グローバル時代に食いっぱぐれない働き方
突然ですが、いまの仕事に満足していますか?いま、勤めている会社に満足していますか?
やりがいのある仕事を任せてもらっていて、毎日会社に行くのが楽しくて仕方がない、と答える人は、かなり少ないのではないでしょうか。
『人生を面白くする! 仕事ハッケン術』(主婦と生活社/刊)は、いま話題の転職ドキュメンタリー番組、NHK「仕事ハッケン伝」とコラボレーションした本。著者である宋文洲さんは本書のなかで、良くも悪くも日本企業の特徴とされてきた終身雇用制度の崩壊を指摘し、いま勤めている会社にしがみつかないで済む働き方を紹介しています。
今回、新刊JPが独自にウェブ上で行ったアンケート(集計期間:2012年5月16日~5月23日)によると、「今まで転職を考えた事がありますか?」という質問に対して「ある」と答えた人は71%。7割以上が過去に転職を考えたことがあるという結果になりました。
また、その頻度についても「転職を考えたことがある」と答えた人の約半数が「時たま考えることがある」と答えており、転職に対してネガティブなイメージを持つ人が以前に比べるとぐんと減ってきていることが読み取れる結果となりました。
では、キャリアの中で誰でも何回かは転職をするのが当たり前となった時代には、ビジネスパーソンとしてどんなことが必要になってくるのでしょうか。
宋さんは、労働者側はいつでも自分の能力が他社でも通じるように準備しておくことが欠かせない、と指摘しています。それはすなわち、つねに転職を考えて働くこと。これをわかっておくことで、仕事の効率も、質も、自身も、いまいる会社にしがみついている人とは大きな差がつくと宋さんはいいます。
「仕方がないから、いまの会社に居る」状態から、「自分の意思で、働く環境を選び取れる」状態へ。
これからのビジネスパーソンは、つねに転職を考えて働くことが常識となっていくのでしょう。
本書は、辛口評論家として知られる宋文洲氏が、アマゾンやグーグル、サイバーエージェントやローソンなど、いま話題の企業の“新しい働き方”を徹底的に分析した書き下ろし原稿を掲載しています。
また、いま人気のピース又吉さんや優木まおみさんなどの芸能人がテレビで“ガチンコ転職”をして、それぞれのプロジェクトを完遂させたドキュメントも盛り込んでいます。
もっと自分にふさわしい仕事・職場があるはずだ……と転職をしてみても、組織に依存する働き方を変えない限り、問題の本質的な解決にはなりません。
いまの会社に辞表を出す前に、まずはこの本でリアルに転職を疑似体験し、『いま勤めている会社にしがみつかないで済む働き方』の準備をすすめてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
宋 文洲
1963年、中国山東省生まれ。1985年に北海道大学大学院に国費留学。同大学院を終了後、1992年にソフトブレーンを創業。2005年東証一部上場を果たし、成人後に来日した外国人初のケースとなる。2006年にソフトブレーンの経営を後進に譲ってからは、大手企業のコンサルタントを務めるかたわら、各メディアで経済評論家としても活躍。「朝まで生テレビ!」「Mr.サンデー」などでの歯に衣着せぬ発言で、若者を中心に人気を集めている。ベストセラーとなった『やっぱり変だよ日本の営業』(日経ビジネス人文庫/日本経済新聞出版社)ほか著書多数。
「人生を面白くする! 仕事ハッケン術」特設サイト
http://www.shufu.co.jp/contents/nhk/shigoto-hakken-den/
宋文洲のメルマガの「読者広場」
http://www.soubunshu.com/
ガチンコ入社 ドキュメント編
アマゾン ジャパンで優木まおみが働いた!サイバーエージェントで博多華丸が働いた!
ヤマト運輸で内藤大助が働いた!
餃子の王将でペナルティ・ワッキーが働いた!
ローソンでピース・又吉が働いた!
ユニクロで鈴木亜美が働いた!
宋文洲が迫る! 取材編
アマゾンジャパン 仕事の流儀「英語力」よりも「行動力」!外資系企業に学ぶ成果を出す働き方
● 会社は「新卒」を必要としなくなってきた!?
● 英語ができなくても、外資系でやっていける
● リーダーシップは、他人に求める前に自分に求めよ
● 日本人は、本当の成果主義を学べなかった
● 「外資系は個人主義」のウソ
● 成長する人、しない人は、どこが違うのか?
サイバーエージェント 仕事の流儀
「日本的経営」は、まだまだ使い方しだいで会社と社員を活性化できる
● 愛社精神はインターネット企業にも必要!?
● ベンチャー企業のほとんどは、10年もたない
● 旧来の日本企業よりも「日本的」な経営
● お茶を捨てなければ、水は入らない
● 女優との離婚は、人間的な成長につながった
● ホリエモンが経営に失敗した本当の理由
● みんながスティーブ・ジョブズのマネをしても仕方がない
ヤマト運輸 仕事の流儀
突然の海外勤務!通用する日本流、通用しない日本流とは?
● 日本土着の“ドロくさい企業”も、外に出なければならない時代
● サービス業の海外進出、その判断基準
● 「語学力」がなくても、中味がある人なら海外でも大丈夫
● 海外では、日本人的なモラルを捨てることも必要
● 日本流にこだわりつつ、その特異性を自覚せよ
● あなたが突然、海外勤務を命じられたら…
餃子の王将 仕事の流儀
体育会系企業の「イマドキ根性論」が、個人の能力をフルに引き出す!
● 上司の命令が絶対だった「古い根性論」で、倒産寸前に…
● 考える力を育てる「新しい根性論」の誕生
● マニュアルに頼っていては、マニュアル以上のものは作れない
● いい経営ほど、やらなければならないことはシンプルになる
● 王将流・部下のモチベーションを引き出す方法
「自分は商品」。その考えが、仕事をぐんと楽しくさせる
● 日本にはもっと「プロの経営者」が必要だ
● 中国人社員は、なぜローソンのために泣けたのか?
● 慶應やハーバードでは教えてくれない、人間の「器」の問題
● 経営者でも会社員でも、差別化が重要だ
宋文洲が迫る! 分析編
ユニクロ 仕事の流儀従業員にはわからない!オーナー経営者の「心の底」にあるものとは?
● オーナー経営者と従業員は「別の生き物」
● オーナー経営者は、恥知らずである!?
● オーナー企業とそうでない企業はまったく異質
グーグル 仕事の流儀
日本の企業にもっとも足りないもの。それは「楽しむ力」だ
● 多くの日本企業が理解していないこと
● 日本の組織形態は、不自由で楽しくない!?
● 楽しい企業には、指示系統はない。 「オファー」があるだけだ
Epilogue
宋文洲からのメッセージ「給料も年金も安泰」という時代は過去のもの
● 「輝かしい日本」に、しがみついていてはダメだ
● 終身雇用は、戦後の蜃気楼だったのだ
● 細い鎖を引きちぎって生きよう!
● あとがき
宋文洲のつぶやき
乃村工藝社に学ぶ新しさを生み出す「プロの原動力」小田急電鉄に学ぶ世界最高水準を「維持し続ける力」
清水建設に学ぶ本当の「呑みュニケーション力」
KCJに学ぶ組織のなかで「自分を出す力」
JPHホールDディングスに学ぶビジネスの「需要に応じた発想力」