解説
ダイエット研究歴24年のボディトレーナーが辿り着いたダイエット法は超シンプルだった
夏に向けてダイエットを試みたものの、見事に失敗してしまった人は少なくないでしょう。
特に30代後半を超えてくると基礎代謝の落ちも気になりはじめ、ダイエットの成功率も低くなっていきます。でも、健康的な美しさはいくつになっても保っていたいもの。
健康的に痩せて、美しい体型をキープする方法はないのでしょうか?
そこで参考になるのが、ボディトレーナーの鴨頭明子さんが執筆した『あなたが痩せられないのは、一生懸命ダイエットをしているからだ』(かも出版刊)です。
著者の鴨頭さんは19歳から24年間、さまざまなダイエットを実践。その中には短期間で効果が出たダイエット法もありましたが、継続面でハードルが高く、実用性が低いものが多かったそうです。
そして、その後もダイエットを研究し続けた鴨頭さんは、800冊以上のダイエット本を読みきった研究の成果を本書にまとめます。ダイエットを成功させるために最も合理的で、シンプルな方法を明かしています。
(1)食習慣――身体にやさしい食材を積極的に
まずは食生活。ここでは身体にやさしいおすすめ食べ物ということで7つのキーワードが登場します。
- マ 豆類(納豆、豆腐、味噌、大豆など)
- ゴ ゴマなど種子類(ゴマ、アーモンド、ピーナッツなど)
- ワ ワカメなど海藻類(ワカメ、コンブ、ひじきなど)
- ヤ 野菜類(ナス、きゅうり、トマトなど)
- サ 魚類(サバ、イワシ、サンマなど)
- シ シイタケなどきのこ類(シイタケ、エリンギ、まいたけなど)
- イ イモ類(じゃがいも、さつまいも、さといもなど)
そしてここに追加したいのが、「茶色い炭水化物」。つまり、玄米や雑穀米といった穀物です。この組み合わせがビタミンとミネラルを効率よく摂取できる食生活となるのです。
一見、ブームとなっている糖質制限ダイエットにも通じているように感じますが、お肉は鴨頭さんのリストに入っていません。それは、動物性たんぱく質は魚から摂ることをすすめているから。もし、どうしてもお肉が食べたいならば2日に1回までにしましょう。
(2)運動習慣――運動をするだけでなく、姿勢を正そう
ダイエットに運動習慣は必要不可欠といってもいいでしょう。本書では毎朝20分の有酸素運動から始めることをすすめています。
しかし、それだけではありません。
実は痩せやすい体を作るためには、正しい姿勢を身につけることが何よりの近道になります。日本人の9割は猫背と言われていますが、猫背を改善しないと痩せたときにバランスが悪い体型になり、基礎代謝も鈍くなるそうです。
正しい姿勢を取り戻すには、インナーマッスルを鍛えるという方法があります。体幹トレーニングを実践しながら、ピンと背筋の伸びる美しい姿勢を作りましょう。
(3)生活習慣――早寝早起きはダイエットの鉄則
いつまでも若々しくあるための第一条件、それはたっぷり睡眠を取ること。つまり休息の時間を持つことです。
ですが、この忙しい現代社会、自分の時間を取るために睡眠時間を犠牲にしているという人は多いでしょう。これは絶対にNG。睡眠時間が5.5時間の人は、睡眠時間が8.5時間の人に比べて、燃焼する脂肪が55%も少ないというデータもあるといいます。さらに睡眠不足は食欲増進につながり、平均で300キロカロリーも多く摂取してしまうことも。
リバウンドの原因の一つは夜更かしであると鴨頭さんは指摘しています。そのため、なるべく日が変わる0時までに寝るのがGood。夜10時以降に活発になる腸の活動をサポートする意味でも、早寝早起きを心がけるべきでしょう。
◇
一生懸命最新のダイエット法を実践しても痩せない、すぐにリバウンドしてしまう。これはダイエット方法の問題ではなく、あなた自身の生活習慣に問題があることのほうが多いのです。
無理をして食事制限をしていませんか? ちゃんと水分は摂っていますか? ストレスフルな生活を送っていませんか?
