放射能汚染、自分の身は自分で守る
福島第一原発の事故以来、ここにきてようやく放射性物質による健康被害に関心が集まっていますが、最もこの話題に敏感なのは、やはり子を持つ親でしょう。原発から距離があっても高い放射線量が計測されているいっぽうで、児童の被曝量限度は年間20ミリシーベルトに引き上げられたままなど、国の場当たり的な対応に多くの批判がよせられています。このままでは、親は安心して子供を外で遊ばせ、学校に通わせることができません。
親としては、こういう時こそ学校や教育委員会にリーダーシップをとってもらい、子どもたちを放射線の被ばくから守ってもらいたい気持ちでしょうが、ほとんどの場合その対応はあまりにもお役所的なものなのだそうです。
『子どもを放射能汚染から守りぬく方法』(主婦と生活社/刊)には、「ホンマでっか!?TV」などで人気のお二人、本書の著者で原発事故や被ばくに関する発言が大変注目されている武田邦彦氏と、教育評論家の尾木直樹氏の対談が掲載されており、放射性物質対策において画一的な対応しかできていない学校や教育委員会に鋭く切り込んでいます。
武田氏は“学校は、組まれている行事などを機械的にこなしていく”として、放射線量が高いのにもかかわらず、予定通り4月に始業するなどの対応を批判。また、地産地消の名のもと、放射性物質が含まれていることを否定できない食材を学校給食に使用していることも問題視しています。これに対し、尾木氏も「命の問題なのだから、子どもを守るためにモンスターと言われてもゆずれない」として、親同士が手をつないで行動していくことの大切さを訴えています。
国も自治体も学校も頼りにならない状況で、親はいかにして子どもを放射性物質から守ればいいのでしょうか。
本書はこの問いに焦点を当てて、放射性物質に対する正しい知識と、放射線感度の高い子供に向けた放射性物質対策を解説しています。
また、食べても安全な食品産地の見分け方や、自宅でもできる放射性物質除去の方法にも触れ、実生活にすぐに役立てることができます。
子供の健康を守るために、親は「自分で自分と家族の身を守るという」実感を持つことが求められているということです。
自治体や教育委員会に臨機応変な対応を求めていきながらも、まずは子どもを守るために効果的な放射性物質対策をしていく必要があるのです。
親としては、こういう時こそ学校や教育委員会にリーダーシップをとってもらい、子どもたちを放射線の被ばくから守ってもらいたい気持ちでしょうが、ほとんどの場合その対応はあまりにもお役所的なものなのだそうです。
『子どもを放射能汚染から守りぬく方法』(主婦と生活社/刊)には、「ホンマでっか!?TV」などで人気のお二人、本書の著者で原発事故や被ばくに関する発言が大変注目されている武田邦彦氏と、教育評論家の尾木直樹氏の対談が掲載されており、放射性物質対策において画一的な対応しかできていない学校や教育委員会に鋭く切り込んでいます。
武田氏は“学校は、組まれている行事などを機械的にこなしていく”として、放射線量が高いのにもかかわらず、予定通り4月に始業するなどの対応を批判。また、地産地消の名のもと、放射性物質が含まれていることを否定できない食材を学校給食に使用していることも問題視しています。これに対し、尾木氏も「命の問題なのだから、子どもを守るためにモンスターと言われてもゆずれない」として、親同士が手をつないで行動していくことの大切さを訴えています。
国も自治体も学校も頼りにならない状況で、親はいかにして子どもを放射性物質から守ればいいのでしょうか。
本書はこの問いに焦点を当てて、放射性物質に対する正しい知識と、放射線感度の高い子供に向けた放射性物質対策を解説しています。
また、食べても安全な食品産地の見分け方や、自宅でもできる放射性物質除去の方法にも触れ、実生活にすぐに役立てることができます。
子供の健康を守るために、親は「自分で自分と家族の身を守るという」実感を持つことが求められているということです。
自治体や教育委員会に臨機応変な対応を求めていきながらも、まずは子どもを守るために効果的な放射性物質対策をしていく必要があるのです。
武田 邦彦 (たけだ くにひこ)
1943年東京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒。工学博士。
卒業後、旭化成工業入社。同社ウラン濃縮研究所長、芝浦工業大学教授、名古屋大学大学院教授を経て2007年より中部大学教授。内閣府原子力安全委員会専門委員などを務めた。
世界で初めて化学法のウラン濃縮に成功し、日本原子力学会から最高の賞(平和利用特賞)を受賞、放射線関係では第一種放射線取扱主任者など広い分野の原子力実績をもつ。
2000年に『「リサイクル」してはいけない』(青春出版社)を出版、ペットボトルのリサイクルがかえって環境を悪くすることを指摘し、大きな話題になる。その後出版された『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(洋泉社)、『偽善エコロジー』(幻冬舎)が立て続けにベストセラーになる。
原発問題では、早くから日本の原発の耐震性が低いことを指摘し、原発は地震で倒れると主張。東日本大震災後のブログでは、被ばくから子どもを守るための政府、マスコミ、自治体などへの提言が、多くの共感を呼んでいる。
はじめに
プロローグ 子どもの目線で放射性物質が潜む危険な場所を再チェック
公園
家
家⇔外
海・プール・潮干狩り
街
散歩・外出時の注意
玄関
緊急対談 武田邦彦×尾木直樹
子どもの将来を守るために
「レベル7」3.11ドキュメントカレンダー
Part1 子どもを放射能から守る
子どもたちは30年間放射能を浴び続ける
どれぐらいまで浴びても大丈夫か
5ミリ、20ミリ、100ミリ…知っておきたい数値
子どもの目線で危険性を知ろう
6歳までが最も危険
地図 福島原発から漏れた放射能の広がり
COLUMN1 知っておきたい放射能「被ばく」
Part2 ママとパパのための放射線対策
子どもは放射線感度が高い
子どもを守るために、ウソを見破る力をもとう
「うちの子」に今何をしてあげるべきか
内部被ばくか、外部被ばくか
レントゲンと比べても意味がない
「足し算」しないと正確ではない
「風評被害」の意味を間違って覚えないこと
1ミリを破ると旅行者もこない?
