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Stay My Gold

amazonへのリンク Stay My Gold ~永遠の輝き~
~永遠の輝き~ この純愛に涙する、本格的青春ラブストーリー

Stay My Gold ~永遠の輝き~

  • 著者:
    藤堂 希望
  • 出版:
    幻冬舎
  • 定価:
    1,200円+税
  • ISBN-10:
    4344912861
  • ISBN-13:
    978-4344912861
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本書の解説

この世界に自分の居場所はないという感覚、分かり合える相手は誰もいないという感覚。
こうした孤独を感じずに生きられれば幸いだが、実際は多くの人が孤独を抱えている。

本作『Stay My Gold ~永遠の輝き~』(藤堂希望著、幻冬舎刊)は、それぞれの宿命的な理由から孤独の中で生きる登場人物たちの交流を通して、愛とは何かを描き出していく。

主人公の藤堂希望は、健康なカラダと奇跡のような美貌を兼ね備えていたが、ある悲しい宿命を背負って生まれてきた。その宿命は希望のカラダに2つの秘密を宿した。

1つ目は、1万人に1人未満の割合でしかいない幻の血液型「Rh null」。通称、『golden blood』と呼ばれあらゆる血液に輸血することが可能な血液だったこと。
2つ目は、生まれながらにして2つの性をカラダに宿していたこと。正常な染色体ならば、女性は「XX型」、男性は「XY型」を形成するが、希望の場合は「XX/XY型(モザイク型)」と判定された。発生率は10億人~100億人に1人だ。

成長する過程で染色体の状態やホルモンの働きがどう変化するか不明のため、男か女か判定ができなかった。男女の選択を迫られた両親は、希望を女の子として育てていく決断を下す。

中学生となり、思春期を迎えた希望は、自分の性に対して戸惑いを感じ始めていた。
異性に対して恋心を感じない半面、女性としてのカラダの成長だけは欲していた。学校でも家庭でも心の渇きが癒されぬまま、女性としての性の到来を待ち続けていたが、初潮はやってこなかった。
再び受けた染色体検査では、依然として「XX/XY型(モザイク型)」であり、「男女の区別ははっきりしないが、男性に近い」という検査結果が下される。

自分の性に悩み、心とカラダのバランスが崩壊寸前となった希望の前に、「流風」という少年が現れる。彼もまた、誰にも理解されない孤独を抱えて生きていた。同じ孤独の世界を共有する2人の距離は急速に縮まり、幸せな時間を過ごすが、哀しい運命が待ち受けていたのだ。

そして、「アタシ」として呼んで生きて来た希望は、15歳を境に「僕」として、人生を歩み始める。

生まれながらに宿命を背負った主人公の成長を通して、性の在り方、命、愛を描いていく本作は、老若男女問わず、多くの読者の心を打つだろう。
自分の運命に左右され、戸惑いを見せながら、それでも前に進もうとする希望の姿から、人間の生まれた意味、そしてどう生きるべきかという問いに対する答えが見えてくるはずだ。

暗い話題が多い現代だからこそ、「生きる」ということを丁寧に表現し、「人を愛すること」の勇気と強さを描いた、この純愛ストーリーに浸ってほしい。号泣必至の物語だ。

読者コメント

読み始めると一気に読める作品です。デリケートな年頃ならではの感情や不安が緻密に描写されており、ストーリーの中に引き込まれました。主人公が自分の過酷な運命と対峙するシーンは、感情が揺さぶられます。思いきり泣きたいときに読みたい一冊。
(30代男性)

最近、不倫報道やバッシング、戦争、政治の腐敗などうんざりすることばかりが起きていて、もっと純粋な物語を読みたいと思いました。そして、この本を選んで大正解! そう確信しています。過酷な運命を背負った主人公の姿に、何度も「がんばれ!」とエールを贈りたくなり、ラストの展開と爽やかな青春模様に、純粋な気持ちを分けてもらいました。
作者の名前は、主人公の名前からそのまま取ったものだとか。ありがとう、藤堂希望!
(30代男性)

希望の秘密が明かされたとき、私は「自分が女性にも男性にもなれなかったら、どうするだろう?」と考えました。ですがそれこそが「偏見」であることに気づいてショックを受けました…。この作品には、性別や境遇の違いを越えた、「愛し愛されること」の真理があるんじゃないでしょうか。社会と自分にズレに苦しんだり「誰かに必要とされたい」と感じている人に、そっと差し出したいなと思える一冊でした。
(30代女性)

表紙のきれいさに思わず見惚れてしまいました。内容は本格青春ラブストーリー。
希望くんはかなりのイケメン? 現実にいたらすごくモテそう。心に闇を持っている部分もグッときます、どこかにいないでしょうか(笑)?
あと、青海ちゃんが可愛かったです。
(20代女性)

「特別な存在」として生まれた主人公の成長が、色んな立場と視点から描かれる作品。「孤独の先には何があるのか?」「人生の輝きを、永遠のものにするにはどうしたらいいのか?」という問いに真剣にぶつかる彼らの姿に惹かれました。人生を優しく強く生きるためのヒントが、この物語にはぎゅっと詰まっています。自分を見失いそうになったときに、読み返したいと思いました。
(20代男性)

編集者コメント

初めて原稿を読んだとき、「もしかして凄い作品を読んでいるんじゃないのか?」という感覚が沸き起こりました。その感覚がなんだったのか、今なら分かります。
一般的に、小説作品はエンタメ要素が不可欠です。そのために過度な描写が挿入されることも多々。ですが、この作品にはそれら一切が不要でした。なぜなら登場人物たちの喜び、悲しみ、痛み、希望…それら全てが等身大に瑞々しく描かれているからです。彼ら・彼女らの感情を、今そこに感じることができるのです。
この作品を読み終わったときに心に残るもの、読者の皆さんそれを大切にしてもらいたいと思っています。

著者コメント

今回、新刊JPさんより特集ページを作って頂くことになりました。
当時を振り返ると、執筆中は過ぎ去った青春を思い出しながら大海の中を溺れそうになりながら必死に泳いでいたようです。
いつの日か星や月明かりに照らされた静かな渚にたどり着けることを想像しながら。。。
そして、今、多くの読者の皆様から寄せられたコメントを拝見させていただき、その温かい言葉の中に溺れているようです。
私のような作家の作品にお時間を割いてくださりありがとうございました。
もともとは、アーティストさんへのアンサーソングとして書いた小説でもありましたが、逆に自分へのアンサーソングを読者の皆様から受け取った気がします。
このアンサーソングは読者への応援歌にもなっていたんですね。
もしそうなら、たいへんに嬉しいことです。
この小説を作品として世に出すことができたこと。そして、読者の皆様の声を聞かせていただけたことに改めて感謝いたします。
ありがとうございました。
- 藤堂 希望