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ハイスコア 人生は最大限を目指すゲーム

BOOK REVIEW

「平均点の人生」と「最高得点の人生」どっちがいい?納得のいく最大限の人生を創るための考え方

今、あなたは、自分の仕事や人生の状態を「最高」だと感じているだろうか?
自信を持ってそう言い切れる人は多くないだろう。

仕事や人生を「最高」の状態にするためには努力の方向性を考えることが必要だ。
どれだけ頑張っても、具体的な生活が良くならない、時間の自由も手に入らないのであれば、努力を続ける甲斐もないし、やる気も出ない。
地方で働く普通のシステムエンジニアから起業し、成功を収めた『ハイスコア 人生は最大限を目指すゲーム』(幻冬舎刊)の著者、高崎圭悟氏は、同書でがんばっている人が報われるための「努力の方向性の見直し方」と、「最高の人生のために必要な考え方」を説いている。本書から、いくつか紹介しよう。

会社で働いても「最高の人生」にはならない?

社会人の多くは20歳前後で社会に出て、就職した会社で働き、そこで給料をもらうことが、収入を得ることに対する「当たり前」だと思っている。しかし、高崎氏は「会社で働く=豊かにならない仕組み」と言っても過言ではないと述べる。

著者も以前は「ちゃんと働き続けば報われて、豊かになれるんだ!」と信じていたそう。たしかに、昇給すれば、給料の額面は多少上がるが、給料が上がると支出や税金も上がっていく。
しかし、「天井」が決まっている仕組みが内在している会社という組織に雇われている以上、未来はそう大きくは変わらない。

この現実を直視するのはなかなか勇気のいることだが、試しに会社の先輩や上司に「毎月残るお金」と「貯蓄額」を聞いてみるといい。おそらくあなたが「最高の人生だ」と思えるほどの金額ではないはずだ。

限られた収入を節約して人生を送ることも一つの選択肢だ。しかし節約にもエネルギーは使うし、そもそもそれで人生が楽しくなるとは考えにくい。それなら、副業や兼業が推奨され、起業などもしやすい環境が整った今の時代に合った働き方を考えてみるのもいいのではないだろうか?

「スキルを磨く」は正解か?

どんな物事でも集中して500時間かければアマチュアレベル、5000時間かければプロ、5万時間かければ一流になれるといわれている。つまり、時間をかければ、才能に関係なく誰でも一定のレベルのスキルを身につけることはできるというわけだ。だからこそ、どの方向に時間を使うかは重要だ。

著書はシステムエンジニア時代に「ネットワークスペシャリスト」という合格率15%ほどの難関資格を、一年半かけて取得。しかし、その資格が役に立ったことは人生で一度もなかったという。
こうした資格として真っ先に思い浮かぶものに「英語」があるが、翻訳機の精度が高まってきた今、英会話のスキルもアドバンテージにはなりにくい。

会社組織のように時間給で働くことがベースにある中では、どれだけスキルを磨いても人生は大きく変わらないと著者。がんばる気がある人ほど、どの「仕組み」でがんばるかを見直したほうが賢明だという。
では、どの「仕組み」でがんばることが、努力が報われる働き方なのだろうか?

どの「クワドラント」に属する?

ロバート・キヨサキ氏が提唱した概念に「クワドラント」というものがある。

社会では「E=従業員(employee)」「S=自営業者(self-employee)」「B=ビジネスオーナー(business owner)」「I=投資家(investor)」という4つのどれかに属していないと収入を得ることはできない。

一般的な会社で働くビジネスパーソンは「E」だ。従業員は、技術を磨けば磨くほど、現場から離れられなくなり、人生の自由を失っていく。つまり、スキルを磨いても豊かになれないということだ。
著者はこの4つの区分の中で、努力が報われ、最高の人生を送れるのは、スキルのある人を雇い、収入が入る仕組みを作れる「B」であると説く。

今の時代、会社員と二足のわらじで週末起業から始めることもできる。リスクを抑えながら基礎力をつけてビジネスオーナーを目指すことも十分にできるだろう。

居心地の良い環境に安住し、「これでいいのだろうか?」と自分の人生にモヤモヤを抱えながら生きていく人生は「最高」ではない。今の会社にい続ける人生、今の自分の働き方に疑問を感じたら、「自分にとっての最高の人生とはなんだろうか?」と問い直してみてはいかがだろうか。
そして、もし、「このままではイヤだ」と感じたら、「なりたい状態」を明確にして「努力の方向性」を考え直してみるといいだろう。

(ライター:大村 佑介)

INTERVIEW

真面目に頑張る人が報われる「人生のハイスコア」を目指すための考え方とは?

