不調が消えて目がよくなる!
1分「視力」リセット
著者:今野 清志
出版:宝島社
価格:1,320円(税込)
著者:今野 清志
出版:宝島社
価格:1,320円(税込)
コロナ禍もあって家で過ごすことが多くなったという人は少なくないでしょう。家にいると、ついつい増えるのが、テレビを見たり、スマートフォンを見たりする時間。今ではスマホ一台あればいろいろな映画やドラマを観ることができるので、以前よりも目を酷使する機会が増えているかもしれません。
目の疲れからくる不調の回避には、日常的な目のケアが必要だと語るのが、『目は1分でよくなる!』(自由国民社刊)の著書などで知られる今野清志さんです。
今野さんの新刊『不調が消えて目がよくなる! 1分「視力」リセット』(宝島社刊)では、目のまわりに刺激を与えたり、全身に働きかけるトレーニングや生活習慣の改善など、目のトラブルに対処する方法を教えてくれます。では、どんなトレーニングがあるのでしょうか。
今野さんは目の不調の原因は酸素不足だと指摘します。特に、現代はパソコンを使っての座り仕事が多く、うつむき姿勢でいる時間が長いため、気道が狭くなり、呼吸が浅くなる傾向にあります。その結果、知らず知らずのうちに酸欠状態になっているというのです。
そこで今野さんはまず、視力リセットのために、目の周囲を刺激するトレーニングを紹介します。それが今野式トレーニング5つのメソッドです。
1、タッピング法
タッピング法とは、眉毛の上、目の下1センチ、こめかみ~頭頂の3つの場所を指でリズミカルにトントントンと叩いて血流を改善するメソッドです。指は人さし指から小指4本を使い、指の腹があたるようにしながら、軽快にトントントンと1カ所10回タッピングします。
2、シェイク法
これは指の腹でプルプルと揺らすように刺激を与える方法で、場所はタッピング法の3カ所に加えて、首の後ろ、首の両脇もシェイクしましょう。あてた指先にほんの少し圧をかけ、上下左右に揺らす感じでシェイクします。
3、さすり法
両手の中指の腹で肌をやさしくさするメソッド。目の上側3カ所(眼窩の骨の上のライン、眉毛の上のライン、眉毛より1センチ上のライン)と、目の下側3か所(眼窩の骨の上のライン、目の下5ミリ、眼窩の骨1センチ下)を中指で顔の内から外へゆっくり軽くさすります。
4、指圧法
目のまわりと耳、爪にあるツボを押して刺激する方法です。目の周囲には12のツボが、耳にも複数のツボがあります。それぞれのツボの場所は本書を参考にしてみてください。また、両親指の付け根の外側には「少商」というツボがあり、ここも刺激するといいのだとか。
5、刺激法
最後の刺激法は、目を大きく見開いて眼球を動かしたり、眉やまぶたをひっぱって刺激を与えるなどして、普段受けることない刺激を内側かと外側から与えて筋肉をほぐすメソッド。眉毛や目をひっぱったり、目を見開いて上下左右に眼球をゆっくり動かしたりします。
さらにこの本では体全体の血流や代謝を高めるための、全身のトレーニング法と呼吸法が紹介されています。
生活柄、どうしても目を使ってしまうという人も多いはず。しかし、適度に休ませたり、対処をしてあげなければ、不調は深刻化してしまうかもしれません。
本書には、自分でできる目のセルフチェック法も書かれています。それらを活用しながら、目のケアをしてみてはいかがでしょうか。「目」は大切な場所。だからこそ、気を配らなければいけないはずです。
(新刊JP編集部)
パソコン仕事をしていると蓄積するのが目の疲れ。最近目がつらくて……と悩んでいる人は少なくないでしょう。
もちろん他にも目の疲れを増長させるものはあります。例えばスマートフォン。今となっては私たちの生活に欠かせないツールですが、近距離で画面をじっと見るわけですから、目に大きな負担をかけていることになります。
でも、自分の目の疲れ度を客観的に知ることができれば、何らかの対策は打てるはず。そこで『不調が消えて目がよくなる! 1分「視力」リセット』(今野清志著、宝島社刊)から、「自分でできる目のセルフ・チェック法」をご紹介します。もし疲れていることが分かったら、ぜひ目を労わりましょう。
目の不調は少しずつ進んでいきます。特に視力の低下はいかに早く気づけるかが大事。小さなサインを逃さないようにするために、著者の今野さんは毎朝の視力チェックをすすめています。
食卓の側や洗面所の壁に視力検査表を貼り、片方の目をつぶってどこまで見えるかチェックをします。検査表は3メートル用が一般的で、自分の食卓の席から3メートル離れたところに貼り、座ったらチェックするように習慣付けをしましょう。また、検査表が手に入らない場合は、カレンダーなど身近なものでもOKです。