「無理せず」「しっかり」「かんたんに」が、鴨頭さんが提唱する「かもあきダイエット」の3カ条です。ダイエットを始めるに遅すぎることはありません。ぜひ本書を参考に実践してみて下さい。
(割井洋太/新刊JP編集部)
インタビュー
ダイエットに成功しやすい人とすぐリバウンドする人、
その決定的な違いとは
今年4月から5月にかけて、「ボーンブロスダイエット」というダイエットに取り組み、3週間で7.8キロの減量に成功した私、新刊JP編集部のカナイ。
その後、なんとかリバウンドらしいリバウンドもなく体重を維持している私に、再びダイエット関連本が手渡された。タイトルは『あなたが痩せられないのは、一生懸命ダイエットしているからだ』(かも出版刊)だ。
本書は、ボディトレーナーであり、24年間で800冊以上のダイエット本を読み、80種類のダイエットに挑戦、投資額は1000万円超というガチなダイエット研究家・鴨頭明子さんが、最終的に行き着いたダイエットの方法を明かした一冊である。
突き詰めていくと物事はシンプルになるものだが、ダイエットも同じだ。ページを開けてみると「痩せるための原理は健全な生活にあり」という極めてシンプルな内容が並んでいる。
気になった私はさっそく鴨頭さんにお話をうかがうことにした。すると、鴨頭さんも私のダイエットに興味を抱いたらしく、まさかの“逆取材”が行われることに…!
(新刊JP編集部/金井元貴)
鴨頭さんのダイエットカウンセリングを実際に受けてみた!
――
まず、私が行ったダイエットについて聞きたいと思います。ちょうど2ヶ月前に3週間で約8キロの減量に成功しました。それから今のところ大きなリバウンドせず来ています。
鴨頭:
すごい(拍手)!どのように維持してるんですか?
――
運動は定期的にしています。また、以前は夕食が深夜になってばかりだったのですが、頻度を落としました。
鴨頭:
なるほど。実は金井さんのダイエットレポート、読ませていただきました。ボーンブロスが入っているとはいえ、端的に言えば、極端な食事制限ですよね。断食日があるのでファスティングに近いダイエットです。実はそういうダイエットって向き不向きが分かれるんですよ。
――
私はそのダイエットに向いていた、ということですか?
鴨頭:
結論から言うと、合っていたと思います。実際ストレスはあまり感じなかったんじゃないですか?
――
最初の頃はかなり頭がぼんやりする悩みがありましたが、もともと食に対してあまり頓着がないんです。何食べても美味しいというタイプなので、慣れてからは楽でした。
鴨頭:
そういうタイプの人は淡々とこなすことができるので、成功しやすいんですよ。ただ、食に対して執着がすごくあったり、食べることが人生最大の楽しみという人は難しい。特に女性の方はその傾向がありますね。あともう少しうかがいたいのですが良いですか?
――
はい、大丈夫です!
【というわけで、鴨頭さんによるダイエットのカウンセリングがスタート!】
鴨頭:
今日の起床時間、昨日の就寝時間は何時ですか?
金井:
昨日は午前3時30分くらいに寝て、朝9時に起きました。
鴨頭:
普段はこのくらいに寝て、起きているんですか?
金井:
いや、もう少し早いですね。午前2時30分くらいが多いです。起きる時間は8時30分くらいですね。
鴨頭:
目覚まし時計は結構使う?
金井:
使います。
鴨頭:
あー(笑)じゃあ、起きた時にもう少し寝ていたいと思ったりしますよね?
金井:
もちろん、そう思います。目覚ましもすごい鳴らします。
鴨頭:
なるほど、睡眠がしっかり取れていない(笑)。年齢と身長と体重、今の数値を教えて下さい。
金井:
33歳で、171.8センチ。体重は64.9キロです。
鴨頭:
個人的には何キロぐらいにしたいと思う?
金井:
ダイエットが終わってからはあまり考えたことなかったのですが、身長マイナス110で62キロくらいにはなりたいですね。
鴨頭:
なるほど。最後に62キロだったのは何歳くらいのときですか?