著者近影

社会に出て働き始めると、ひとつの壁が現れる。頑張って働いても思い描いたようなライフスタイルの実現が遠くにあり、「世の中はこんなものか」と感じる理不尽さの壁だ。
地方のシステムエンジニアとして働き、25歳で起業の道を選んだ高崎圭悟氏も、そんな理不尽さを抱えてきた若者の一人だった。

彼を変えたのは、たった一つの出会い。自分で人生を切り開いている人との出会いから、小さい頃から大人たちに言われ続けてきた常識の多くは偏ったものだと知り、その後の人生は大きく変化した。

高崎氏が上梓した『ハイスコア 人生は最大限を目指すゲーム』(幻冬舎刊)は、頑張っても報われないと感じている、若い世代のビジネスパーソンに必要な仕事と人生の向き合い方について、力強いメッセージが込められている。
高崎氏が目指す「ハイスコア」とはなんなのか、そのために必要な考え方とはどういうものかのか、お話を伺った。

(取材・文:大村佑介)

生まれ持った「使命」を全うして人生の「ハイスコア」を目指す

―― タイトルの「ハイスコア」、この言葉の定義を改めて教えて下さい。

高崎: 「最大限の成果を叩きだすのが、人生の目指すべきところ」という意味なんですけど、「スコア」と「ナンバー」は違うものです。
スコア(得点)は、中身の詰まった価値ある数字かどうかをものすごく気にする考えです。
お金で言えば健全に努力をして、世の中の人の役に立って、ちゃんと価値の交換としてのお金をもらっている場合に限りスコア(得点)と言えます。要するに中身が伴っていることが重要。

ナンバー(数字)は、たとえズルしたりごまかしたりしても、紙面上のつじつまが合っていれば一緒でしょっていう考えです。中身のないドライなものがナンバー。
僕からすれば為替とか株とか仮想通貨とかのテクニカルな売り買いの結果っていうのはただの冷たい数字(ナンバー)。価値を感じません。スポーツで悪質なプレイをして得た点数なんかもナンバーですね。得点ではない。

お金だけじゃなくて、例えばキングコングの西野さんのオンラインサロンが、8000人を超えたっていうのはすごいですよね。西野さんの魅力に8000人集まっているっていう人数は、得点(スコア)だと思います。
「日雇いのバイトで雇って8000人集まりました~」ってのは、頭数だけのただのナンバーです。

―― 人生で「ハイスコア」を出すために必要なものはなんでしょうか?

高崎: 人はみんな使命を持って、何かしら目的があってこの世に生まれてきていると思っているんです。その使命を全うするのが重要。使命は一人一人違ってよくて、ただ測れるってことは大事です。それが、結果とか実績となって現れると思っています。

というのは、「使命」は、世の中の人に、何か貢献、プラスのことをするためだと思うんです。
実際に貢献できているなら「必要とされている」ということで、ちゃんと使命を全うできていたら収入が上がるはずだし、豊かになるはず。使命を全うしてないと、時間もお金も、ライフスタイル全般が貧しくなると思っています。

―― 高崎さんご自身が使命にしていることは何ですか?

高崎: 僕の使命は、世の中の人たちが、(仏教的な表現を使うなら)魂を磨くことをアシストすることと、それぞれが自分の使命をいち早く明確にして、それに時間を割けるようにすることだと思っています。だからまず飯を食うための仕事(ライスワーク)だけに時間を使うのではなく、自分の使命に使う時間を増やしましょうよと。
そもそも大前提として、全員共通の使命で、「魂を磨いていく」ってのがあるみたいです。たくさん試練を越えてステージを上げていくのが宿題みたいですよ。

―― 高崎さんが、人生の最高得点(ハイスコア)の指標にしているものはなんですか?

