就活は「ストーリー」で勝ち取れ
「ストーリー」という言葉は、今のビジネスの1つのキーワードですが、それはビジネスの中だけに限った話ではありません。
これからビジネスの世界の荒波に挑もうとしている就職活動生も同様に、「ストーリー」を意識したセルフブランディングをおこなうことが必要とされています。
しかし、ストーリーを組み立てる、と聞くと、ちょっと大げさな表現を打ち出したり、自分をより良く見せるために少しくらい嘘を入れてしまってもいいのではないかと思うかも知れません。
しかし、本書の著者である上村英樹さんは、嘘を入れてもすぐにバレてしまう可能性があることを指摘します。
自分の名前を検索欄に入れて検索にかける「エゴサーチ」をしたことをある人もいると思いますが、一部の企業ではインターネットで選考中の学生の名を検索し、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアを通して、その人となりを調べることをしているそうなのです。
そういった時代の中で、自分の「ストーリー」をどう組み立てていくか、それが本書のポイントです。
本書では「履歴書」「面接」という2つの選考過程での自分のストーリーの作り方と、そのストーリー要素を飛躍的に高める「資格」について丁寧に教えてくれます。
例えば「履歴書」では、「パーフェクトすぎる履歴書ではパスできない」と言います。パーフェクトすぎる履歴書とは、欠点や挫折が何も読み取ないキズひとつない履歴書のことです。
しかし、誰しも就職後、力を発揮してくれるかどうかは分かりません。
だから現在の能力よりも、学べる素地があり、そして何より情熱的で一緒に同じ夢を描けるかを重要視するでしょう。もっと簡単に言えば「好感度」が大切になります。
一緒に働いて欲しい魅力的な人間であるかどうか。それを企業側は見ているのです。
今年の就職戦線はまた厳しいものであると言われています。
これから就職活動をはじめる学生たちだけでなく、大学4年生にも読んで欲しい一冊です。
(新刊JP編集部)
上村 英樹 (かみむら ひでき)
ストーリー就活アドバイザー
株式会社スペック 代表取締役社長 兼 グループCEO
1972 年 大阪生まれ。関西大学経済学部卒業後、JR西日本入社。父親の癌再発を機に独立。現在は、人材会社や物流会社など、4社の企業オーナーとして人や組織の好転を演出する活動を行っている。主に、人の心を動かす経営メソッド「ストーリー経営」を提唱し、学生や転職求職者に対しても、自身のストーリー性をアピールする就活メソッド「ストーリー就活」の普及に努める。
2010年、第11回を迎えた「がん患者サポートチャリティパーティ」の共同主催者であり、2006年から立命館大学アントレプレナーシッププログラムの講師も務める。現在、2013年からハワイ、インド(ゴア)、フランスに計10年間移住して、「世界家族プロジェクト」を計画中!
著作は『商標ブランディング』(日刊工業新聞社)、『うかるぞ!乙四危険物取扱者』『うかるぞ!衛生管理者』(週刊住宅新聞社)など4作品があり、うち3作品が重版となっている。
■株式会社スペック ウェブサイト
http://specgroup.jp
■合格するまで面倒みます!ウェブサイト
http://GokakuMendo.com
■フェイスブック 上村英樹公式ページ
http://www.facebook.com/kamimurahideki
第2章 履歴書を改造すれば、誰だって書類審査にパスできる
第3章 なぜ面接でおじけづいてしまうのか
第4章 こうすれば、あなたの自信がみるみる上がる―魔法の4ステップ―
第5章 資格ブランディング
第6章 本当に求められる人材とは?