金井:
23、24歳くらいのときだと思います。
鴨頭:
お風呂は毎日入りますか? もし入るなら何分くらいですか?
金井:
毎日入るようにしています。ただ入浴している時間は結構その日によって違くて、30分くらい浸かって本を読んでいるときもあれば、5分くらいであがってしまうこともあります。
鴨頭:
さすがですね。あとは今日の朝ご飯と昨日の夕ご飯、昼ご飯を教えて下さい。
金井:
朝はあげ玉とワカメ、卵が入った温かいおそば。夕ご飯は23時くらいに今話題のサイゼリヤでペペロンチーノ、お昼は酸辣湯麺でした。
鴨頭:
最後に間食ってしますか?
金井:
間食はあまりしないですね。
鴨頭:
こんな感じですね。ありがとうございます。アドバイスさせていただくと、パッと見てあまり野菜食べていないですよね? だから、まずは野菜を食べて下さい。もし間食するなら果物がおすすめです。酵素がたっぷり含まれているので、身体の機能がスムーズになり、新陳代謝の活性化つながって結果ダイエットになりますよ。
金井:
野菜は確かに食べていなかったですね。食べる時は食べるのですが。
鴨頭:
生野菜や果物を一杯食べてビタミンやミネラルを摂るようにするといいと思います。ただ、食べる量を減らしてはいけません。なるべくお腹は七分目くらいまで満たすように。食べ過ぎはいけませんが、食べなさ過ぎもNGです。
「食べる量を減らす」はリバウンドする!無理なく痩せる方法とは?
――
ダイエットというと「食べる量を減らす」ことが一番の近道だと思っていましたが、それはNGなんですか?
鴨頭:
普段食べている量から極端に減らすダイエットは、断食やファスティングは別にすれば絶対にリバウンドするんですよ。我慢という感覚を持つかどうかが境目で、もし「我慢」という感覚があるとダメです。
というのも、一度そのダイエットをやり始めたら、基本はずっとそのダイエット方法で体重を維持していくことになります。途中でやめてしまったら、リバウンドします。だから続けるうえで「我慢」の感覚を持ってはいけません。私があらゆるダイエット法を試して上手くいかず、最終的に行きついたダイエットは「我慢しない」ダイエットでした。
――
確かに鴨頭さんが提唱されているダイエット法はバランスの良い食生活、しっかり睡眠を取る、運動をするという、ものすごくシンプルな方法です。
鴨頭:
最後はそこに行き着きます。奇を衒った方法は多分一個もないですね。
――
本人が続けられるダイエットということですね。
鴨頭:
冒頭にも少しお話しましたが、ダイエットに成功しやすい人と失敗しやすい人の違いは、淡々とこなせるかどうかです。気負って「何キロ痩せます!」と宣言して、勢いまかせにやっていると、その勢いが切れた時にリバウンドしてしまうことが多いですね。
――
鴨頭さんのカウンセリングから3つ質問があります。まず、果物を食べて下さいとおっしゃいましたが、おすすめの果物はありますか?
鴨頭:
果物は3つにチーム分けができます。甘いチーム、酸っぱいチーム、真ん中チームです。基本はなんでもよくて、旬のものだったり、好きな果物を食べるといいと思います。ただ、厳密にやるなら、甘いチーム+真ん中チーム、もしくは真ん中チーム+酸っぱいチームで一緒に食べて下さい。
甘いチームはバナナ、マンゴー、桃、柿。
酸っぱいチームは柑橘類、イチゴ、キウイ、パイナップル。
真ん中チームはリンゴ、梨、スイカ、メロン。
真ん中はどちらとも合うのですが、甘いチームと酸っぱいチームは酵素が違うので、一緒に食べない方がいいですね。また、甘いチームは基本的に糖質が高いので、たくさん食べれば太ります(笑)。バナナで痩せると言われますけど、バナナばっかり食べていたら太りますよ。
――
2つ目はダイエットに対するストレスの存在です。実はストレスを減らすことが痩せることにつながるのでは、と思うのですがいかがでしょうか。
鴨頭:
ストレスを受けて交感神経優位になると、イライラして疲れてしまいますし、胃腸にもダメージが及びます。だから内臓を元気にするには副交感神経優位…つまり、リラックス状態になることが大事です。
姿勢をよくしたり、深呼吸をしたり、そういったことを実践するのもいいですし、人がリラックスする上で一番手っ取り早い方法があるんですよ。それは、胃を満たす事です(笑)。食べすぎはいけませんが、それも一つの手ですね。特に果物や野菜は消化されやすいのでたくさん食べるといいと思います。ただ、お肉の食べ方には気を付けて下さい。
――
なぜお肉の食べ方に気を付けないといけないのですか?
