配信でおよそ1700人の会員資産を10倍にし、年間10,000pips以上を獲得した実績も持っている。
そのシグナル配信の腕を買われ、外国の証券会社から専属トレーダーとしてのオファーを打診されるも、フリーでFXトレードの研鑽を積み、ライントレード手法やどのような相場でも使える鉄板手法、そして初心者でもFXが基礎から学べる手法を公開している。
今ではオンライン・オフライン問わず、FXトレーダーとしてたくさんの投資家を指導する講師として活躍中

書籍情報
「「僕らはもっと自由になれる」3年で10億円稼いだ私の成功法則」書籍画像
「僕らはもっと自由になれる」3年で10億円稼いだ私の成功法則
定価:1,470円(税込み)
ISBN-10: 4046539313
ISBN-13: 978-4046539313