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女性が仕事で夢を叶える! 心磨き7レッスン

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女性が仕事で夢を叶える! 心磨き7レッスン

本書の解説

「将来なりたい職業」
「いつかなりたい自分」

こういう理想を実現するのに必要なものはなにか。スキルを身に着けることや的確な戦略を作ることはもちろん不可欠だろう。しかし、それらを備えていても、現実にはうまくいく人とそうでない人に分かれてしまう。

つまるところ、成功と失敗を分けるものはなんなのか?

「自分らしさ」が可能性をつぶす

著者、後藤勇人さんお写真

女性を対象とした起業ブランディングコンサルティングを行っていて、ミス・グランド・ジャパン2019のキャリアアドバイザーも務める後藤勇人さんは、著書 『女性が仕事で夢を叶える!「心磨き」7レッスン』で「成功する人、しない人の差はマインドセット」だとしている。どんなに努力をしていても、才能があっても、マインドが磨かれていなければ実際に成功することはないし、仮に自分の思いを実現することができても、その状態は長続きしない。スキルやノウハウは、アウトソーシングできても、マインドだけじゃ、人に任せるわけにはいかないのだ。

では、成功する人のマインドセットとはどのようなものなのか。本書では、「行為」や「人間関係」「時間」「お金」「問題解決「自己実現」「逆境」など、7つのキーワードに沿ってそれを解説している。もしかしたら、これまでに培われてきた常識や思い込みが、成功を妨げるマインドセットとなって、あなたの人生を邪魔してしまっているのかもしれない。

たとえば「行動」については、自分以外の価値観を素直に受け入れてみること。これは簡単そうに思えるが、実際にできる人は少ない。「自分らしさ」との間に衝突が起きるからである。

誰でも「自分らしさ」は大切にしたいはず。しかし「自分らしさ」は自分の価値観に固執することでもある。その意固地さは、時に成功を遠ざけてしまう。自分の思う「自分らしさ」はひとまず脇に置いておき、他の人はどう考えて、どうやっているのかを素直な目でとらえ、メンターや先駆者の意見を受け入れられるかが、成功の近道なのだ。

短時間で結果を求める人が知るべき「1万時間の法則」

もう一つ「結果」を欲しがりすぎないことも大切だと後藤氏はいう。
もちろん、最終的に自分の望む結果を出さなければ元も子もない。ただ、どんなことでも一人前になるには1万時間必要だといわれる。

短期間で結果を出そうとする人ほど、本当にやるべきことに腰を据えて取り組まず、一見近道に見えることにあれこれと手を出しては、中途半端なままやめるということ繰り返してしまう。

また、自分の成功イメージができないまま、いきなり行動に移してしまう人も失敗しやすいという。これは、熱意が空回りしてしまうタイプと言えるかもしれない。

「思い立ったが吉日」は確かだが、夢を実現するための行動は「自分がどうなりたいか」「成功したらどうなるか」というイメージを具体的に先に描けてはじめて身を結ぶのだ。

ここでは「行動」にまつわるマインドセットを紹介したが、本書では「人間関係」「お金」など自分の望む人生を送れるか否かのキーファクターについて、成功する人のマインドセットについて解説している。

努力しているのにいまいち成果が出ない人。
勉強が実を結ばない人。
モチベーションが続かない人。

こういう人は自分のマインドセットを少しだけ見直してみよう。心がけ一つで、行動は変わる。もちろん、行動が変われば、結果も変わるのだ。

(新刊JP編集部)

インタビュー

ビジネスは「急がば回れ」 損をするのはこんな人

著者、後藤勇人さんお写真

――女性が仕事で夢を叶える! 心磨き7レッスン』について。これまで朝の過ごし方や時間術についての著作が多かった後藤さんですが、今回マインドセットをテーマにした理由を教えていただければと思います。

後藤:私は女性の起業ブランディングの専門家として、女性が立ち上げたビジネスのサポートをしたりコンサルティングをすることが多いのですが、どうしてもクライアントでうまくいく方とそうでない方が出てくるんです。

両者の違いは何かと考えた時に、マインドの部分なんじゃないかという思いは前々からありました。スキルやノウハウは時代によって変わりますし、アウトソーシングもできますが、心だけはそれができません。この部分を変えないと結局はうまくいかないので、今回こうして本の形にしてマインドセットの作り方について伝えようと思ったんです。

―― 成功するかしないかを分けるのはスキルやノウハウではなくマインドなんじゃないかという問題意識は前々からお持ちだった。

後藤:そうですね。ただ、こういうことってコンサルティングの現場でクライアントご本人を前にした状況ではとても言いにくいんです。「マインドに問題があります」と面と向かって言われたら、人によっては心を閉ざしてしまうので、本として出す方が心に伝わるんじゃないかと思いました。

―― 望んだ人生を手に入れたり、ビジネスで成功を収めるうえで、マインドセットの比重はどれくらいだとお考えですか?

