だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1579回 「さあ、地獄へ堕ちよう」

SMバーでM嬢として働くミチは、精神安定剤をアルコールで流し込むような生活を続けるなかで、幼なじみのタミーと偶然再会し、《地獄へ堕ちよう》というWebサイトの存在を教えられる。そのサイトに登録し、指定された相手を殺害すると報酬が与えられるというのだが……。異色の経歴を経て、横溝正史ミステリ大賞を史上最年少で受賞した著者の最凶の問題作!

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

みなさんは、“地獄”という言葉からどんなことをイメージしますか?

針の山とか、釜茹? それとも、“地獄のような体験”が浮かぶでしょうか。

ためしに「地獄」で名言・格言や諺を調べてみたら、こんな言葉がありました。

・「地獄は死後よりは存命中に訪ねる方がよい。(スペインの諺)」 ・「地獄への道は善意で舗装されている(カール・マルクス)」 ・「地獄とは他人のことだ。(サルトル)」 ・「人生は地獄よりも地獄的である。(芥川龍之介)」

なかなか深い言葉が多いですねー。

さて、今回紹介するのは、格言集ではありません。

横溝正史ミステリ大賞を受賞した文芸作品です!!

<あらすじ> 主人公は、SMバーでM嬢として働くミチ。彼女には、特に目標もやりたいこともなく、精神安定剤をアルコールで流し込むような生活をしながら、ある意味、退廃的な生活を送っていました。そんな彼女は、ある日、幼なじみのタミーと偶然再会します。そして、「帰るところがない」というタミーを家に泊めることになるのですが……。

今回はラジオドラマでご紹介いたしますので、 続きは音声版でお楽しみ下さい!

◆著者プロフィール 菅原和也さんは1988年生まれ。高校中退後、地元の和食屋でアルバイトをしながら調理師免許を取得。19歳の時に上京し、バーテンダーとして2年ほど勤務するが、アルコール依存症になりかけ、退職。現在はキャバクラでボーイとして働きながら執筆活動をしているという異色の作家。第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞。菅原さんは現在23歳。これは横溝正史ミステリ大賞史上、最年少での受賞となりました。

さあ、地獄へ堕ちよう

さあ、地獄へ堕ちよう

さあ、地獄へ堕ちよう

SMバーでM嬢として働くミチは、精神安定剤をアルコールで流し込むような生活を続けるなかで、幼なじみのタミーと偶然再会し、《地獄へ堕ちよう》というWebサイトの存在を教えられる。そのサイトに登録し、指定された相手を殺害すると報酬が与えられるというのだが……。異色の経歴を経て、横溝正史ミステリ大賞を史上最年少で受賞した著者の最凶の問題作!