だれかに話したくなる本の話

実はスゴすぎるアリの社会 「それぞれの持っている能力が最大限引き出されて達成」

『アリ語で寝言を言いました』(扶桑社刊)の著者・村上貴弘さん

人間とアリが話して交渉する未来がやってくるかもしれない――。
「アリ先生」村上貴弘さんの話を聞くとそんなことを思わせてくれる。

アリの社会は私たち人間が想像する以上に多様で奥深い。そしてなんと音でコミュニケーションを取っていたりもするというから驚きだ。

アリの音を分析し過ぎて「アリ語で寝言を言ってしまった」という、九州大学持続可能な社会のための決断科学センター准教授の村上先生に、上梓したばかりの『アリ語で寝言を言いました』(扶桑社刊)についてお話をうかがった。
ここでは、アリの生態が人間社会に対して与える影響について聞いた。人間とアリの関係を調べていくと興味は尽きない。

(取材・文:金井元貴)

アリ語で寝言を言いました

アリ語で寝言を言いました

熱帯の森を這いずり回り、60回以上ヒアリに刺されまくった「アリ先生」による驚愕のアリの世界