「就職活動」を行うことにおいて最も重要なこと、と言えば何を思い浮かべるだろうか。もちろん他にもあるのだろうが、おそらく、大多数の人は「自己分析」と答えるだろう。
「自己分析」とは、簡潔に述べれば「自分がどういう人間なのかを知る」ということだ。例えば性格であるとか、何に夢中になれるのか、どんな人間になりたいのか―そうしたことを踏まえて、自分に適した職業を考える第一歩と言えよう。
しかし、この「自分のことを知る」ということは、当たり前のように見えて大変難しい。自己分析の結果でさえも、それを「自分」だと認めるには相当の覚悟を要する。就活生や就職したての若手ビジネスパーソンたちが、「自己分析に失敗した」という言葉を口にするのを聞くたびに、「自己分析」というのはかくも難しいものだと思ってしまう。
さて、本書は『あなたの天職がわかる16の性格』というタイトルの通り、人間の性格を16の型に分け、それぞれの長所、短所、適職、そして成功のポイントを詳しく教えてくれる、いわば「適職診断」の本である。
本書の性格診断の基盤となっているのは「性格タイプ判別法MBTI」というものだ。これはスイスの心理学者・ユングの考えをもとに、キャサリン・ブリッグズとイザベル・ブリッグズという2人の親子が確立した考え方である。その「性格タイプ」は以下の4つの特質をもとに決まる。
・どのように他人や社会を接し、どのような状態にあると元気になるか
「外向」(Extroverted)―「内向」(Introverted)
・どちらの情報に注意を払っているか
「五感」(Sensing)―「直観」(Intuitive)
・どのように決定を下すか
「思考」(Thinking)―「情緒」(Feeling)
・どのようにものごとを進めるか
「決断」(Judging)―「柔軟」(Perceiving)
この4つの特質を知るための簡単なテストと、それをもとに組み合わさった16の型の詳しい解説が、本書に掲載されているというわけだ。もちろん生まれもっているものも違えば育った環境も1人1人違うので、それが全てではない。しかし、自分の傾向をつかみ、それが適職につくことにつながるのであれば、それは素晴らしいことではないだろうか。また、巻末には「天職を知るためのワークシート」があり、より深く自分の適職を知ることができるようになっている。
これから就職活動を始める学生から、キャリアを積みたいビジネスパーソンまで、今少しでも「仕事」に迷いのある人は必ず目を通し、自分の天職を知って欲しいと願うばかりである。(新刊JP編集部)
「自己分析」とは、簡潔に述べれば「自分がどういう人間なのかを知る」ということだ。例えば性格であるとか、何に夢中になれるのか、どんな人間になりたいのか―そうしたことを踏まえて、自分に適した職業を考える第一歩と言えよう。
しかし、この「自分のことを知る」ということは、当たり前のように見えて大変難しい。自己分析の結果でさえも、それを「自分」だと認めるには相当の覚悟を要する。就活生や就職したての若手ビジネスパーソンたちが、「自己分析に失敗した」という言葉を口にするのを聞くたびに、「自己分析」というのはかくも難しいものだと思ってしまう。
さて、本書は『あなたの天職がわかる16の性格』というタイトルの通り、人間の性格を16の型に分け、それぞれの長所、短所、適職、そして成功のポイントを詳しく教えてくれる、いわば「適職診断」の本である。
本書の性格診断の基盤となっているのは「性格タイプ判別法MBTI」というものだ。これはスイスの心理学者・ユングの考えをもとに、キャサリン・ブリッグズとイザベル・ブリッグズという2人の親子が確立した考え方である。その「性格タイプ」は以下の4つの特質をもとに決まる。
・どのように他人や社会を接し、どのような状態にあると元気になるか
「外向」(Extroverted)―「内向」(Introverted)
・どちらの情報に注意を払っているか
「五感」(Sensing)―「直観」(Intuitive)
・どのように決定を下すか
「思考」(Thinking)―「情緒」(Feeling)
・どのようにものごとを進めるか
「決断」(Judging)―「柔軟」(Perceiving)
この4つの特質を知るための簡単なテストと、それをもとに組み合わさった16の型の詳しい解説が、本書に掲載されているというわけだ。もちろん生まれもっているものも違えば育った環境も1人1人違うので、それが全てではない。しかし、自分の傾向をつかみ、それが適職につくことにつながるのであれば、それは素晴らしいことではないだろうか。また、巻末には「天職を知るためのワークシート」があり、より深く自分の適職を知ることができるようになっている。
これから就職活動を始める学生から、キャリアを積みたいビジネスパーソンまで、今少しでも「仕事」に迷いのある人は必ず目を通し、自分の天職を知って欲しいと願うばかりである。(新刊JP編集部)