成功している人は何が違うのか? コロナ禍を生き抜く3つの習慣
会社で出世したい、お金持ちになりたい、たくさんの人から好かれたい、尊敬される人になりたい。
誰しも、成功して理想の人生を送りたい、という願いを抱いています。 では、成功をつかむためにはどうすればいいのでしょう。 休むヒマもなく頑張らないといけない!デキる人や成功者は、いつも忙しく駆けまわっているはず、というイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか。 でも、それは大きな間違い。
これからの時代、成功をつかむには余裕――つまり「スキマ」が必要だと言うのが、社会心理学者の八木龍平さんです。
「スキマ」とは心や時間、空間における「空きスペース」のこと。
悩みだらけの心やへとへとに疲れた体、予定が詰め込まれた毎日では、いっぱいいっぱいで余裕がなく、新しいものが入ってくる「スキマ」がありません。
せっかく訪れた運やチャンスが、入る余地もなく去ってしまうのです。
八木さんの著書『運を呼び込む!成功している人のスキマの法則』(扶桑社刊)では、成功者たちがやっているスキマの生み出し方をわかりやすくレクチャーしています。
では、本書から成功者たちが実践している方法を3つ厳選して紹介しましょう。
■トラブルや急な変化が起きても「何もしない」姿勢を
仕事をしている時に、最も切羽詰まる場面が、急な変化やトラブルといったネガティブな出来事が起きたときです。
では、そんなとき、成功者たちはどう対処するのか。
八木さんの答えは「何もしない」です。
「何もしない」とはどういうことか? ネガティブなことが起きたとき、人は「なぜこうなったのか」ということをあれこれ考え、急いで結論や着地点を求めてしまいます。 でも、このとき心は余裕や冷静さを失っていて、最適な対処法を考えるには最悪の精神状態。より事態が悪化することにもなりかねません。
成功者はそうしたことが起きても、特別なことをせず、ただじーっとしています。何が起きても余計にあがくことなく、流れに委ねる。焦って判断ミスをするより、ネガティブな感情を黙ってじっと受け止める。すると、次第に心にスキマができ、落ち着いて次の対策を練る余裕が生まれます。
ネガティブな出来事には「何もしない」が成功の秘訣なのです。
■「マイルールを淡々と実行できる人」が資産を増やす
2つ目はお金の章から。
お金を増やすための情報はそれ自体が書籍の一つのジャンルになるほど、たくさんあります。だからこそ、あれもこれもといろんな方法に手を出してしまいがちです。
しかし、八木さんは「自分なりのルールをつくり、淡々と実行できる人」がお金の面でも成功すると述べます。
「有り金は全部使う」「積立式のインデックスファンドを続けて、コツコツ増やす」「投資は一切しない」など、なんでもいい。そのマイルールを決めたら、他人に流されたり、やり方をコロコロ変えたりするのではなく、それを実践し続ける。そういう人が着実に資産を増やしていけると言うのです。
また、「損をしたくない」という感情は、非合理的な行動を取ってしまい、マイルールを壊す大きな要因となります。マイルールの実行は、その冷静さを保ち、お金を呼び込むためにとても重要な手段なのです。
■成功する人は「一人の時間」を大事にしている
「成功する人は社交的であるべき」「多くの人と会って情報交換すべき」と考えている人は少なくないでしょう。
しかし、八木さんは「必ずしもそうとは言い切れません」と指摘します。
それは、自分の行動パターンによるからです。人と接してひらめきを得る外向的なタイプならば、多くの人と会うことが、成功のための大きな武器になります。しかし、ひとりでじっくり思索にふけることでアイデアを生み出す内向的なタイプの場合は、一人の時間を大切にしたほうがいいでしょう。
もし、あなたが内向的なタイプなのに、無理をして人と会っていたら、どんどん疲弊、消耗してしまいます。
また、外向的なタイプの人でも、安定して成功している人は、プライベートな時間は静かにリラックスして過ごしている場合が多いと八木さん。ひとり時間は、決して「インスタ映え」しない、地味な時間です。でも、何でもないひとりの時間をまったり楽しむことで、自分の中にスキマをつくっていけるのです。
心に余裕がある人は、いつでも的確な判断ができますし、先まで見通した意思決定ができるもの。また、豊かな時間を過ごしていて、常に新たなクリエイティブに挑んでいるようにも見えます。
そんな余裕を生み出すのが、スキマと言えるでしょう。あなたは今、心にちゃんとスキマを持てていますか? 忙しさに埋もれてはいませんか?
『運を呼び込む!成功している人のスキマの法則』は「忙しない生活をなんとか変えて、成功したい」という人にとって、ヒントが詰まった一冊です。
(新刊JP編集部)