後藤:ほとんど100%でしょうね。自分でも知らないうちにうまくいくマインドセットになっている人もいますし、一度失敗したり、なかなかうまくいかない中でそういうマインドセットに変わっていく人もいます。

―― たとえば技能や戦略、ノウハウが揃っているのにビジネスがうまくいかない人は、マインド的に何がいけないのでしょうか。

後藤:よくあるのが、常に「損得」でものを考えていたり、他人を利用してでも自分がのし上がるという意識が強すぎるパターンです。

ビジネスはわかりやすくいえば「急がば回れ」です。自分を生かそうと思うと、時に相手に我慢を強いることになります。それが続けば相手から嫌われてしまうでしょう。その時、自分のビジネスのサポーターを一人失ってしまうわけです。

―― 理屈ではわかりますが、なかなかできないことかもしれません。後藤さんご自身も「急がば回れ」という意識でやってこられたのでしょうか。

後藤:それが、正反対なんです。20代の頃に1000万円借りて起業して、毎月の返済が生活費以外で59万円ありましたから、「急がば回れ」なんて言っていられませんでした。だから、エゴイスティックでしたし、ガツガツしていましたね。

―― そのマインドが変わったのはなぜですか?

後藤:もともとは山梨でヘアサロンの経営者として事業を始めたのですが、あの世界は技術がモノを言うといいますか、お客さんから「あの人に切ってもらいたい」「あの店で切りたい」と言ってもらえれば勝ちなんです。だから、あまりマインド云々ではなかったんですね。

ただ、そこから手を広げて別のビジネスをしたり、本を出したりと、仕事の場が東京になることが増えた時に、山梨で店舗ビジネスをやりながら東京でも、というのは時間的に厳しかったんです。となると、東京では自分だけでやるのではなくて、ビジネスパートナーと組んで、手を借りてやらざるをえないわけで、その過程でガツガツしていた部分は少しずつなくなっていったのかもしれません。

起業にエゴの力は必要なのですが、それだけではいつか壁にぶつかる。その時にこれまでとは違ったマインドが必要になるんだと思います。

―― 本書では、「行動」「お金」「人間関係」など、7つのテーマに沿って成功する人のマインドセットについて解説されています。たとえば成功する人とそうでない人で、「行動」についてのマインドセットはどう違うのでしょうか。

後藤:一番わかりやすいのはスピードでしょうね。何でもそうですが、人間モチベーションが高い状態を長くキープするのは難しい。だから、瞬発力が大事といいますか、モチベーションが高い時に畳みかけるように行動しようというマインドの人の方が結果が出やすいんです。

―― 「行動のレッスン」のところでの「自分らしさで可能性をつぶすな」が興味深かったです。「自分らしさ」にこだわることの弊害はどんなところにあるのでしょうか。

後藤:ある程度ビジネスでもなんでも自分の形ができて、成功のラインに乗っている人だったらいいのですが、これから何か始めたり、まだうまくいっていない人の場合、あまり自分らしさにこだわりすぎると、他人の叡智を素直に受け入れられなくなってしまうんですよね。

「自分らしさ」を追求すると、自分がやりたいことしかやらないとか、自分が共感したものに対してしか動けないというところに行きつきやすい。それは伸びていく時期にはマイナスに作用しやすいものです。

―― 確かにそうかもしれません。

後藤:厄介なのは、誰の言うことも聞かず、自分のやり方だけを信じて突き抜けてしまった「天才」のような人がごく一握り存在することなんです。凡人がこういう人の言うことを真に受けてしまうのは危険です。凡人には凡人の勝ち抜き方があるということは知っていただきたいですね。

お金は貯め込んでも価値を生まない 上手な手放し方の極意は?

―― 「お金のレッスン」では、「お金は掴んだらすぐ離す」が印象的でした。ついお金は貯め込みたくなりますが、なぜ手放すのでしょうか。

後藤:お金はお金からしか生まれません。稼いだお金を手元に置いておいても、何ら価値を生まないんです。そして、お金は寝かせれば寝かせるほど価値が落ちます。

だから、蓄えは蓄えで必要なのですが、稼いだお金を使ってビジネスを始めるなり、自己投資をするなりして、「お金のなる木」を新しく作らないといけない。「お金は掴んだらすぐ手放す」はそういう意味です。

―― 後藤さんはどうやってお金を手放していますか?

後藤:事業への投資が多いですね。情報を得たり、次のビジネスのキーマンとのリレーションを築くために使うことが多いです。

―― 「自己実現のレッスン」についてもお話を伺いたいです。自分の中の「ダイヤの原石」を見つけるためにはどんな取り組みが必要になりますか?

