『あなたのキャリアをお金に変える! 「顧問」という新しい働き方』
実績のある顧問だけが所属する「プロフェッショナル顧問協会」
鬼頭: 齋藤さんは「一般社団法人プロフェッショナル顧問協会」の代表理事をされているとの事ですが、これはどのような協会なんですか?
顧問をされている方は、今日本に8~9万人くらいいらっしゃいまして、その中でも特に実績のある方々を「プロフェッショナル顧問」という言い方をしているんです。この協会は、企業からの推薦を3社以上もらっており、さらに面談等の審査を通過した顧問だけが入会出来るという仕組みになっております。なので、こちらの協会に所属されているのは、全員過去に実績があり、質が担保された顧問ということになりますね。
鬼頭: 実力のある顧問のみが集まっている、だから「プロフェッショナル顧問」という事なんですね。
そうですね。「この協会に所属している顧問なら大丈夫だ」という信用があるので、それを後ろ盾にお仕事を頂けるんです。
鬼頭: 齋藤さんご自身は、どのような経歴で顧問になられたんですか?
私は昔から顧問を望んでいたというわけではなく、前職のソニーで20年働いた後、縁あって、たまたま大手の某IT企業のアドバイザー顧問を務めさせて頂いたんです。その後、「じゃあ顧問として求められる事って何なのかな?」と思って色々調べていくうちに、顧問を派遣するビジネスがあるということ知りまして。しかも、ちょうどそのタイミングが顧問マーケットの創成期だったんです。それから実際のプレイヤーの方たちにお話を聞きつつ、当初のアドバイザー顧問以外の案件も受けるようになっていきました。
昨今の企業が求める「新しい形の顧問」とは?
鬼頭: となると、齋藤さんは随分お若い頃から顧問をされている事になりますね。
そうですね。最初に顧問を務めたのは44歳の時です。
鬼頭: 44歳でなれるものなんですか!?
顧問というと、いわゆる会社の顔役的な存在で、例えば、その人がいてくれるおかげでお金が借りやすくなるとか、経営がうまくいくとか、そのような立ち位置として時々社長とお茶飲みに来て帰るみたいな……そんなイメージをお持ちの方は結構多いと思います。しかし今、多くの企業が求めているのは、会社のあらゆる課題を解決するスペックを持ち、会社のメンバーと一緒になって、仕事に携わってくれる顧問なんです。
鬼頭: なるほど……。ということは、勤務形態や業務内容も従来の顧問とは違ってくるんでしょうか?
会社には月に2回くらい顔を出していますね。その時にアドバイスをすることはもちろんなのですが、他にも一緒に取引先に訪問して商談をしたり、フォローをいれたりすることもあります。
顧問としての最高の終わり方は、会社に「もう必要ありません」と言われる事
鬼頭: 顧問というのは、相談に乗っている会社の問題が解決したり、目標を達成したら、そこでの仕事は終わるんですか?
終わりますね。会社側もそれを期待していらっしゃいます。実はそのパターンが一番美しい終わり方でして、こちらとしても「もう顧問は必要ありません」と言われるのが一番ありがたいんです。
鬼頭: そうなんですね!お茶飲み友達みたいな感じでずっと残り続けるのかと思っていました。新しい顧問は、終わり際も違うんですね。
確かに従来の顧問といえばそんなイメージですよね。でも我々が一番嬉しいのは、「顧問のおかげで会社は自立フェーズに入る事が出来ました、知見も経験も頂いたので、あとは全て自分たちで出来ます、ありがとうございました」という締められ方なんです。
鬼頭: それが顧問としての実績になって、ステージアップに繋がるんですね。
おっしゃる通りですね。