高崎: 広い意味での「成果」です。
さっきの西野さんの話で言うと、西野さんは使命を生きてご自身を表現された結果、その魅力に集まった8000人という成果――得点(スコア)を出したと思うんです。

指標は自由なんですけど、「幸せだと思えば幸せじゃん」みたいな、そういうふわふわした感じではなくて。たとえば、「周りの人を少しでも笑顔にしたい」とかは、自分を甘く採点できちゃうじゃないですか。「馬鹿話で家族を笑わせたからよしとしよう」みたいな。それでは指標として抽象的です。

だから、定量的であるということが、自分を律する意味では大事かなと思っています。
「成果」って、「成長した結果」って書くじゃないですか。成果を見れば、どれだけ自分が成長したのかがわかるっていう考えが好きで、そこから目を背けてはならないと思っています。

真面目に頑張る人が報われる世の中こそが「フェア」

―― 様々な人から、人生の「ハイスコア」を目指すことについての質問をされるかと思いますが、一番多く聞かれる質問はなんでしょうか?

高崎: 1つめは「怖くなかったんですか」「不安はなかったんですか」というのと、2つめは「人はなかなか変われないじゃないですか」と聞かれることが多いです。

怖くなかったんですかの質問からいくと、不安はつきものなので「あるけど進む」っていうのが回答です。
今まで、新しい環境に身を置くときは必ず不安があったはずで、小学校から中学校、高校に行くときも、社会に出るときも、必ず不安でも進んできたと思うんです。

逆に、不安がゼロになったから進んだことって今までなかったはずなのに、なぜか「不安がゼロにならないと進めない」というロジックを握りしめているんですよね。それっておかしい。なんで今だけ不安があるから進めないって言い始めるのかということです。

「人ってなかなか変われないじゃないですか」というほうで言えば、人は簡単に変われないっていうのは思い込みだと思っています。
脳科学や心理学では、自分らしさというパーソナリティは、寝て起きるとまっさらになっているらしいんです。起きたときにロードしなおして、昨日までの「自分はこういう人間だ」というパーソナリティを、引き継いで今日も使っているだけ。

だから、自分のパーソナリティを握りしめるのが選択だったら、手放すのも選択できる。本当は昨日までの自分と今日の自分は同じである必要はないんですけど、昨日までの自分でいたほうが省エネなので、そうしているだけなんです。だから「人は一瞬で変われるんですよ」って言います。

―― そうした質問をする人の考え方の根本的な問題は何であるとお考えですか?

高崎: 「ラクしたい」ということだと思います。
これはザ・ブルーハーツの甲本ヒロトさんが言ってるんですが、「ラクと楽しいは逆だよ」と。ラクを選んだら楽しくはないし、楽しくしようと思ったらラクじゃないっていうトレードオフなので。僕は楽しいほうがいいので、ラクを諦めました。だからみんなには「ラクすることを諦めよう!」って言ってます。

―― 「努力が報われる世の中」が高崎さんの胸を熱くするキーワードとありましたが、努力が報われていない、理不尽だと感じるときはどんなときですか?

高崎: 理不尽だと感じるのは、真面目に一生懸命やっている人よりも、うまくやっている人がいい思いをし、真面目にやっている人がバカを見るっていう状態です。
僕が20代、30代の人に会うと、とても純粋で、ハートがいい方だなと思うことがすごく多いんです。けど、頑張っても報われない仕組みで働いていることが多くて。

会社員時代に感じていたのは「頑張っても頑張んなくても一緒じゃん」ということでした。
具体的な例で言うと、僕は四年制の大学卒なんですが、大学院卒の同期がいたんですよ。歳は二個上で入社年度は一緒。でも、彼、ずっとサボってるんです(笑)。

自分で言ってしまいますが、僕は会社にだいぶ貢献していたほうだと思うんです。特許を取ったりしたし、プロジェクトも頑張っていたんですけど、彼はやる気もなくていつもサボッてる。でも、給料もボーナスも彼のほうが全然高くて「なんでだよ!」「こんなに頑張っているのに!」って(笑)。

そうなると、やる気なくしますよね。でも、起業家の方とお逢いして、初めて「頑張ったらよくなるんじゃん!」って実感したんですよ。頑張ったら頑張っただけ豊かになっていたので、「あ、頑張ったら報われるんじゃん!」ってすごいやる気が出て、救われた感じがしたんです。

だから、フェアであることに胸が熱くなるんです。フェアであるっていうのは、頑張っている人はハッピーになって、ラクしている人はアンハッピーでもしょうがないよねっていうことだと思うので。僕はそのフェアな状態を作り出すことに燃えています。

「100点」の限界値を上げて、継続していく

―― システムエンジニア時代と比べて、今の「スコア」はどれくらいですか? また、この先、どのくらいの「スコア」を目指していきますか?

