ダメ男はどうして自分をコントロールできるようになったのか
何をやっていても心のどこかが満たされない。
どんなことをしていても何かが物足りない。
そんな感情に襲われることはないだろうか。
人間は生まれながらに足りていない。
足りていなくて苦しい。足りていないから欲しい。
そのことを伝えるために赤ん坊は泣く。
「欲しい―足りない―苦しい―欲しい―足りない―苦しい」
人間はこのサイクルから逃れることができない。
私たちは常に「満たされない」という苦しみとともに生きていかなければいけない。
では、そうした人間特有の「苦しみ」とどのように向き合えばいいのか。
本書『坊主失格』は、『「自分」から自由になる沈黙入門』(幻冬舎/刊)や『考えない練習』(小学館/刊)といった著作で知られる僧侶・小池龍之介氏の半生とともに、彼がいかにして渇愛や嫉妬、そして苦しみに捉われ、そしてそれをコントロールできようになったかをつづった本である。
しかし、この小池龍之介という男、読めば読むほど
いかんともしがたいほどの“ダメ男”である。
本書には太宰治の『人間失格』についても言及されているが、
まさに『人間失格』の主人公である葉蔵そっくりなのだ。
周囲の人から認められたいが故に道化を演じた高校時代。
学生運動などに興味を持ち、奇行を繰り返す大学時代。
数々の女性と破綻的な交際を繰り返し、恋人が自殺を計ってしまうというところまで。
とはいえ、本書で書かれていた小池氏の苦しさというのは、
おそらくは誰もが根底に持っているものである。
何かが満たされない。
本当の自分はどこにあるのかわからない。
何かを変えないといけないのに、何をしたらいいのかわからない。
そんな風に思いながら毎日を過ごしている人にこの本を読んで欲しい。
自分が抱えていた苦しみと向き合うための
ヒントを得られるかも知れない。
(新刊JP編集部)
どんなことをしていても何かが物足りない。
そんな感情に襲われることはないだろうか。
人間は生まれながらに足りていない。
足りていなくて苦しい。足りていないから欲しい。
そのことを伝えるために赤ん坊は泣く。
「欲しい―足りない―苦しい―欲しい―足りない―苦しい」
人間はこのサイクルから逃れることができない。
私たちは常に「満たされない」という苦しみとともに生きていかなければいけない。
では、そうした人間特有の「苦しみ」とどのように向き合えばいいのか。
本書『坊主失格』は、『「自分」から自由になる沈黙入門』(幻冬舎/刊)や『考えない練習』(小学館/刊)といった著作で知られる僧侶・小池龍之介氏の半生とともに、彼がいかにして渇愛や嫉妬、そして苦しみに捉われ、そしてそれをコントロールできようになったかをつづった本である。
しかし、この小池龍之介という男、読めば読むほど
いかんともしがたいほどの“ダメ男”である。
本書には太宰治の『人間失格』についても言及されているが、
まさに『人間失格』の主人公である葉蔵そっくりなのだ。
周囲の人から認められたいが故に道化を演じた高校時代。
学生運動などに興味を持ち、奇行を繰り返す大学時代。
数々の女性と破綻的な交際を繰り返し、恋人が自殺を計ってしまうというところまで。
とはいえ、本書で書かれていた小池氏の苦しさというのは、
おそらくは誰もが根底に持っているものである。
何かが満たされない。
本当の自分はどこにあるのかわからない。
何かを変えないといけないのに、何をしたらいいのかわからない。
そんな風に思いながら毎日を過ごしている人にこの本を読んで欲しい。
自分が抱えていた苦しみと向き合うための
ヒントを得られるかも知れない。
(新刊JP編集部)
小池龍之介
1978年生まれ。山口県出身。月読寺(東京・世田谷)住職。東京大学教養学部卒業。2003年、ウェブサイト「家出空間」を開設、お寺とカフェの機能を兼ね備えた『家出カフェ』を主宰(『家出カフェ』は2007年に冬眠)。
現在、自身の修行を続けながら、月読寺などで一般向けの坐禅指導、講演等を行う。
2011年には『家出カフェ』を、月読寺にて再開予定。著作に『「自分」から自由になる沈黙入門』『もう、怒らない』(幻冬舎)、『考えない練習』(小学館)
- ■家出空間
- http://iede.cc/