- 書名:
- 歩を「と金」に変える人材活用術
- 著者:
- 羽生善治・二宮清純
- 価格:
- 1,575円
- 出版社:
- 日本経済新聞出版社
- 出版日:
- 2007年10月24日
- ISBN:
- 978-4-532-16638-0
- はじめに
- 第1章 「歩」が最強の駒になるとき
- 第2章 「知識の共有」が最適の戦略
- 第3章 経験から生まれる「勘」
- 第4章 選択肢を狭める感性
- 第5章 才能を伸ばす
- 対談を終えて
将棋とは盤上の駒を効果的に操り、相手陣地で「成る」ことで価値を高める、いわば“決断の連結決算”によって相手の玉を追い詰めていくゲームである。
羽生さんの将棋をみていると、その用兵術にいつも驚かされる。これは組織における人材活用術、人材育成法に多大なヒントをもたらしてくれるのではないか。本書は、その思いから編まれた。
「歩」は企業社会でいえばヒラのサラリーマンということになる。しかし敵陣深く侵入し、「と金」に出世すれば、その時は“最強の駒”として活躍できる。
組織の中でいつか「と金」になってひと暴れしたい方々、部下の「歩」たちを「と金」に育てたいと考えているリーダーの方々、ぜひご一読を! (二宮清純)
羽生善治
一九七〇年生まれ。埼玉県所沢市出身。二上達也九段門下。小学六年(八二年)六級で奨励会入会。中学三年(八五年)に四段。一九歳(八九年)で初タイトルの竜王位を獲得する。九四年、九段に昇段。九六年、王将位を獲得し、名人、竜王、棋聖、王位、王座、棋王の七冠を独占。二〇〇五年、王座戦一四連覇で、同一タイトル連覇の新記録を樹立する。タイトル戦登場八四回、タイトル通算六六期、棋戦優勝回数三二回(二〇〇七年九月三〇日現在)。主な著書に「決断力」「羽生善治 挑戦する勇気」「先を読む頭脳」(共著)「羽生の法則」(1~6)など多数。
(写真:弦巻勝)
二宮清純
一九六〇年愛媛県八幡浜市生まれ。スポーツ紙や流通紙の記者を経てフリーのスポーツジャーナリストとして独立。オリンピック、サッカーW杯、メジャーリーグ、ボクシング世界戦など国内外で幅広い取材活動を展開。スポーツニュースや報道番組のコメンテーター、講演と幅広く活動中。主な著書に「勝者の組織改革」「勝者の思考法」「「超」一流の自己再生術」「スポーツ名勝負物語」「最強のプロ野球論」「スポーツを「視る」技術」「負け組の奇跡~TDK野球部 栄光への321日~」など多数。