高崎: システムエンジニア時代は、30点か40点と言っていました。
今は胸を張って100点と言える。最近は毎日、「あぁ、幸せだなぁ」って感じています。やりたいこともほとんど、思いついたらすぐできているし、時間は毎月イルカと泳げるくらい自由になったし、事業収入の合計は会社員時代の10倍以上になって、総理大臣の収入を超えていますし、親孝行も納得いくくらいはできています。
それに、財布と通帳を預けても安心なくらい信頼できて、且つ、同じ方向を目指す仲間――僕はバディ(相棒)って表現をするんですが――バディがたくさんいるんですよね。そんな幸せなことはないなって思うんです。

ただ、年を取るにつれて「100点」の限界値は上がっていくものだと思っているので、今の「34歳の自分」としては100点ですが、「40歳の自分の100点」は、今よりも可能性があるから、より高いところにあって。だから、その年齢での100点を常に更新して、チャレンジすることを目指しています。

―― 本書には数多くの格言が紹介されていますが、高崎さんにとってベスト3の格言を挙げるとしたらなんでしょうか?

高崎: 一つ目は「万象、我が師」という言葉です。
成功者は石ころからも気づきを得ると言いますけど、自分に起こっている出来事は全部、学びの対象だと思って、常に謙虚であろうと。

広い意味で言うと、ニュースも学びの対象になります。
例えば、日大のラグビー部の監督の問題は、「対等さ」を欠いた結果だと思います。監督と選手が対等とは真逆のところにいて、「恐れ」でコントロールしていた。だから、「自分がチームビルドするときは、対等であろう」というように、すべての出来事から学ぶっていう姿勢を大事にしています。

二つ目は「人事を尽くして天命を待つ」。
自分の管理下にあることに全力を尽くす、最大限やるってことです。
スポーツでも、自分でベストを尽くす領域と、これ以上は運!って領域があるじゃないですか。「あとは天に任せる!」って言えるほど、人事を尽くしたかなと。それをいつも自分に問いかけています。

三つ目が「人間はダイヤモンドだ」。
これは革命家のエルネスト・チェ・ゲバラの言葉。多くの人が、幼少期からの刷り込みもあるかもしれないですが、「自分は足りない存在だ」と信じ込んでいると思うんです。
「オギャー」と生まれたときは不完全な存在で、そこに知識とかプラスして完璧を目指すーーそうではなくて、そもそも人間はダイヤモンドとして生まれてくると。
完全な状態で生まれてきて、余計な固定観念――僕は「クソ※」って呼んでるんですけど(笑)――クソがいっぱいついて、「こうでなければならない」「僕はこんな人間だ」「僕はこんな失敗をする奴だ」とか、余計なものを成長期でつけているという捉え方です。そのクソを剥がして取り除いていって、元のダイヤモンドに近づけていくのが成長だと思っています。
※Belief System(観念)と、BullShitをかけている(同じB.S.)

自分と師匠をセパレートしない

―― 本書で『崇拝すればするほど「○○(崇拝する対象)には力があって、自分には力がないんだ」ということを自分に刷り込んでしまい、どんどんパワーレスになる』とあり、メンターを選ぶ難しさがあるように感じました。メンターから学ぶときの心構えとして大切なことはなんでしょうか?

高崎: 僕は「メンター」ではなく「師匠」という言葉を使います。

これは師匠側に問題があるのではなくて、学ぶ側の姿勢の問題だと思います。
何かを崇拝する人は軸が自分にないのでいろんなものを崇拝しがちですよね。たとえば、「お金をため込んでいる人がすごい」とかはお金の崇拝ですよね。あとは、親、会社、資格、メディアなど、いろんなものを崇拝していることがあると思います。そこを脱却しましょう、というのは伝えたいです。

さっきのダイヤモンドの話にも関連してくることで、自分には価値がないと思い込んでいると、寄りかかる軸を探すんです。そうするとコントロールされてしまう。「そもそも自分は価値ある存在だ」「自分が人生の主役なんだ」と思っていると崇拝って起こらない。

師匠っていう存在は灯台みたいなものです。師匠の姿に「自分もそうなれる」っていう未来の可能性を投影しているという位置づけ。自分がそこまでいくために全部を学ぶっていう感覚を持っていれば、崇拝になりようがない。

逆に言えば、自分もそうなれるって思ってないと崇拝になると思います。自分にないものを崇めちゃっているわけです。「10年後にこうなる」「5年後には追いつくぞ」っていうのは自分がある状態。師匠と自分がセパレートされていると健全ではない。セパレートせず、垣根を外して、自分もそうなれるっていうスロープの先に「自分もそうなる!」っていう前提がとっても大事だと思います。

―― AIの発展で多くの仕事が消えるという議論がありますが、今後訪れるAI社会が働き方に与える影響をどのようにお考えですか?

