太鼓持ちの人脈スキル
出版社:三才ブックス
著者名:内藤誼人
定価:1,365円
ISBN-10:4861992133
ISBN-13:978-4861992131

「仕事のスキルよりも人脈のほうが重要だ」という話はよく聞くが、確かにそれは一理ある。
いくら仕事のスキルが高くても、そもそも人脈がなければ仕事を得ることは難しい。また、人には「情」というものがある。だから、自分の「お気に入り」に仕事を任せたくなるのは人間の性だ。
もし、あなたがビジネスパーソンとしてより前に進みたいのであれば、確かに仕事そのものの効率やスキルをあげることも重要であるが、何よりも、自分の人間関係を見直し、より人間関係が円満になることが、最大の近道となるだろう。
本書『出会って4分でエコヒイキされる心理術』には、そうした人間関係を円満にするためのノウハウがたっぷりと詰まっている。
本書のキーワードは「4分」「エコヒイキ」そして「太鼓持ち」。「太鼓持ち」については本特集の「太鼓持ちとは?」の項目で詳しく解説しているのでそちらを見て頂くとして、ここでは「4分」「エコヒイキ」について触れよう。
▼「4分」
人の印象は初対面の瞬間からわずか4分間で決まってしまうと言うのは、アメリカの心理学者・ズーニンだ。だから、スタートダッシュで相手に好印象を与える必要がある。もし「とっておきの話」を初対面の人に語る場合、まず会ってからすぐに話すのが良いだろう。
▼「エコヒイキ」
「エコヒイキ」はあまり良い意味で使われることがないが、本書は、自分の価値をあげて「エコヒイキ」してもらうことを提唱する。つまり、頭ひとつ抜きん出るには、誰かに見出され、「エコヒイキ」してもらうことが必要だ。
私たちはさまざまな人間が交わる「社会」の中で生きている。その中では、抜きん出た才能よりも共同体の秩序を守る能力が重要視されることが多々ある。
もし、仕事のスキルだけをあげようと今必死で頑張っているとしたら、少し立ち止まってみよう。そして本書を読んでみよう。意外なところに答えが転がっているものだ。
(新刊JP編集部 金井元貴)


はじめに
成功する人はみな「太鼓持ち」。決して悪い意味ではない
第1章
「太鼓持ち」が「エコヒイキ」を引き寄せる
・人間関係の達人「太鼓持ち」
・人間関係の基本は聖徳太子の時代から不変
・仕事のスキルより、「太鼓持ちスキル」を磨け
・頭ひとつ抜け出るための武器
・どんな職業においても「成功」へと導いてくれる万能の力
・出会って「4分」で誰にでも好かれる人間になる
・最初が50点なら、その後もずっと50点
・相手に「色メガネ」をかけさせる
・「色メガネ」が潜在能力を引き出す
・人生は「トーナメントモデル」
・第3者を活用して自分を売り込む
・ためらうことなく「他人の力」を利用する
・上司を踏み台に「太鼓持ちトレーニング」
第2章
驚くほど「人脈」が広がる「太鼓持ち」の力
・人脈を広げるのは「ギブ・アンド・ギブ」
・魅力的な人物ほど「恥」をさらす
・「持ちつ持たれつ」が情報入手の基本
・イヤなことを買って出る「便利屋」こそが得をする
・「古い人脈」は整理しろ
・他人の人脈を自分のものにする
・挨拶ひとつで他人に差をつける
・「バカ」っぽい笑顔でチップを払わせる
・感謝の気持ちは「しつこく」示せ
第3章
「エコヒイキ」を勝ち取る技術
・相手の「心理」に強く働き掛ける大きなアクション
・身体で話して相手を説得
・目の前の人だけを特別な存在に
・誰にでもすり寄る「かわいいペット」になれ
・太鼓持ちの「返報性ルール」
・猫も杓子もホメまくれ
・なぜあの人は「エコヒイキ」されるのか?
・「エコヒイキ」は共犯意識から
第4章
「太鼓持ち」の発想力で「自己変革」
・太鼓持ちになるための「パブソンの法則」
・愉快に努力するコツ
・イチローほどの「思い込み」が成功の秘訣
・「打算的な見返り」がモチベーションを高める
・「やる気」を促す他人からのホメ言葉
・天下をとるには、まず「目標の細分化」
・「単純測定効果」によって努力を継続
・新分野を理解するための「視覚の優位性」
・他人を見下すより、10年前の自分を見下せ
第5章
「太鼓持ちスキル」が、他人より秀でた人物へと押し上げる
・実はリーダーほど太鼓持ち!?
・「成功イメージの具体化」が将来を左右する
・「ビジョン」は語らなければ意味がない
・「テング」になってうぬぼれろ
・秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず
・ストレスをゼロにする方法
・「積極性」→「人脈」→「出世」の法則
・太鼓持ちとなって豪快に笑え
おわりに
太鼓持ちだからこそ親切(=エコヒイキ)にされ、人生はうまくいく
