だれかに話したくなる本の話

月7万円の収入で十分 74歳牧師の貧しくも豊かな暮らし

『74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる』(すばる舎刊)

欲しいと思ったものをすぐに買えて、行きたい場所に行ける。
経済的に余裕のある生活は魅力的だが、富は味わえば味わうほど「もっと、もっと」とさらなる富を求める気持ちを掻き立てるし、お金がなくなることへの恐怖感を無意識のうちに植えつける。

経済的な豊かさを求める生き方は否定できるものではないし、その価値観を捨てることは容易ではないが、お金は「なければないで、それなりに楽しく暮らしていける」ということは覚えておきたいところ。幸せに生きる条件は何も物欲を満たすことや、移動の自由を謳歌することだけではない。

74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる

74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる

年金7万円の暮らしでこんなに明るいひとり老後。あるお金に感謝して。それで十分足りる暮らし。手作りの食事と筋トレで健康維持。週3回シルバー人材の仕事が張り合いに。71歳からプール通い。いくつになっても新しい挑戦。植木の花が咲いただけで、空が晴れただけで幸せ。牧師にして子供4人・孫16人のビッグマザー、清貧かつ豊かな生活!