高崎: 僕は基本、変化にポジティブなのでいいなって思ってます。
人間がやっていたことを機械がやってくれるってことは、そのぶん、人間としてのクリエイティビティを発揮する時間に使えるということです。全自動洗濯機ができたことによって、主婦の方の時間が増えたように。もっと人間は働く時間を短くできるし、その空いた時間を人間ならではのクリエイティブな時間や家族との時間、幸せを感じることに使えるので、いいと思っています。

機械にできることは任せるぶん、人間は人間らしい活動をできるようになる。
AIが、決して辿り着けない領域は、「愛」だと思います。文字にすると同じ「ai」なのが皮肉ですけど(笑)。AIが愛を実践できるもんならやってみなって感じ。

逆に人間こそが、そこ(愛)を強めなければいけない。慈しみとか、いたわりとか、助けるとか、人の気持ちや痛みをわかることとか。能力ばっかり高くて理屈はカンペキ、でも人の気持ちわからない、損得勘定で動いてるって人は「ペッパーくんと何が違うの?」って思ってしまう。

この前「愛情レベルを測るスカウター」みたいなのが発明される夢を見たんですけど、それが発明されたら、世の中の勢力図がひっくり返りますよ。IQの高い人が上に立つ世の中から、EQ(心の指数)が高い人が尊敬を集める世の中に。その装置でまず自分の勤めている会社の社長をみんな測るわけですよね。で、「なーんだ、ウチの社長愛情レベル低いわ」って言って、みんな辞めていくっていう(笑)。
逆に、能力は低くても愛情レベルが高い人に必然的に人が集まって、足りない部分は「俺、手伝うよ!」ってみんなが手伝ってくれる。
だから、これからは愛とコミュニケーションの時代になっていくと思います。

―― 最後に、読者の方々にメッセージをお願いします。

高崎: 僕は自分の願望に蓋をしていました。「自分はどうせこんなもんだろう」とか「この専門しか俺はできない」っていうふうに自分の可能性に蓋をしていたんです。
今は、僕も願望の蓋を取ってもらって、「こんなことも望んでいいんだ!」「こんなこともできるようになれるかも!」って広がったんですね。なので、蓋をすることなく自分の可能性を広げて、過去と全然関係ない道でも、自分が「いいな」と感じるものがサインだと思って、自分の感性を信じて進んでください。

そして、自分の命を使うと書いて「使命」なので、自分の使命をいち早く明確に決めて欲しいと思っています。生活するための人生より、いち早く使命を全うできるように、時間もお金も最適化して、環境を整えて、「使命を生きる」「ビジョンを生きる」ということに、お互い同志としてチャレンジしましょう!

INFORMATION

目次情報

  • 序章 はじめに
  • 第1章 ルーツ
  • 第2章 常識という罠からの脱却
  • 第3章 お金の現実と向き合う
  • 第4章 「依存」から「自立」へ
  • 第5章 努力の方向性
  • 第6章 柔軟に再選択する
  • 第7章 どうなりたいのか?(Be)
  • 第8章 誰と居るかで人生は決まる
  • 第9章 変えよう
  • 最終章 人生はハイスコアを叩き出すゲーム

著者プロフィール

高崎圭悟

株式会社リアルジャパン代表取締役。
飲食店、小売店など7つの事業、法人2社を経営し、年商は約4億円。手がけた事業はどれも初月度から行列状態に。
講師業としては大阪開催で毎回150人超満員、東京開催では毎月300人を超え、述べ参加人数は7年間で5万人を超える。
東京都汐留エリアの地域活性化にも参画。
『バブルサッカーFAN』『カジュアルリムジン』『チョコレートバー東京』創業の他、セレクトショップ『和合堂』(創業2002年)を先代から継承。
最近の趣味は 「野生のイルカと泳ぐこと」。