だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1581回 「犯罪者 クリミナル(上下巻)」

白昼の駅前広場を突然襲った通り魔事件。襲われた5人の人物は一切の共通点も無く、偶然の犯行だと思われた。しかし、その無差別に見える殺人には、陰謀の影があった。その事件の渦中にいて唯一生き残った青年、繁藤修司は、何者かに命を狙われながらも協力者とともに事件の真相を追っていく。

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

今月はラジオドラマの回を週に1本お送りしますということで、今回もラジオドラマの回です。

それではストーリーと登場人物をご紹介していきましょう。

白昼の駅前で突然起きた通り魔殺人事件。

被害者の5人には共通点もなく、ただ駅前の広場で待ち合わせをしていただけでした。

しかし、その無差別とも言える殺人の裏には巨大な陰謀の影が渦巻いていたのです。

この物語は、事件を追う男たち3人を中心に描かれています。

「繁藤修司(しげとうしゅうじ)」 建設現場の作業員として働く青年。バーで知り合った「亜蓮(あれん)」という女性と待ち合わせをしていたところに、通り魔事件に巻き込まれ、唯一の生き残りとなった人物です。

「相馬亮介(そうまりょうすけ)」 職業は刑事で、とある理由から警察署内でつまはじき者として扱われている人物。通り魔事件の生き残りである修司と共に行動し、事件を追います。

「鑓水七雄(やりみずななお)」 元テレビ局スタッフで、今は売文屋。相馬の古くからの友人であり、修司を匿うことになります。生真面目な相馬とは反対に、飄々としていて少しアウトローな雰囲気のある人物です。

この3人で事件を追っていくのですが、手に汗握る展開もあり、先が気になってすらすらとページが進みます。

涼しくなってきたこの秋の季節に読んでみてはいかがでしょうか。

◆著者プロフィール 太田愛さんは、特撮テレビドラマ「ウルトラマンティガ」で脚本家デビューし、その後「トリック2」、「相棒」などの刑事ドラマやサスペンスドラマを担当し、高い評価を受けています。そして、本書は太田愛さんの小説家デビュー作となります。

犯罪者 クリミナル 上 犯罪者 クリミナル 下

犯罪者 クリミナル(上下巻)

犯罪者 クリミナル(上下巻)

白昼の駅前広場を突然襲った通り魔事件。襲われた5人の人物は一切の共通点も無く、偶然の犯行だと思われた。しかし、その無差別に見える殺人には、陰謀の影があった。その事件の渦中にいて唯一生き残った青年、繁藤修司は、何者かに命を狙われながらも協力者とともに事件の真相を追っていく。