水は本当に安全になったのか
放射能汚染Q&A
COLUMN2 知っておきたい放射能「4つの放射性物質」
プロローグ 子どもの目線で放射性物質が潜む危険な場所を再チェック
公園
家
家⇔外
海・プール・潮干狩り
街
散歩・外出時の注意
玄関
緊急対談 武田邦彦×尾木直樹
子どもの将来を守るために
「レベル7」3.11ドキュメントカレンダー
Part1 子どもを放射能から守る
子どもたちは30年間放射能を浴び続ける
どれぐらいまで浴びても大丈夫か
5ミリ、20ミリ、100ミリ…知っておきたい数値
子どもの目線で危険性を知ろう
6歳までが最も危険
地図 福島原発から漏れた放射能の広がり
COLUMN1 知っておきたい放射能「被ばく」
Part2 ママとパパのための放射線対策
子どもは放射線感度が高い
子どもを守るために、ウソを見破る力をもとう
「うちの子」に今何をしてあげるべきか
内部被ばくか、外部被ばくか
レントゲンと比べても意味がない
「足し算」しないと正確ではない
「風評被害」の意味を間違って覚えないこと
1ミリを破ると旅行者もこない?
水は本当に安全になったのか
放射能汚染Q&A
COLUMN2 知っておきたい放射能「4つの放射性物質」
Part3 放射線を防ぐ日常生活の知恵
セシウムを減らすには掃除がいちばん!
ホコリのたまる場所を徹底的に
家の外まわりからもセシウムを追放しよう
カリウムの多い食材をとろう
食材を選ぶ基準を自分で決めよう
野菜の規制値はウソだらけ
魚介類を選ぶ基準はこれからどう考えるべきか
洗濯物は外に干しても大丈夫?
COLUMN3 知っておきたい放射能「半減期」
Part4 疑問や不安を解消するには
被ばくがあっても回復できる
放射線の「健康貯金」がある人、少ない人
「ただちに健康に影響はない」の本当の意味
わが子でないとは言いきれない
まわりに流されず子どもを守ろう
正しい情報を選ぶ目をもとう
被ばく量がわかる計算式
Part5 子どもたちの未来のために
原発からの風向きをチェックする
子どもの気持ちで考えてみよう
これからの「原発」を考える
放射性物質が積もった表土を除去する
福島を世界の孤島にしない
きれいな故郷を取り戻そう
放射能Q&A
巻末資料 放射能の用語ミニ事典
おわりに
セシウムを減らすには掃除がいちばん!
ホコリのたまる場所を徹底的に
家の外まわりからもセシウムを追放しよう
カリウムの多い食材をとろう
食材を選ぶ基準を自分で決めよう
野菜の規制値はウソだらけ
魚介類を選ぶ基準はこれからどう考えるべきか
洗濯物は外に干しても大丈夫?
COLUMN3 知っておきたい放射能「半減期」
Part4 疑問や不安を解消するには
被ばくがあっても回復できる
放射線の「健康貯金」がある人、少ない人
「ただちに健康に影響はない」の本当の意味
わが子でないとは言いきれない
まわりに流されず子どもを守ろう
正しい情報を選ぶ目をもとう
被ばく量がわかる計算式
Part5 子どもたちの未来のために
原発からの風向きをチェックする
子どもの気持ちで考えてみよう
これからの「原発」を考える
放射性物質が積もった表土を除去する
福島を世界の孤島にしない
きれいな故郷を取り戻そう
放射能Q&A
巻末資料 放射能の用語ミニ事典
おわりに