鴨頭:
お肉は消化に時間がかかるので、胃の中に残りやすいんです。すると、消化で疲れてしまって交感神経優位になってしまう。お肉のオススメの食べ方は2日に1食くらいにして、その1食で多く量を食べることです。お肉を毎食食べるのではなく、期間を空けるといいですね。
――
炭水化物を食べないダイエットは、鴨頭さんから見ていかがですか?
鴨頭:
体が健康でダイエットしたいという人は、炭水化物は絶対に抜かないでください。ずっとそれを続けないといけなくなりますから。
また、炭水化物は白米や麺といった「白いもの」よりも、茶色いものをおすすめします。具体的には玄米や雑穀米です。お昼に茶色い炭水化物を食べ、夜に抜くと早く痩せていきますよ。茶色い炭水化物は血糖値がゆるやかに上がって、ゆるやかに下がるという特徴がありますし、腹持ちも良いのでお昼に食べれば夕食を軽めにしても大丈夫です。
――
3つ目の質問は「目標の立て方」です。何キロ痩せます!という目標はどのように立てればいいのでしょうか。
鴨頭:
私のボディメイクカウンセリングを受ける方々は平均で1ヶ月5キロ痩せるという目標を立てます。ただ、その人の元の体型なり体質で5キロも痩せない方もいますし、もっと痩せる方もいます。
私のダイエットメニューは基本的にその人にとってのベスト体重に辿りついたら減量が止まるというダイエット法です。目標の体重を決めていただくのは構わないのだけど、目標体重が最も健康的なベスト体重よりも低かったとしても、無理に目標に辿りつくように仕向けはしません。痩せすぎると疲れやすくなりますから。
研究歴24年のボディトレーナーに聞く、世の中に氾濫するダイエット情報との向き合い方
男女関係なく、ダイエットに成功して痩せたいと望んでいる人は少なくないだろう。しかし、ダイエット方法を追いかけていると、どんどん新しいものが登場しては消え、結局何をすれば痩せるのか分からなくなることが多い。
また、実践したとしても我慢に耐えきれず途中で挫折したり、リバウンドしてしまいダイエットの意味がなかったという経験をしたことがある人は多いはずだ。
24年間で800冊以上のダイエット本を読み、80種類のダイエットに挑戦。その投資額は1000万円超というダイエット研究家でボディトレーナーの鴨頭明子さんは、その研究成果を『あなたが痩せられないのは、一生懸命ダイエットしているからだ』(かも出版刊)にまとめている。
タイトルの通り、一生懸命ダイエットしても痩せない。本書で明かされる「かもあきダイエット」の内容は極めてシンプルだ。
では、氾濫するダイエット情報について、ダイエット研究家の鴨頭さんはどのように考えているのか? お話を伺った。
ダイエット情報のリテラシーを身につけるためには?
――
鴨頭さんはとにかく新しいダイエットが出てきたらすぐにチェックするダイエットマニアでもいらっしゃいます。今までのダイエット歴を教えていただけますか?
