Q.本書を執筆したきっかけを教えて下さい。
A.世界が大きく変わるとき、ほとんどの人が、変化の波に飲み込まれます。普通に生きている人は、安定が一番だと信じているので、大きな変化が起きること自体が、悪いことだと感じてしまいがちです。
私は、すべての変化は、私たちの幸せのために起きていると考えています。一時的なピンチも、しばらくたって考えてみると、すばらしいきっかけであることが多いからです。タイトルにもありますが、「人生のピンチは、チャンスなんだ」と言うことを知ってもらうために、この本を書きました。
Q.本書は、51の質問に答えながら自分の人生を振り返り考えていく、という内容となっています。この51の質問はどのように考え出したのですか?
A.急に思いついたわけではなく、この30年ぐらいを振り返って、自分の人生でとても助けになった言葉、感動した言葉をまとめました。
また、まわりの友人に聞いて回って、自然に自分の深い部分にヒットするような質問を厳選していきました。なので、感性の鋭い人は、ページをめくるたびに、が~んという大きなショックを体験するかもしれません。
Q.本書のタイトルに『ピンチをチャンスに変える』とありますが、本田さんにとってこれまでの最大のピンチはどのようなものでしたか?
A.最大級のピンチは、何度もありました。本を書いた、全財産を取られた、殺されそうになったこともあります。
そんな中、自分はああいうピンチを切り抜けたんだから、今回のピンチぐらい大丈夫!となったような気がします。
Q.また、それをどうチャンスに変えましたか?
A.まず、それをおもしろい話にして、いろんな友人や有力者の人たちに話して、大いに笑ってもらいました。そんなすごい修羅場を切り抜けたのかと素直に感動してくれたり、大きな仕事を任されました、それだけ度胸のあるやつなら、大丈夫だろうというわけです。
人は、他人のピンチの話が大好きです。そこから、奇跡の大逆転を果たすことが出来たら、もっと応援したくなると思います。
Q.本田さんが考える「ピンチ」とは、どのような状況であると思いますか?
A.それが、どんな時でも、「わぁ、逃げ場がない!」と感じるときがピンチです。もう駄目だ!と感じて、絶望のあまり、助けも呼べないような状況です。
Q.よく「ピンチはチャンスである」と言われます。ピンチをチャンスに変えるためにはどうすれば良いのでしょうか。
A.最悪な状況にいるとき、「自分は、今ピンチなんだ」と冷静に見れさえすれば、半分抜け出したようなものです。
また、ピンチは、誰かに助けてもらういい機会でもあります。「助けてください」と言えるかどうかが、最初のステップです。友人に話を聞いてもらうだけでもいいし、パートナーや家族に話してみてください。それだけで、楽になるでしょう。
誰も助けてもらえる人が思いつかない場合は、未来の成功した自分に手紙を書いてください。どう苦しいのか、どう辛いのかをはき出してしまうのです。
Q.現在、金融危機を発端とした世界的な不景気などにより、多くの人が「ピンチ」だと感じていると思います。自分だけではどうにもならないこの「ピンチ」を乗り越えるにはどうすれば良いと思いますか?
A.まず、自分がどういうピンチにいるのか、冷静に見てください。ひょっとすると、思ったよりピンチではないかもしれません。
経済的なピンチなら、出費を大幅に押さえることだけで解決するかもしれませんし、破産すれば、新しいスタートができます。命まで取られないと思えば、どんなこともやり直せるなと言う強い気持ちが出てきます。
Q.本書は「自分」=「読み手個人」という存在に非常にフォーカスしていると感じました。その中で、「最高の自分」を見つけるためにはどのようにすれば良いのでしょうか?
A.あなたの才能は、あなたの心の奥深い部分に眠っています。その才能は、植物の種のようなもので、水、養分、熱や光が必要です。才能には、自分の情熱、周りからの信頼、行動というものがそろって、初めて発芽する準備が整います。
あなたが、楽しいなと思えること、本気になれることを探してください。周りの人と、いい関係を保ってください。そうして、はじめて、自分の才能が静かに目覚めていきます。すると、自然にあなたの最高の人生に導くようなドラマがおきるでしょう。気がついたら、ワクワクして素敵な毎日を送っている自分を発見するでしょう。
Q.本書をどのような方に読んで欲しいと思っていますか?
A.「もっと、自分らしく生きたい!こんなはずじゃないよね」と、日常的に感じている人に読んでもらいたいです。ピンチにいる人も、「こんなのたいしたことないな」と思ってもらえるとうれしいです。
Q.読者の皆さまへメッセージをお願いします。
A.人生は、その人が最高に幸せになれるように出来ています。不可抗力に見える出来事も、その人の人生にとっては必要なことです。流れに抵抗せず、自分を見失しなわず、最高の人生を生きてください。私は、あなたが理想の人生を生きられると信じています。