だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1345回 「ネイティブに伝わるビジネス英語700」

あなたのビジネス英語はちゃんと通じていますか? 実は意外とネイティブには伝わっていない表現が多くあります。「使ってはいけない表現」「誤解されやすい表現」など、実は気付いてないのは本人だけかも……。日常英会話では許されたことがビジネス英語では仕事の上でダメージとなってしまうことも。そうならないためにも使えるビジネス英語、身につけませんか。

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失礼な英語、あなたも使っているかも?!

「英語は得意ではないけれど、日常会話ならなんとか……」という人は多いと思います。 日常会話であれば、ニュアンスや身振り手振りで、どうにかなるでしょう。しかし、ビジネスで英語を使うとなるとそうはいきません。

「ネイティブに伝わるビジネス英語700」(アスコム/刊)は、ネイティブにとって違和感のある英語から脱却するためのビジネス英語を紹介した本です。

◆      ◆      ◆      ◆

● 著者について デイビット・セイン(アメリカ出身)さんは、累計200万部の著作を刊行してきた、英語本のベストセラー作家。日本での20年以上の豊富な英語教授経験を持ち、日本人に合った日本人のための英会話マスター術をこれまで多数開発してきました。

●「日常英語」と「ビジネス英語」の一番の違いとは? 「日常英語」と「ビジネス英語」の一番の違いとはなんでしょうか。 それは、“表現などの間違いをどこまで許容してくれるか”という部分だと、デイビットさんは言います。

日常会話であれば、少しぐらい間違えてもきっと相手も理解しようと努力してくれるでしょう。しかし、ビジネス英語ではそうはいきません。 日本語に置き換えて考えてみると実感しやすいかもしれません。

たとえば、道を聞かれたとき・・・。 「明治神宮は、デコですか?」と、「どこ」を「デコ」と間違っていたとしても、 (「どこですか?」と聞きたいのかな? 明治神宮ならあっちですよ)と、何とも思わずに案内できますね。

しかし、ビジネスの現場ではどうでしょうか。 たとえば商談などにおいて・・・ 「この商品は、1ダースで、いくらダ?」と、敬語が使えていなかったりすると、 それだけで不安になったり、信用できなくなってしまうのではないでしょうか。

ビジネスで話す相手は、説得しなければならない相手だったり、交渉しなければならない相手だったり、言い訳しなければならない相手だったりします。正しく自分の意思を伝えないと、大きな誤解を生んだり、損害を被ることにもなりえます。

日常会話であれば大して気にならないことでも、ビジネスの上では、細かいことまで気になってしまいます。それは、外国人も日本人も同じなのです。

Let’s charange! その英語表現、大丈夫?

ネイティブの感覚はこんなに初歩的なところにも現れます。 たとえば、挨拶です。

あなたは会社員。 朝、出社しました。さあ、どのように挨拶をしますか?

「Good morininng」と、思ったあなた!

ブッブーー。不正解です。

「Good morininng」ではありません。朝の挨拶は、「Hi」なのです。

「Hello」が正式な言い方で、そのカジュアル版が「Hi」だと思っている人も少なくないと思いますが、実際はネイティブにそういった意識はありません。実は「Hi」と「Hello」のふたつの表現はセットで使われることが多いのです。

相手が「Hello」、とあいさつしてきたら、こちらは「Hi」と答える。逆に、相手が「Hi」とあいさつしてきたら、こちらは「Hello」と答える。このような具合に、相手と違った答え方をするのがネイティブ流。 ネイティブの感覚では、「Hello」を「Hello」で返したり、「Hi」を「Hi」で返すというのは、なんだかとても変なことなのです。

ではもうひとつ。

予定を尋ねられて「今は時間がない」というときに、なんと言いますか?

つい使ってしまいそうな「I don’t have time .」は、実はとっても失礼な表現。 正解は、「I don’t have time right now . How about 〜」。

「I don’t have time .」では、あまりにもストレートすぎて、日本語の感覚でいうと、「あなたと話す時間なんてない!!」と受け取られてしまう可能性があるのです。

簡単で基本的な表現にも、ネイティブの感覚を知らないと意外なトラブルを起こしてしまうかもしれませんね。

まとめ&全章チェック

本書には、「お忙しいところ恐縮ですが…」「見積もりを作ってくれませんか?」など、仕事を進めるうえで必要なビジネス英語や、お礼、謝罪、会議、電話の受け答え、打ち合わせや商談にいく人へのひとこと、お客さまを迎えるとき、訪問するとき、商談のときなど、さまざまなビジネスシーンで活用できるビジネス英語が紹介されています。

それでは、今日はこのへんで・・・、 See you tomorrow.

矢島さんが頑張って英語で話してるとこも聴いてみてね。 ラジオを聴く

ネイティブに伝わるビジネス英語700

失礼な和訳にセンスがあっておもしろかったなあ

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<目次> Chapter.1 朝の出社 Chapter.2 上司と部下のコミュニケーション Chapter3. 仕事を進める Chapter4. お礼と謝罪 Chapter5. 交流する Chapter6. 会議 Chapter7. 電話を受ける Chapter8. 電話を掛ける Chapter9. お客様を迎える Chapter10. お客様を訪問する Chapter11. 帰る

ネイティブに伝わるビジネス英語700

ネイティブに伝わるビジネス英語700

あなたのビジネス英語はちゃんと通じていますか? 実は意外とネイティブには伝わっていない表現が多くあります。「使ってはいけない表現」「誤解されやすい表現」など、実は気付いてないのは本人だけかも……。日常英会話では許されたことがビジネス英語では仕事の上でダメージとなってしまうことも。そうならないためにも使えるビジネス英語、身につけませんか。