鴨頭:
おっしゃる通り(笑)24年前から、世の中に出ているダイエットはとにかく実践していて、目を通していないものはほとんどないと思います。おそらく1000万円以上は使っていますね。ジム通いもそうだし、モムチャンダイエットやカーヴィーダンス、DVD系はまず実践しますし、サプリも器具もそうです。
今でも続けているのはファスティングです。胃腸のリセットも兼ねているのですが、これは今後も続けていく予定です。とても気持ちが良くて、感覚が研ぎ澄まされていくというか。私に合っている方法なんでしょうね。
――
鴨頭さんは800冊以上のダイエット本を読み込み、雑誌も目を通すなどしてダイエットを研究されてきました。その研究の成果を通してカウンセリングを行っていると思うのですが、太りやすい人に共通する傾向ってあるのですか?
鴨頭:
分かりやすいところでは、不摂生ですね。夜遅い時間に食べる、遅寝遅起き。また、誘惑に弱い方も太りやすいし、ダイエットに失敗しやすいです
逆にダイエットが成功しやすいのは、主婦の方や、意外と50代、60代の方が多いんです。あとは男性ですね。目標に対して言い訳せず淡々と遂行できる人は痩せやすいです。
――
鴨頭さんのお体を見るとスラッとしていますよね。そのような体型でも新しいダイエットは試してみるのですか?
鴨頭:
必ずしも試しはしないけれど調べますよ。未だに本は月に20冊くらい買いますし、どんなダイエットなのだろうという好奇心もありますから(笑)
――
ただ、新しいダイエット方法って次々に登場しますよね。本当にこれが正しいものなのかどうかを取捨選択できるリテラシーを身につけるにはどうすればいいのでしょうか?
鴨頭:
拙著『あなたが痩せられないのは、一生懸命ダイエットをしているからだ』を読んでいただくことでしょうか(笑)。
そうですね…。情報が正しいかどうかを見る目を養うには、前提として大量のインプットが必要になります。例えば、ある経営者は新しい事業を考えるとき、最低でもその分野の本を30冊以上は読みなさいと言います。
その分野において、正しい判断基準は一度大量にインプットをした上で、自分の物差しを正しく磨いていくしかないと思います。特に、ダイエット情報は間違った情報が多い分野の一つですから、相当な量のインプットが求められると思います。
また、実践してみるというのも一つの手ですね。ダイエットは本当に体と合うかどうかですから、やってみて我慢している意識があればそれはやめるべきでしょう。
――
食品系のダイエットは「楽して」「食べるだけ」とつらさを感じさせないものが多いですよね。
鴨頭:
そうなんですよね。でも、一度始めたらずっと続けることが前提ですから、サプリなんかでも「あなたはそのサプリをずっと飲み続けるの?」と言うことです。
ただ、本当に情報を持っていない人が多いので、いつももどかしい気持ちになりますよ。
――
今はインターネットで情報を仕入れている人も多いのではないですか?
鴨頭:
これはだいぶ由々しいですね。というのも、ダイエット名で検索をかけて、どのサイトを見てもだいたい同じことが書かれている。つまりコピペでページが作られているんです。ファスティングなら、どこでも「最初は重湯かおかゆで体を慣らしましょう」と書いてあるけれど、実践したらリバウンドしますよ。私は野菜や果物で入ってもらうようにしています。
ただ、何も知らない人が検索をかけていろんなサイトに同じことが書かれていたら、「あ、これが正しいんだ」と思ってしまいますよね。そういう意味でも大量のインプットは前提として必要になるんです。
水は飲み過ぎると浮腫むから、とまったく飲まない女性は実は多いです。でも新しい水を体内に入れないと古い水を出せないから、飲まない方が余計に浮腫みます。1日トイレ2回とか、500ミリリットルしか水を飲まないという話を聞くと「大丈夫?」と思ってしまいますね。
――
では最後に、どのような方に本書を読んでほしいですか?
鴨頭:
一定の成功体験を味わったけれどリバウンドしてしまった人です。
ダイエットは体型が変わることにより美しい自分と出会えるという大きな喜びがあります。でも、リバウンドしてしまったとき、ついつい自分を責めてしまう人がいるのも事実です。だからこそリバウンドしない方法を伝えたいですね。一番キレイな自分に戻れる、その喜びを味わってほしいです。