だれかに話したくなる本の話

日本文化をテーマにいかに馬鹿馬鹿しいことをするか。小学館“三大奇人”の一人が仕掛けるウェブメディア戦略

「和樂web」編集長のセバスチャン高木氏(写真=本人提供)

「日本文化の入り口マガジン」というキャッチコピーに、かなり尖った見出し。短い文章が好まれる時代に「2000文字以上書いてほしい」と編集長が指示し、時には10000文字を超えるコラムが掲載されることもある。 高尚で近寄りがたい日本文化のイメージを、颯爽と親しみやすいものへと変えてしまうウェブメディアがある。「和樂web」だ。

「和樂web」は小学館が刊行する隔月誌『和樂』のウェブメディアとして誕生したが、その雰囲気は一線を画す。良い意味でくだけていて、日本文化のパブリックイメージである「高尚さ」を微塵も感じさせない。