「いい言葉」を使えば「いい運」がやってくる
数えてごらん 幸せを見つける道しるべはここにあった

数えてごらん
幸せを見つける道しるべはここにあった

著者:白水 春鵞
出版:コスミック出版
価格:1,430円(税込)

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本書の解説

自信が持てない、落ち込んでいる、元気が出ない、漠然とした不安を抱えている。
こんな時、自分をどうやって勇気づけていますか?

どんな人でもいいところや誇れるところがあるはず。でも、気持ちが落ちている時は、なかなかそこに目が行きません。

落ち込んだ自分を立て直すために「過去」と「未来」を数えよう

自分を立て直すために大切なのは、見失っている自分の良さやこれまでにやってきたこと、うまくやり遂げたことに意識して目を向けること。ことだま書道家の白水春鵞さんの著書『数えてごらん 幸せを見つける道しるべはここにあった』(コスミック出版刊)はそんなことを教えてくれます。

白水さんが本書のなかで提唱しているのは「数えること」。
数える対象は何でも構いません。これまで経験したうれしかったことや、感謝したい人、今持っているもの、これからやりたいことなどなど、今の自分を作った体験や未来の自分が手に入れたいものについて、思いつく限り数えてみましょう。

それは、すなわち自分と深く対話すること。これをすることで、自分の良さや魅力、これまで成し遂げていたことに目を向けることができ、自信を取り戻せるはずです。

数えていると、幸せがじわっと感じられるようになります。
過去のことを整理することができ、そういう過去の上に、今の自分が生かされていることを実感できるのです。(P12より)

「よい言葉」がよい人生を作っていく

また、自信を持って自分らしく生きるためには「よい言葉」を使うことも大切です。自分が口に出す言葉は、知らず知らずのうちに潜在意識に刻み込まれていくもの。普段からマイナスの言葉やネガティブな言葉、人を傷つける言葉を使いがちな人は、意識して言葉遣いを変えてみるといいかもしれません。

「あの頃に戻りたい」ではなく「楽しい未来を考えよう」。
「こんな程度ではダメだ」ではなく「ここから巻き返せばいい」。
「なんでこうなったんだろう」ではなく「どうすれば改善できるのだろう」。
最初は無理をしているように感じても、ポジティブな言葉遣いを続けていけばだんだん身になじんでくるはず。

「最初は言葉ありき」です。
言葉が思考を生み出し、思考が行動となります。
言葉の使い方によって、よい人生にもなり、よくない人生にもなります。
よい言葉をつかえば、よい人生が開けてきます。(P189より)




過去にあったことや未来にやりたいことを数えること。
そして、言葉が持つ大きな力を知って、その助けを借りること。

白水さんが本書の中で提唱しているこれらの方法は、落ち込んだ心を立て直すために、そして幸福な人生を作っていくために大いに役立ってくれるはずです。

(新刊JP編集部)

インタビュー

■言葉を変えれば思考が変わり、思考を変えれば行動が変わる

『数えてごらん 幸せを見つける道しるべはここにあった』についてお話をうかがえればと存じます。まず、今回の本を書いた動機について教えていただきたいです。

白水: 私は昔からマイナス思考の塊だったんですね。そんな自分が嫌で、十数年前から自己啓発のセミナーに参加するようになったのですが、そこで教えていただいたのが、毎日使う「言葉」の大切さでした。

その通り自分が使う言葉から変えていったら、少しずつマイナス思考も変わっていったのです。自分と向き合うことの大切さ、言葉の使い方の大切さ、潜在意識の使い方を是非多くの人に知ってほしいという思いで書きました。

言葉を変えれば思考が変わり、思考が変わると行動が変わる、と言いますからね。

白水: そうですね。もう一つ教えていただいたのが、「書き出すこと」です。あるセミナーで「あなたの夢を100個書きなさい」と言われまして。

100個ですか。

白水: 100個です。それを書いたことがきっかけで、色んなことを数えるようになったのです。それで気づいたのが、数えることは、自分と向き合うことなのです。

過去のつらい体験や、過去のよろこび、小さな成功体験などを数えます。過去のできごとでトラウマになっていることもあるでしょう。そういう過去を数え、書き出し、自分と向き合うことで、過去からの卒業をする。過去を清算できたら、現在に向き合ってみます。

