PHPサイエンス・ワールド新書 解説
「なぜだろう?」
「どうしてだろう?」
最近、こんな風に思ったことがあるだろうか。
ビジネスパーソンにとって、こうした好奇心は必要不可欠である。なぜならば、こ
うした「なぜ」「どうして」という好奇心から自分なりの問いを立て、それを解き明
かし、新しい知識や自分だけのものの考え方を導き出して、はじめて新しい価値
を創造することができるからだ。
そうした好奇心をくすぐる新書シリーズが、PHP研究所より創刊された。
「PHPサイエンス・ワールド」新書と名づけられた本シリーズは、その名の通り、
サイエンス、つまり「科学」にスポットをあて、読者を知の世界へと旅立つ手伝い
をしてくれる。
「科学」は人間にとって必要不可欠なものであるはずなのに、未だに「遠い世界」
と感じてしまっている人も多いだろう。本書はそうした感覚を全て吹き飛ばしてく
れる、新しい新書シリーズなのだ。
PHPサイエンスワールド新書
「私」から始まる科学の世界へ
2009年9月25日創刊!
[判型・定価など]
●新書判 172×110ミリ 並製 192~240ページ
●定価 840円~945円(税込)
●発刊時期 毎月22日発売 9月創刊月のみ25日発売
●発刊点数 毎月2~3点刊行 創刊月のみ5点
「PHPサイエンス・ワールド新書」発刊にあたって
「なぜだろう?」「どうしてだろう?」――科学する心は、子どもが持つよ
うな素朴な疑問から始まります。それは、ときには発見する喜びであり、
ドキドキするような感動であり、やがて自然と他者とを慈しむ心へとつな
がっていくのです。人の持つ類いまれな好奇心の持続こそが、生きる糧
となり、社会の本質を見抜く眼となることでしょう。
そうした、内なる「私」の好奇心を、再び取り戻し、大切に育んでいきた
い──。PHPサイエンス・ワールド新書は、「『私』から始まる科学の世
界へ」をコンセプトに、身近な「なぜ」「なに」を大切にし、魅惑的なサイ
エンスの知の世界への旅立ちをお手伝いするシリーズです。「文系」「理
系」という学問の壁を飛び越え、あくなき好奇心と探究心で、いざ、冒険
の船出へ。
※現代社会は理系のアタマで乗り越えろ!
●科学のホットな話題について、さらに深く知りたい人。
●ビジネスの現場で科学の知識が必要とされている人。
●子どもの「なぜ?」にきちんと答えてあげたい親世代。
●これから理科系に進みたいと考えている中学生・高校生。
※身近な「なぜ」「なに」を約200頁に凝縮!
●「文系」「理系」の壁を越えた文理融合の幅広いテーマと執筆陣。
●客観から主観へ。執筆者の考えや主張を大胆に述べ、問題を提起する。
●人間くさいヒューマンドラマ、真偽をめぐる論争や競争も描く。
●楽しく分かりやすい図版やイラスト、写真を多用。(2色刷・4色刷も有り)
推薦の言葉
養老孟司
文理融合を目指す新書、ということだが、もう文理を分ける発想はやめ
たほうがいい。
本気で物事に取り組もうとするのなら、文科も理科も関係ない。自分が
文科系か理科系かなどということにこだわるのではなく、知っていて当
たり前のことを知っておいたほうがいいですよ。
茂木健一郎
科学は自分とは関係ないと思っている人ほど、じつは科学という薬を必
要としています。科学はこの世の真理を究明する学問でもあるし、自分
を客観的に遠くから見るという、メタ認知の学問でもあるからです。科学
の食わず嫌いは本当にもったいない。PHPサイエンス・ワールド新書を
通して、人類の叡智と文明を支えるものとの幸福な出合いをぜひ果たし
てください。