だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1919回 「憧れの作家は人間じゃありませんでした」

ある日、ずっと憧れていた作家・御崎禅の担当編集になった瀬名あさひは、喜びもつかの間、言い渡された注意事項で不安を抱えることに。
その注意事項は三つ。
「昼間は連絡するな」「銀製品は身に着けるな」「警察には気を付けろ」
どれも奇妙な内容だったが、あさひはひとまず了承し、実際、御崎禅に会いに行くことになった。
そこで明らかになる御崎禅の正体とは――!?
第2回角川キャラクター小説大賞で<大賞>を受賞した話題作!!(提供・KADOKAWA)

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憧れの作家は人間じゃなかった!? 人外たちが巻き起こす事件とは――?

こんにちは、ブックナビゲーターの南雲希美です。

今回は角川文庫より期待の新作をご紹介します。

早速内容を見ていきましょう。

出版社で編集者として働いている瀬名あさひ。

ある日、彼女は担当作家から「つまらない」という理由で担当替えの要望を出されてしまいます。

落ち込むあさひでしたが、編集長の大橋に次の担当作家の名前を告げられ仰天。

学生時代から憧れていた人気作家・御崎禅の担当編集をするとになったのです。

御崎禅は経歴、容姿、性別、年齢などまったくオープンにされておらず、編集部でさえ顔を見たことがあるのは編集長である大橋だけという謎の作家。

昔からのファンであるあさひは、その御崎禅に会えるということに歓喜しますが、その後付け足された意味不明な三つの『注意事項』で、少しの不安を抱えることになります。

その注意事項とは、

一、『昼間は絶対に連絡してはいけないし、訪ねても行かないこと』

二、『御崎禅と会うときは、銀製品は身に着けていかないこと』

三、『警察には気を付けろ』

果たしてこれらは一体どのような意味を持つのか。

作家・御崎禅とは何者なのか。

というわけで、今回も物語の一部をオーディオドラマにしてお届けします。

今回、『御崎禅』役は速水奨さん、『瀬名あさひ』役は高橋李依さんが演じています。

それでは、こちらのドラマをどうぞお聴きください。

◆キャスト(敬称略)
御崎禅…速水奨
瀬名あさひ…高橋李依
大橋伸宏…浅科准平

◆著者プロフィール
澤村御影(さわむらみかげ)さんは、神奈川県横浜市出身。 『吸血鬼と映画を―憧れの作家は人間じゃありませんでした―』で第2回角川文庫キャラクター小説大賞にて大賞を受賞し、デビューしました。

憧れの作家は人間じゃありませんでした

憧れの作家は人間じゃありませんでした

憧れの作家・御崎禅の担当編集になった瀬名あさひ。その際に言い渡された注意事項は「昼間は連絡するな」「銀製品は身につけるな」という奇妙なもの。実は彼の正体は吸血鬼で、人外の存在が起こした事件について、警察に協力しているというのだ。捜査より新作原稿を書いてもらいたいあさひだが、警視庁から様々な事件が持ち込まれる中、御崎禅がなぜ作家になったのかを知ることになる。第2回角川文庫キャラクター小説大賞“大賞”受賞作。