仕事やお金、人間関係、健康など悩んでいること、また、自分の長所、持っている才能、継続できているもの、好きなものなどを数えてみます。過去、現在、次は未来、自分が本当にやりたいことは何なのかなどを数えていきます。数えることを書き出し、自分と向かい合っていきます。そうすることで幸せを感じられるようになったり、悩みが解決できたり、未来に向かって進めるのではないかと思います。

私の周りをみても、マイナスの言葉を使っていたり、言葉遣いが悪くて悩んでいたりする人が多いのですが、そういう方々にこの本を是非読んでいただきたいと思っています。自分が使う言葉が人生に影響を及ぼします。数えることで人生がどう変わるか、言葉の使い方の大切さ、潜在意識の使い方について書いています。

自己啓発のセミナーに行き始めたのはいつ頃のことですか?

白水: 14、5年前でしょうか。58歳くらいの時からだと思います。

参加するのはハードル高そうに思えます。

白水: それだけ当時の悩みが深かったのだと思います。
仕事や人間関係、健康など人生について悩んでいたのだと思います。だからセミナーに魅かれていったのではないでしょうか。

行きはじめてから、自分の変化を感じることはありましたか?

白水: ありました。私はもともと自分の容姿や能力、健康にまったく自信がもてずにいました。毎朝、鏡に向かって、「あなたは笑顔美人だね。」「やろうと思えば、なんだってできるよ。」「あなたは健康になりつつあるよ」などを言っていました。すると、人に会うときに、笑顔で対応できたり、何かに挑戦する勇気がわいてきました。
一日にして変わることはないでしょうが、毎日継続することが大切ですね。

■将来やりたいことが見つからない人へ

「数える=列挙する」ことで過去や未来についての自分の考えが整理される、というのは確かにそうだと思います。たとえば「将来やりたいことが見つからない」という悩みを持っている人の場合、どんなことを数えればいいのでしょうか?

白水: セミナーの中で「夢を100個書き出す」という課題があったのですが、2つ、3つならともかく、100個なんて私は考えられませんでした。

きっと多くの人が100個書き出すことは、最初は無理ではないでしょうか。
日頃の生活の中で、例えばテレビを見ているとき、

*あの人って素敵だな
*あの人ってあんないいところがあるのだ
*あの人のまねをしてみようかな
*あの人のようになりたいな
と思うときはありませんか。
本を読んでいるときに
*この主人公ってカッコいいな
*どこがカッコいいんだろう
*主人公に憧れるな
*この主人公のようになりたいな
と思うことありませんか。

周囲を見渡しても、お友達や先輩でカッコいい人、何かに夢中になっている人、魅力ある人、成功している人っていませんか。
先ずは、そういう人々の、カッコよさ、憧れ、魅力、を書き出してみて、
*自分は何が好き
*自分は何がやりたい
*自分は何に興味がある
*自分は何が得意
*自分は何を継続している
と考えてみましょう。それらを書き出してみることが、自分との対話であり、将来やりたいことが見つかる手がかりとなるのではないでしょうか。

人から入っていくんですね。

白水: そうですね。人のまね、人の良いところをもらうことから始めてはどうでしょうか。

白水さんは「言霊書道家」として活動されていますが、書としてしたためる言葉の選び方について教えていただきたいです。

白水: 日頃の生活の中で感じたこと、セミナーに学んだこと、共感できた言葉だったり、本を読んでいて心に残った言葉をメモしておいて、書にすることが多いです。あとはことわざや四字熟語を書いたりもしますね。

言葉の持つ力について。言葉はどのように人の思考に影響を与えるのでしょうか。

白水: 私たちには「潜在意識」と「顕在意識」という二つの意識領域があると言われています。顕在意識は実際に考えていること思っていることについての意識ですが、潜在意識は無意識の世界です。そして、顕在意識が4%で潜在意識が96%と言われているのですね。

私たちみんな、生まれた時の潜在意識にはいいも悪いも、プラスもマイナスもなかったはずです。それが成長するにつれて、見聞きしたいろいろなものが入っていき、潜在意識に入り込んでいきます。「そんなことをしたら危ないんじゃないの」とか「あんたって頭が悪いからね」「あなたはグズね・サッサとせんね」とか、周囲の人に言われた言葉が潜在意識に入っていくんです。よいことも悪いことも、見聞きしたこと、体験したことすべてが潜在意識に入っていくのですね。

