だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1319回 「生きたい」

かつて一世を風靡した女優、三原じゅん子。そんな彼女が、芸能界を引退宣言してまで臨んだ衆議院議員への道。何故、彼女は、成功していた華やかな世界を捨てて、政界へ飛び込んだのか。彼女がしようとしていることは何なのか?芸能界での苦悩、挫折、2度の結婚・離婚、子宮頸がんの克服、自ら介護施設への経営、そして政界へ。その壮絶な生きざま全てがいま明らかになります。

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三原じゅん子の壮絶すぎる過去と現在

三原じゅん子さんを知っていますか? 世代によって、彼女のイメージは変わってくるのではないでしょうか。 金八先生での不良少女役の女優、アイドル歌手、レーサー、コアラ(芸人)との結婚と離婚、そして今の彼女の姿は参議院議員。

本書は、タレント・三原じゅん子の芸能人生、青春時代のいじめ、2度の結婚・離婚、子宮頸がんでの壮絶な闘病、そして政界転身までの生き様を綴った一冊です。

● 著者について 著者の三原じゅん子さんは、1964年、東京都生まれ。1979年、「3年B組金八先生」に出演し、“つっぱり”のイメージで人気が急上昇しました。1980年には、歌手デビュー。デビューシングル「セクシー・ナイト」は売上げ55万枚を超えるヒットとなり、1982年にはNHK紅白歌合戦にも出場。その後は、ハードロックバンドを結成したり、レーシングドライバーとしても活躍しました。その傍ら、バラエティ、女優業と活躍し続けました。

テレビで見る彼女は、とても華やかで成功し、誰もがうらやむ人生でした。しかし、私生活では苦悩・挫折・絶望の連続だったと言います。中学時代のいじめ、母親の病気、二度の離婚、二度の流産、子宮頸がんとの闘い、がん再発の恐怖。

それでも彼女は、懸命に生きています。自らが受けたがんとの闘いで、医療や介護など福祉への関心が目覚め、がん撲滅の啓発運動を行うようにもなります。2010年には、介護施設の経営にも乗り出しました。そして、記憶にも新しい、衆議院議員選挙に自民党から出馬。見事、当選を果たします。

何故、彼女は、華やかな芸能活動で成功をしていたにもかかわらず、それを全て捨てて国会議員へとなっていったのでしょうか。本の中では、三原さんの逆境と闘い続けた人生が綴られています。 そこには、いままで知ることのなかった、三原じゅん子が・・・。

誰もが疑問に思った「何故、彼女が福祉活動を?」「何故、芸能界を引退してまで選挙に?」その答えも全て語っています。そして選挙中に何度も比べられた、谷亮子議員。彼女への思いまで、赤裸々に語っています。

三原じゅん子が国会議員になった理由

三原さんは、「国会議員になることは自然な流れである」と、その理由をこう語っています。

「「タレント議員に何ができる」と言われていたことも知っています。けれど私にとって国会議員になることは、決して突飛なことではなかったのです。 女性にとって一番大切な子宮を失った後、私は同じ病気を経験した仲間たちと共にNPOの活動に参加するようになりました。 その一方で、以前から関心を抱いていた介護福祉に関する見聞を広め、2010年3月に介護施設を立ち上げました。そうした経験を通じて私は、個人の努力では、どうにも解決のつかないさまざまな問題点があることに気づいたのです。 誰かがなんとかしてくれるのを待ってなどいられない。 確かに私はタレント議員かもしれません。けれど自ら出馬を志願した私には、さまざまな経験を通して政治に関して学んできたという自負がありました。 現状と向き合う中で体験した憤りがありました。 そして何よりも、私にしかできないことがあるという強い信念がありました」

「いつか、あの議員さん、女優だったんだよと言われたい。」

スケバンアイドルとして過ごした日々、家族を襲った悲劇、クルマに明け暮れた生活、二度の結婚・妊娠・流産・離婚、がん告知、闘病生活、介護施設の立ち上げ、自民党から公認されるまでの長い日々、お金のない選挙活動、そして当選。

三原じゅん子の人生は壮絶です。それでもまだ途中。 彼女の生き方は、きっといまを生きる女性全てに勇気を与えるのではないでしょうか?

彼女はこうも言います。 「これまでの人生も私なりに懸命に生きてきたつもりです。 晴れの日もあれば、雨の日も、嵐の日もありましたが、すべての経験が無駄でなかったと思えることが嬉しい。 幼いころに目覚めた正義感、芸能界の中で培った根性、レースの世界で育んだ協調性、二度の流産を経て知った命の尊さ、がんという病を通して築いた生きていることの素晴らしさ・・・。 この中の何かがひとつ欠けただけで、私の運命は別の方向へ向かっていたかもしれないと思うと、大きな勇気が湧いてきます。 私の選んだ道は間違っていない、議員として生きることが、生まれる前から予め決まっていたのだとさえ思えてくるのです。 幸せな経験は希望へ、苦しい経験は人の痛みを知る優しさへと繋げたい。 今は、「女優だった三原じゅん子が議員になった」 と思われていたとしても、近い将来、 「三原じゅん子って前は女優だったんだよね」 と捉えていただける日が来ると思っています」

不正や、疑問に感じたことに真正面から向かっていく正義感が頼もしく、彼女を信頼でき、活躍に期待がもててきます。

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かつて一世を風靡した女優、三原じゅん子。そんな彼女が、芸能界を引退宣言してまで臨んだ衆議院議員への道。何故、彼女は、成功していた華やかな世界を捨てて、政界へ飛び込んだのか。彼女がしようとしていることは何なのか?芸能界での苦悩、挫折、2度の結婚・離婚、子宮頸がんの克服、自ら介護施設への経営、そして政界へ。その壮絶な生きざま全てがいま明らかになります。