アラサー・彼氏なし・金なし女性の休日に24時間密着!
突然だが、筆者は5月で27歳になるアラサー(男)だ。
27歳というと周りが結婚し始める年齢かと思いきや、案外友人は単身者ばかり。
着実に晩婚化は進んでいるらしい。
最近はプライベートでも一人で行動することが多く、なんでも一人で楽しんでしまう“おひとりさま”女子がすっかりポピュラーな存在になったが、本当に何でも一人で楽しんでいるのだろうか?
確かめてやる!といきり立った私は、同じくアラサー(28歳)OL・2年間彼氏なし・金なしの田中美晴さん(仮名)の休日に24時間密着してみた。
田中さんの平日は10時~19時まで仕事。帰宅するとテレビを観たり本を読んだりして、1時頃眠るという比較的規則的な生活を送っている。食事はあまり自炊せずにお弁当を買って食べることが多いそうだ。
AM9:00
自宅にお邪魔すると「私まだ寝るから」と、布団に入ってしまったので、起きるまで床に座って待機。
自宅はいたって普通の1Kのマンション、部屋は男のひとり暮らしを連想させる…ほど汚くはないが適度に散らかっている。洗い場は使用済み食器が積み上がりカオス。気のせいか得体のしれない匂いが…(汚すぎたので写真は自主規制)。
PM3:30
待つこと6時間半、ようやく起床。
『今日、写真撮るんだよね』といきなり掃除を始めようとするが、
と言って止める、そして写真はあなたが寝てる間に撮った。
24時間密着って、実は結構大変なんじゃないだろうか・・・。と無茶な企画書を書いたことを後悔し始めると、田中さんがおもむろに外出の準備を始めた。
休日は池袋をぶらぶらすることが多いという通り、この日の外出も池袋だった。
駅につくと「お腹すいた」と言い始める田中さん。あたりまえだ、もう夕方だ。
PM5:15
臆することなくラーメン店に入り豚骨ラーメンをすする、この辺りはひとり暮らしのたくましさを感じずにはいられない。
腹ごしらえがすむと買い物へ。
やたらめったらハート型のものを手に取る。なぜか悲しい。
PM9:45
3時間ほど池袋をぶらぶらし、帰宅。外はすっかり暗くなっている。
即座に部屋着に着替え、テレビ。そして飽きたらDVDを観る。
酒が欲しくなると酒を飲む。
その間はカメラを持ってひたすら待機。
PM11:20
いい具合に酔ってしまったのか、最後まで観ずに寝てしまった。このまま朝まで目覚めないんじゃないかと思いながら再び待機。
AM2:10
突然目覚め、シャワーを浴びる。上がった後はボディ・クリームで入念に体の手入れ。
繰り返すがやけに入念だった。
髪を乾かすと今度はパック。このあたりは女子のたしなみといったところか。
AM3:40
再び就寝。
AM8:30
起きて仕事へ。休日終了。同時に24時間密着ほぼ終了。
いろいろな人がいるとはいえ、
というのが個人的な感想だったのだが、田中さん本人は今の生活を気に入っているそうだ。本当に一人で全て楽しんでいる点はあっぱれと言う他ない。
他の男性にも意見を聞いたところ
「仕事をがんばってるならいいんじゃないの」
「(女として見れば)なくはない」
「パックをするだけマシだ」
「特にマイナスイメージはない、気にならない」
など意外に好意的(?)だった。
全てのアラサーひとり暮らし女性の生活がこうだとは言い切れないのであくまで一例としてとらえてほしい。
今回取材した田中さんの一日はこんな感じだったが、“おひとりさま”を楽しんで生きる女性をさらに知りたいなら、
アラサー・彼氏なし・金なし女性のおもしろエピソードを集めた『毎日がおひとりさま。―ゆるゆる独身三十路ライフ』を読んでみることをオススメする。女性は共感できるはず、そして男性は…彼女達のあまりのたくましさにたじろくかもしれない。
(記事:山田洋介)