人は無意識の世界から無意識に行動をしていると言われています。潜在意識にプラスがたくさん入っておれば、肯定的な言葉を使いポジティブな思考ができ、よい行動ができます。反対に潜在意識にマイナスが多いと、否定的な言葉を使い、ネガティブ思考となり、消極的で失敗も多いということですね。

人は20歳になるまでに14万8000回ものマイナス言葉を聞いて成長すると言われています。潜在意識にたくさんのマイナスが入っているわけなんですね。だからこそ、意識して、よい言葉を選び使うことが大切なんですね。

私の身近に「私なんてダメだから…」というのが口ぐせの人がいます。こういう人はどんな言葉を使うのがいいでしょうか?

白水: 自分で言った言葉は潜在意識にそのまま入りますから、自分をダメなんて言わない方がいいですね。もし言ってしまったら「今のウソウソ! 神様ごめんなさい」と言って取り消しましょう。「私はとっても頭がいいのよ」「私に才能があるのよ」「がんばれば、なんだってできるのだから」とポジティブな言葉に言い直すのがいいと思います。

誰かと一緒にいる時に言うのはちょっと恥ずかしい言葉ですね。

白水: そうですね。もし誰かと一緒なら「私はダメじゃないと思うのよね」「今からがんばればいいよね」というのがいいかもしれません(笑)。

ネガティブな気持ちの時に無理にポジティブな言葉を使うのは疲れてしまうという人もいるのではないでしょうか。

白水: はい。ただ、ネガティブな気持ちのままでいることのデメリットは大きいので、できるだけ意識して前向きな言葉を使っていただきたいと思います。

実は私も、自分で自分を「頭がいいね」「すてきだね」と言うのは抵抗があったのですが、だんだんと慣れていきました。

ただ、お金がない人が「私はお金持ちだ」というのは、言葉と現実にギャップがありすぎて言えないですよね。病気で苦しんでいる人が「私は健康だよ」というのも、きついですよね。

そんなときは、「私はお金持ちになりつつある」「私は健康になりつつある」などのように現在進行形の言い方をすることをおすすめします。「私はお金持ちになりつつある」「頭がよくなりつつある」「私は健康になりつつある」という風に現在進行形にすれば、まだ成長途上でこれから上がり目がある、ということを無理せず潜在意識に訴えかけられるのではないかと思います。

本書をどんな人に読んでほしいとお考えですか?

白水: *ネガティブな方
*どうしても思考がマイナスな方向に行ってしまう方
*悩みが多い方
*今幸せを感じられない方
*やりたいことが分からない方
*成長過程である学生さんや若い方
*仕事や人間関係で悩んでいる方
*健康に不安を感じている方
*よい言葉・よい思考をしたい方
*潜在意識をプラスでいっぱいにしたい方
1人でも多くの方に読んでいただけたら嬉しいです。

日々使う言葉の大切さや数えることの効果、そして潜在意識について、この本を読んで知っていただけたら嬉しいです。

(新刊JP編集部)

書籍情報

目次

  1. なんでも数えてみよう
  2. 数えることで自分と向き合おう
  3. 実際に行動を起こそう!
  4. 数えることで幸せな日々をつかんだ人
  5. 日常で幸せを呼び込むためのちょっとしたコツ
  6. 数えるためのQ&A

プロフィール

白水 春鵞(しらみず・しゅんが)
白水 春鵞(しらみず・しゅんが)

白水 春鵞(しらみず・しゅんが)

ことだま書道家。福岡県八女市出身。
現在は久留米市にて書道教室を主宰。毎日女流展県知事賞など各賞を受賞。
日本一の梅酒「うぐいす」のラベルを書いた書道家としても知られている。
全国およびヨーロッパ各地でも個展を開催。自己啓発系のセミナー講師としても活躍中。
著書に書と詩でさまざまな元気のでる言葉をつづった『笑ってごらん』(文芸社)がある。

数えてごらん 幸せを見つける道しるべはここにあった

数えてごらん
幸せを見つける道しるべはここにあった

著者:白水 春鵞
出版:コスミック出版
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