- 書名:
- なぜあのリーダーに人はついていくのか
- 著者:
- 中谷彰宏
- 価格:
- ¥1,365(税込)
- 出版社:
- ダイヤモンド社
- 発行日:
- 2008年6月12日
- ISBN(13桁):
- 9784478005996
- ISBN(10桁):
- 4478005990
- まえがき リーダーは、ジタバタしない。
- 第一章 リーダーとは何か
- 第二章 尊敬されるリーダーの条件
- 第三章 人を育てるのがリーダー
- 第四章 なぜあの人は部下をイキイキさせるのか
- 第五章 あの人の下なら「ヤル気」が出る
- あとがき ワクワクさせてくれるリーダーに、人はついて来る。
「リーダーに必要な条件とは何か」。もし、この問いに答えなければならないとしたら、どう答えるだろうか。おそらく十人十色、それぞれが思う「リーダーに必要な条件」が出てくることが考えられるだろう。
何故そうしたことが起こるのか。それは、「リーダー」が、極めて抽象的な概念として閉じこめられたまま、具体化されずに個人の頭の中に浮いているからである。
もし実在の「成功したリーダー」を具体例にあげたとしても、ある成功した経営者はこういう性格であった、一方でもう1人の成功した経営者は前者とは真逆の性格だった…。といった具合に、それを一括りにして定義するのは難しい。
本書では、そんな理想的な「リーダー」のあるべき姿とその条件を細かく、具体的に説明している。
本書によると「リーダー」は「目に見えないものを信じ」、「部下に達成感を与えられ」、「飲み会は一次会で帰り」、そして「孤独な人間」であるという。
これは本書に書かれているリーダーの条件となる71の具体例から4つを選んだものだが、これだけでも大変な存在である。
おそらく71の具体例全てを満たしているような完璧な「リーダー」は存在しない。
しかし、本書で描かれている71の具体例の中で多くを達成できていればできているほど、理想的なリーダーに近づくことができるのではないか。
もちろん人には出来ること、出来ないことがある。71の具体例どれかから始めることで、あなたは理想的なリーダーに近づいていくのである。
社会人になり、ビジネスマナーとして最初に覚えること。それが名刺の交換の方法である。名刺は自己紹介の代わりになるし、そういう意味ではとても手軽で、便利なものだ。
しかし、中谷氏は言う。これがビジネスパーソンのコミュニケーション能力を根本から欠落させている大きな原因である、と。「自己紹介がコミュニケーションのはじまり」であり、「出会いは、自己紹介から生まれる」。なのに、名刺交換でそれを済ませようとしてしまう限り、いつまで経っても自分を紹介する術は身につかない。
そんなセンセーショナルな内容の第1章から始まる本書は、どのように相手に自分の言いたいことを伝えるか、その作法を教えてくれる。
ともあれ、まずは自己紹介だ。試しにやってみて、「自分は自己紹介が出来ていない」と感じたら、本書を手に取ることを勧めたい。
1959年4月14日、大阪府堺市生まれ。
早稲田大学第一文学部演劇科卒。
博報堂で8年間CMプランナーの後、株式会社中谷彰宏事務所設立。
著書は『大人のスピード仕事術』『大人のスピード勉強法』『お客様がお客様を連れて来る』『一日に24時間もあるじゃないか』ほか多数。