『アンガーマネジメント×怒らない体操 たった6秒で怒りを消す技術』
「アンガーマネジメント」と「ウォーキング」が出会ったきっかけ
鬼頭: お二人をパッと見たときに、服装や雰囲気が対照的だなぁと思ったんですけど、どのようなきっかけで、本をご一緒に書かれる事になったんですか?
2014年の夏に、デュークさんのお弟子さんが僕の講座を受けに来てくださって、その時に「アンガーマネジメントとデュークさんのウォーキングは合わせられる」とおっしゃってくれたんです。それから体を使ったエクササイズを企画として進めたいという思いが沸いて、昨年の8月にデュークさんを紹介していただいた、といういきさつになりますね。
鬼頭: その時に初めてデュークさんに会われたんですか?
はい。六本木でお会いしたんですけど、案の定すごかったですね、デュークさんのオーラは(笑)
鬼頭: 私も今日初めてお会いした時、同じ事を思いました(笑)
服装が派手なだけですよ(笑)
鬼頭: 反対にデュークさんはアンガーマネジメントについてはどのくらいご存じだったんですか?
恥ずかしながら僕はそれまで全く知らなかったですね(笑)弟子の話を聞いて初めて知りました。僕は結構カッとくるタイプだったんですが、安藤さんから「6秒」で怒りを消せるアンガーマネジメントのお話を聞いて「なるほどなぁ」と思ったんです。
鬼頭: それから本で広めていこうという計画に?
本にするのか、映像にするのか、具体的な方法は決めてなかったんですけど、とにかく何らかの形で世に広めていきたいという思いはありましたね。
動作を入れる事で完成した「アンガーマネジメント」
鬼頭: アンガーマネジメントの内容は読むだけじゃなくて、デュークさんが教えてくれた動きをつけることによって、一層体の中から怒りが抜けていくような気がしました。
ストレスは体の中に溜まりますからね。それが蓄積されて怒りに変わっていくので、体をほぐせばストレスは抜けやすくなりますよ。
アンガーマネジメントって、今までは講座を受けるか、本を読むくらいしか方法がなかったんですけど、体を使ったものが出来るようになると、いつでもその場で練習ができるようになります。そこが大きなポイントですね。
鬼頭: 確かにそうですね。そのアンガーマネジメントの講座というは普段どんな事をされているんですか?
アンガーマネジメントには3つのテーマがあって、1つは「衝動のコントロール」といって、イラっとした時に余計なことをしないためのもの。2つ目は、そもそも「怒り」をどう考えればいいのか、という「思考のコントロール」法。3つ目は、怒った後にどう行動すればいいのか、という「行動のコントロール」法。主にこの3つを教えているんですけど、これだと頭の中で考える事の方が多くなってしまって、体がついてこないんです。
鬼頭: なるほど。お二人のコラボレーションによってそこが補完されたわけですね。
怒ったときに自分を落ち着かせる「魔法の言葉」
鬼頭: カッとなった時に自分を落ち着かせるための「6秒魔法の言葉」というセラピーが本の中で紹介されていたんですけど、安藤さんは普段怒ってしまいそうな時、どんな「魔法の言葉」を自分にかけていらっしゃるんですか?
その時によって変わるんですけど、僕がよく使うのが「まぁなんとかなるかな」という言葉ですね。
鬼頭: あ、そういうのでいいんですね!
シンプルな言葉でいいんですよ。極端な話、子供の名前でもペットの名前でも、自分が一言つぶやいて落ち着く言葉であれば、なんでもいいと思います。
鬼頭: そうなんですね。デュークさんはどうでしょう?
僕も似たようなものですよ。奥さんにこっぴどく怒られた時なんかは、とりあえず喧嘩にならないようにと、「うん、そうやな」って返します(笑)相手のことを認めて、受け入れるようにしていますね。
鬼頭: それ大事ですね!喧嘩がひどくならないようにするには!
売り言葉に買い言葉を繰り返していたら喧嘩は止まりませんからね(笑)