目の疲れ具合をチェックするには、目を閉じて、まぶたの上から中指でやさしく眼球全体を押してみます。決して強く押さないようにしましょう。このとき、眼球がぷよぷよして押し返す感覚があったでしょうか? 柔らかさや弾力を感じない場合は、目が疲れている状態だと今野さんは言います。
目と体の疲労の原因である体の酸素不足のチェックは「中府」というツボで行います。これは、鎖骨の指1本分下を肩に向かってたどり、腕の骨のつけ根との境目のくぼみにあり、肺の気が集まるとされるツボ。左右に2カ所あります。
ここを押してみて、もし痛みを感じるようであれば、目も体も酸素不足のサイン。疲れが取りにくい状態といえます。今野さんによれば、普段の生活でなんともないと思っていても、この中府を押すと痛みを感じる人は多いそう。注意が必要です。
内臓が硬くなっていると、横隔膜が下がりにくくなり、呼吸が浅くなりやすくなります。そういう状態になっていないかチェックする方法を紹介しましょう。
まず、仰向けに寝て、おへそを中心に半径10センチほどを両手の中指で時計回りに押していきます。このとき3秒かけて息を吐きながら1センチくらいの深さでへこむように押し込みます。押したときに痛みなどがなく、ゴムまりのような弾力を感じるならOK。つっぱり感や痛みを感じる場合は、内臓が硬くなっているサインです。
◇
不調のサインを早めに察することができれば、深刻化する前に目や体を労わることができるようになるはずです。
特に目は毎日酷使しがちですから、気を配りたい場所。本書にはこうしたチェックポイントのほかにも、目の疲れや不調に対するトレーニングなどが紹介されていますので、参考にしてみるといいでしょう。
日々の生活の中で酷使しがちな「目」。
「目」を労わるためには、生活習慣を整えることも大事です。普段の暮らしのなかで、ちょっと意識をするだけで目の不調を予防できたり、改善できるポイントがあります。
ここでは、目の不調への対応法を教えてくれる『不調が消えて目がよくなる! 1分「視力」リセット』(今野清志著、宝島社)から、日々の生活の中でできるトレーニングをご紹介しましょう。
まずは姿勢から。今野氏によると、目の不調の原因の一つは酸素不足。それを解消するために、正しい姿勢を身につけて血流改善を試みましょう。
具体的には猫背になっていると、酸欠になりやすいため、できるだけ背すじを伸ばすことが大事です。特に仕事や勉強に没頭して目が疲れてくると、パソコンの画面や本にどんどん顔が近づいて猫背になりがち。そんな姿勢になっていると気づいたときは、背筋を伸ばしましょう。
また、肩の力を抜いて胸をぐっと広げたり、背伸びをして首や肩をぐるりと回すと、血流が改善して気分転換になります。
今野氏によれば、酸素不足の原因として胃腸の硬化があるそう。そんな硬くなった胃腸をほぐすには、「お腹もみ」が効果的。
そのやり方としては、まずベッドや布団に仰向けに寝て、息を吐きながら、おへそを中心に半径10センチくらいの位置を、おへその右側から時計回りに押していきます。両手の指先を使って1か所3秒ずつ、3周で1セット。何セットやってもOKです。お腹もみをしたら、その後、両ひざをお腹に引き寄せて抱え、30秒間その姿勢をキープします。
寝る前や食前などに行い、食後など、胃腸が活発に動いているときは避けましょう。
お風呂の中でも目の疲れを取るためのトレーニングができます。それが「眼筋ほぐし」です。
まずはお湯に浸したタオルを縦4つに折り、軽く仰向いて目を閉じ、タオルをまぶたの上にあてて軽く押さえます。続いて、目を閉じたまま、眼球を動かし、上→右→下→左の順番でそれぞれ6秒間キープしましょう。これを5セット行います。
◇
目の不調は全身とつながっていると今野氏。毎日酷使をしてしまっている目のために、生活の中でできることは数多くあります。
本書ではほかにも食生活や睡眠、パソコンやスマホの使い方などを伝授。元気な目を取り戻すためのトレーニングと合わせて、目の疲れを感じているときに読みたい一冊です。
今野 清志(こんの・せいし)
日本リバース院長。目と耳の美容学院学院長。
中央大学法学部卒業後、東京慈恵会医科大学アイソトープ科(当時)の研究員として医学を学ぶ。当時日本初のRIの血液検査を紹介するかたわら、予防医学の重要性に気づき、薬を使わない治療法の確立を目指すようになる。その後、中国北京国際針灸倍訓中心結業・中国中医研究院で研修などを行なう。30代から東中野、赤羽、銀座、日本橋などに整体治療院を開業。現在は日本橋茅場町本院と東中野分院で施術を行なっている。主な著書に『目は1分でよくなる!』(自由国民社)、『いつでもどこでも目がよくなる小さな習慣』(だいわ文庫)、『目がよくなって心も体も超スッキリ!』(王様文庫)などがある。
著者:今野 清志
出版:宝島社
価格:1,320円(税込)