後藤:これはなかなか難しいことなのですが、一つヒントになるのは他者の目線です。たとえば、よく友達に飲食店探しを頼まれるのであれば、その人は店選びのセンスがいいと思われているのかもしれません。他人から頼まれることや期待されていることの周辺に可能性があるということは多い。

実は私自身がそうで、今でこそブランディングのプロデューサーをやっていますが、山梨でヘアサロンやショットバーをやっていた当時、そんなことをやろうとは思っていませんでした。ただ、手掛けた店はどれも地域一番店にしてきましたから、その流れで人にアドバイスを求められるようになって、それに答えているうちにプロデュースの依頼をされるようになったんです。

―― 自分の中のダイヤの原石の見つけ方として、他人の目をヒントにする方法が出ましたが、他にはありますか?

後藤:あとは、過去にはできなかったが、今現在は克服しているというものがある人は、その克服のプロセスに注目していただきたいです。何かを克服した時の手順やプロセスというのも、他の人からしたら商品価値があるものなんです。

―― 「心磨き」は一生続けるべきものなのでしょうか。

後藤:必ずしもそんなことはありませんし、心磨きが必要な時期があるんだと思います。若くて自分のエゴの力で前に進んでいる時期に「心磨きをしろ」って言われても耳に入らないでしょうしね。

ただ、エゴの力だけでずっとやっていくのは無理で、いつか必ず壁にぶつかります。そこで、なぜうまくいかないんだろうと悩む。心磨きが必要になるのはこういう時期なんです。

―― 最後になりますが、読者の方々にメッセージをお願いいたします。

後藤:今でも女性が自分を犠牲にして主婦業をやったり子育てをしなければならないという状況は多いですし、旦那さんの給料が上がらなかったり、出世がままならなかったりでお金の問題で苦労している人も多いはずです。

これらの問題をすべて解決するためには、女性が独立して稼げるようになることなんです。稼ぐ力さえあれば、嫌なことを我慢して続けることもないですし、心の余裕もできる。今はSNSが発達し、精度の高い無料ツールも普及していますから、女性が自分でビジネスを立ち上げて輝ける時代になっています。

ぜひ自分の中に「ダイヤの原石」を見つけて、世の中に出て輝いていただきたいと思います。この本がそのための手助けになれば幸いです。

(新刊JP編集部)

書籍情報

目次

  1. プロローグ なぜ、最新スキルを学んでも成功できないのか!

  2. 第1章 「行動」のレッスン ~瞬速で夢を叶えるために~

    • 自分らしさを捨てる
    • 行動より先にイメージを完成させる
    • 理想の人物をパクってみる
    • 行動を継続するには時にはズルする
    • 結果を手放せば結果が出る
  3. 第2章 「人間関係」のレッスン ~他人を味方に引き込む~

    • 自分を殺して相手を生かす
    • 相手の長所に寄り添う
    • お互いの強みをミックスする
    • 常に逃げ道を作ってあげる
    • 相手の儲けを優先する
  4. 第3章 「お金」のレッスン ~お金は敵にも味方にもなる~

    • お金は成長列車の切符
    • マイナスのお金は時限爆弾
    • お金は掴んだらすぐ離す
    • お金でプロの人生を買う
    • お金という戦士を働かせる
  5. 第4章 「問題解決」のレッスン ~問題から逃げたら負け~

    • 問題の正体を突き止める
    • ネガティブなことを想像する
    • すべての想定外を潰す
    • 問題のボスを見極める
    • 問題解決からお金を生み出す
  1. 第5章 「問題解決」のレッスン ~問題から逃げたら負け~

    • 問題の正体を突き止める
    • ネガティブなことを想像する
    • すべての想定外を潰す
    • 問題のボスを見極める
    • 問題解決からお金を生み出す
  2. 第6章 「時間」のレッスン ~時間を制する者は結果を制する~

    • 考える前に動き出す
    • 時間に仕事をアジャストさせる
    • ビジネスチャンスをたくさん持つ
    • 4倍速の決断で4倍の結果を出す
    • 予定は無視して繰り上げる
  3. 第7章 「自己実現」のレッスン ~ビジネスの宝石商になる~

    • 自分の中のダイヤモンドの原石を探す
    • 見つけた原石を100倍の価値にする
    • ダイヤを最高のショーケースに入れよう
    • ダイヤが一番似合う人を探す
    • あなたの信者を作ろう
  4. あとがき
    心磨き一言エッセンス集

プロフィール

後藤勇人

女性起業ブランディングの専門家 。ミス・グランド・ジャパン2019キャリアアドバイザー。
専門学校卒業後、24歳の時にヘアサロンをオープン。その後、シ ョットBAR、日焼けサロン、美容室と32歳までにグループ4店舗に拡大。
グレコのギターで世界的に有名なギターファクトリー「フジゲン」 創業者横内祐一郎氏のプロデュースや、元ミスワールド日本代表 のビジネスブランディングサポートをし、女性起業ブランディングの専門家 として活躍。
著書『その1分を変えなさい』(実業之日本社)、『人生を変える朝1分の習慣』(あさ出版)、『結果を出し続ける人が朝やること』(あさ出版)、『なぜ「女性起業」は男の10倍成功するのか』(ぱる出版)など多数。