だれかに話したくなる本の話

帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ 日本で初めて「バイキング」を導入したのは?

『ホテル御三家』(山川清弘著、幻冬舎刊)

日本には「御三家」と呼ばれているホテルがある。帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューオータニの3ホテルだ。

もしかしたら「名前は知っているけど、宿泊したことはない」という人は多いかもしれない。日本のホテルの草分けであり、今も業界を牽引し続けているホテル御三家とは、どんなホテルなのか。

ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ

ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ

東京五輪、大阪万博、リニア開通と2020年代のビッグイベントを前に、外資や異業種も参入し、戦国時代を迎えた日本のホテル市場。かつて栄華を誇った「御三家」=帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューオータニは新興勢力に押され気味…かと思いきや、国内の宿泊客だけでなく訪日客を合わせても帝国ホテルの評価は断トツで、オークラ、ニューオータニもそれに次ぐ。しかもその評価は年々さらに向上しているのだ。「おもてなし」「老舗の安心感」では片付けられない、御三家の歴史と意外な因縁に迫る。