だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1503回 「もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら」

巨額の政府赤字を抱え2013年の総選挙で“主民党”は敗北し“民自党”が政権を奪還するが、2015年、国債が大量に売れ残る「札割れ」が起きてしまう。首相となった小泉ジュニアは、フリードマンの『資本主義と自由』を手にインフレを打開するための大胆な改革に乗り出す。起こり得る近未来をシミュレートした経済漫画です。

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日本経済の危機回避シミュレート

著者プロフィール 原作者の池田信夫さんは、経済学者。東京大学経済学部卒業後、NHK入局。経済産業研究所上席研究員などを経て、現在は、株式会社アゴラブックス(2011年12月1日より「株式会社アゴラ研究所」に改称)代表取締役、上武大学経営情報学部教授。これまでにも、経済・経営に関連する著書を刊行されています。 構成の田代真人さんは新聞社、出版社勤務を経て、株式会社メディア・ナレッジを設立。 作画の藤咲ユイさんは、数々の雑誌で活躍中の漫画家です。

本書概要 本書は、フリードマンが提唱した経済理論を、数年後の日本に当てはめて、日本経済の危機回避シミュレートをマンガで解説した一冊です。

2015年、政権が「主民党」から「民自党」へと交代し、「小泉進次郎」が首相に就任。フリードマンの「資本主義と自由」の考えをもとに、破綻寸前の日本の経済状況を打開するべく、政策を進めていくストーリーです。一種の経済政策のシミュレーションです。

今回の新刊ラジオでは、本書の冒頭部分をオーディオドラマでお送りしました。

実際、日本の財政は「破綻寸前」と言われていますが、その難局を乗り切るために、フリードマンの政策を実行するために奔走する小泉進次郎の姿を追いながら、政府、銀行、国民の動きなどをシミュレートし、どのような方策を講じるかを追っていきます。

難解なフリードマンの政策の入門書としてや、「財政破綻をすると、日本はどうなるのか?」を考えるきかっけとして、漫画で気軽に読めるのでおすすめです。

もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら

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