だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1451回 「黄泉坂案内人」

タクシードライバーの磐田速人は、ある日「入日(いりひ)村」という村に迷い込む。そこは人間と妖怪が住む、現世とあの世との狭間に漂っている村。現世に戻れなくなった速人は大きな金づちをもった少女、今西彩葉とともに黄泉の国へと続く坂を上り切れない「未練を持った魂を救う仕事」を始める。心に沁みる伝奇ファンタジーです。

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あらすじ

● 著者プロフィール 仁木英之(にき ひでゆき)さんは、2006年『夕陽(せきよう)の梨』で第12回歴史群像大賞最優秀賞を受賞。同年8月、『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビューされました。 この『僕僕先生』はシリーズ化され、現在累計38万部突破の人気シリーズとなっています。

● あらすじ 主人公は、タクシードライバーの磐田速人(いわたはやと)。 以前は会社の社長をしていたのですが、不況のためその会社が倒産。会社の清算を するために資産はなくなり、一転して借金人生になってしまいました。 タクシードライバーとして、なんとか生活をしている、という状況の中、ある日、奥さんが、娘を連れて実家に帰ってしまいます。しかも、奥さんの実家に電話をかけると、「今後は弁護士を通して話してくれ」と義理の父親に言われてしまいます。

それでも、速人は家族がまた一緒に暮らせるように、どうにかしようと考えるのですが、そんな思いの中、速人はひょんなことから「入日村」という村に迷い込んでしまいます。 しかし、この入日村。なんと?この世とあの世の境目にある?という不思議な村。 その村に、速人は肉体を持ったまま迷い込んでしまうのです。

さらに、名前を盗む妖怪に自分の名前を盗られる。 村長からは、大きな金づち=?かぐづち?を持った村の少女「今西彩葉(いまにし いろは)」と組んで、『迷える魂を救ってほしい』と頼まれる

……と、立て続けに起こる出来事に、速人は大混乱。 そして速人は、村に一台だけある車「デューセンバーグ」に乗って、村から逃げ出そうとします。

今日の新刊ラジオは、物語のワンシーンをラジオドラマでお届けします!

黄泉坂案内人

人に好かれる“顔”には法則があった(ひとつ前の新刊ラジオを聴く)

黄泉坂案内人

黄泉坂案内人

タクシードライバーの磐田速人は、ある日「入日(いりひ)村」という村に迷い込む。そこは人間と妖怪が住む、現世とあの世との狭間に漂っている村。現世に戻れなくなった速人は大きな金づちをもった少女、今西彩葉とともに黄泉の国へと続く坂を上り切れない「未練を持った魂を救う仕事」を始める。心に沁みる伝奇ファンタジーです。